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勇者の弟12歳  作者: 山吹向日葵
第六章
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神代の戦い 4


 邪神は一度飛び下がって僕らと距離を置く。


「くそっ、血肉が足りない!」


 邪神は呻く。


「……同じ技を使うのは屈辱なのだがそうは言ってもいられないか」


 そして呪文を唱えた。



――――暗黒魔法“武装魔王鎧”(アームドダークロード)



 邪神の魔法は最初に体が黒い炎で覆いつくされ、しだいに黒い鎧に収束する。そして背中の羽が三対、六枚の羽となる。


 それから持っていた剣を左右に分裂させた。


 剣は二対のカタナになり、両手に一本ずつ持つ。


 そうか。


 大魔王の半身が無かった状態での降臨により、完全なる状態での復活ではないみたいだ。


 カレン、セルフィ、ミランダ、すべては無駄ではなかったんだ。


 いや、感傷に浸るのはやめよう。


 目の前の邪神を倒せなければ、それも何の意味はない。



 邪神が呪文を唱えると同時に、ウリシュナが僕と姉さまを呼び寄せていた。左右の指で僕と姉さまの額に触る。

                   

「お前たちに我が“力ある言葉”(パワーワード)を与えよう。力ある言葉は――――“真竜”(ドラゴンロード)大量の魔力を使うために、本来なら人間の使える技ではない。が、そなた達二人ならいける。さあ、力の軛を解き放て! 我が技を己が物にせよ!」


 そうだ、姉さまもハイドワーフの秘術で桁外れの魔力を持っているんだ。


 僕と、おそらく姉さまの頭の中に、技の知識が刷り込まれる。


「さあお行き!」


 僕と姉さまは顔を合わせると、ウリシュナに頷き邪神に向かう。


「ティーリン、ミオ、行くよっ!!」


「いいわ!」


「わかったにゃ!」


 二人の言葉を待たずして僕と姉さまは空へ飛びあがる。


 まずは僕からだ!


“真竜彗星斬り”!!ドラゴンロードコメットスラッシュ


 ウリシュナの秘技……一つ目は“真竜”の技。そしてもう一つは二つの力ある言葉を一つにして放てる秘技!


 僕の“真竜斬り”は、“彗星”の力を借りて、本来ならあり得ない飛ぶ斬撃となって邪神へと向かう!


 放つと同時に体内の魔力をごっそりと持っていかれる。


 なるほど。これは普通の人間には使えない。普通の魔導士百人分ぐらいの魔力を消費してる。


 もちろん僕の魔力はそれぐらいではびくともしない!



 僕の斬撃を追いかけるように姉さまが突撃する!



“真竜攻撃”!!ドラゴンロードアタック



 僕の攻撃が邪神に届いた瞬間に突きを連打する!


 それを邪神は両手のカタナを交差させ防ぐが、姉さまの連打に防ぎきれなく青い血を肩と腿から噴き出す!


 そこへミオとティーリンが追い付き攻撃を入れる。


 ミオが聞いたことのない技を叫ぶ!



“獣人神剣”!!(アニマルソード)



 ミオが体に橙のオーラを纏い攻撃する!



 続いてティーリンが……ティーリンも新技か!!



“森人神剣”!!(エルフソード)



 ティーリンの方は緑のオーラを体に纏い剣を繰り出す!






 邪神はすべてを捌ききれず、後方へと吹き飛んだ!




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