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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第六章
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神代の戦い 6

出来れば今夜に、二回目の更新をしようと思います。

 

 竜体のウリシュナの三倍はある巨大な体躯。


 ごつごつした岩肌のような鱗。


 腕は六本だ。頭に角が三本。左右に一個づつ、鼻に一本。


 皮膜の羽が四対。

 

 太い頑強そうな足があり、長い尻尾もごつごつとして、岩のようだ。


 歪な黒い巨竜。


 それが地響きと共に地面へ着地した。


 そして巨大な咆哮をあげる。


「ぐるあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」


 しかしアンリの歌声のおかげで僕らには何も影響をあたえない。


 邪神は忌々しそうにアンリの方を向き黒いブレスを弾丸のように吐き出した! 一発……二発……三発!


 姉さまがその弾丸の一つを空中で撃ち落とす。

 

 二発目は僕が撃ち落とす。


 三発目はリヨンが動いた!


 “鬼神拳”(オーガフィスト)


 闘気に乗せてはなったその拳は、衝撃波となり黒炎の弾丸を弾いた!


 闘気を衝撃波のバリアにして防いだのか!


 リヨンは両方の拳をガンガンと打ち合わせて、僕らに頷く。


 ぼくは頷き返すと、邪神へ向かう。


 飛竜を片付けたラフェとマリーナも邪神へ襲い掛かっている。


 ラフェはいつかのように上空から急降下して邪神へ蹴りを放ち、また空へと舞い上がる。


 マリーナは幻影を纏いながら、中距離で邪神へ向かいブレスを吐く。


 どちらの攻撃もダメージを与えているようだ。


 ミオが空中歩法を使い、橙色のオーラで残像を作りつつ、近距離から小刀と爪で深く切り裂いていく。


 ティーリンも風の精霊を使い薄緑のマントをはためかせながら、空中を飛び回り、剣を突き立てる!


 そして姉さまが特攻する。


“真竜攻撃”!!ドラゴンロードアタック


 まるで光の弾丸だ。


 邪神は手で叩き落とそうと腕を動かしたが、一本の手のひらを貫通し、姉さまは背後に抜けた。


 ウリシュナがブレスを吐く。


“ドラゴンブレス”


 白い炎がレーザーのように邪神の左肩を貫通する。



 僕はウリシュナの前に陣取り、砲台となった。



“真竜彗星斬り”!!ドラゴンロードコメットスラッシュ


“真竜彗星斬り”!!ドラゴンロードコメットスラッシュ


“真竜彗星斬り”!!ドラゴンロードコメットスラッシュ



 一発目が右腕を斬り飛ばし、二発目は闘気を纏った腕で軌道をそらされたが、三発目はわき腹をえぐった。


 邪神は思わず洩らす。


「この威力の技を連発できるなぞ、お前は本当に人間なのか!」


 傷はすぐに再生が始まってしまってるが、再生にも限度がある。


 ウリシュナが言う。


「さあ、止めを放ちなさい」


 僕は頷く。


『姉さま、一番ダメージのデカいやつ、一緒に行くよ!』


『了解』


 正面が僕、背面から姉さまだ。


『みんな下がって!』


『『わかった!』』


「これで終わりにしよう!」


 僕と姉さまの魔力が白い奔流となって天へと轟く。


 邪神が驚愕し目を見開く。



「なんだその魔力は! 人間の限界を超えている!」



 僕らは邪神を無視してその技名を叫ぶ。


『いくよ姉さま!』

『いくよオルター!』


 二人の声が唱和する。




『“真竜・(ドラゴンロード)勇者の一撃”』!!(ブレイブソード)





 天へと轟く白い奔流が、前と後ろから邪神に振り下ろされた!






   

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