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鎮守府将軍。

征夷大将軍と鎮守府将軍が並立しないと言う話もありますが。

鎮西府将軍みたいなものがあるのでOKとしました。

鎮守府は東北だろと言う突っ込みは勘弁^^

名前考える時に畿内府将軍とか近畿府将軍とかネーミング悪かったので鎮守府に、、、

センスの無さが原因です。

1532年(天文元年)8月~9月 摂津国 石山本願寺。


綾小路 興俊 15歳


8月になって朝廷より正五位下の昇叙、左近衛少将と征夷大将軍が生まれてから廃れた鎮守府将軍の職を頂きました。

鎮守府将軍となって節刀を賜った事は生涯の誉れです。

お主上はもっと階位を上げたいとのご意向でしたがこれで十分過ぎます。

それにお父さんより2年早いです。

まぁ~元服がお父さんより6年も早いので順当な感じですけどね。

世の中が下剋上の嵐なんですから宮中だけでもそういった風潮は無くさねばいけません。

そう言った事をお主上に申し上げた所、凄く喜んでくださいました。

鎮守府将軍位は従五位下相当で、按察使の下位職みたいなものです。

綾小路家が受けてもおかしい職で無い所が良いですね。

又近衛少将ですが右より左の方が格上なので、微妙に同じ少将でも昇進した事になります。

鎮守の範囲は畿内と定められました。

本来鎮守府は東北にしか置かないしきたりですが乱世で京の町ですら焼けるので必要だと言われました。

鎮守府の場所は大坂城です。

既に石山本願寺と綾小路家の大坂城本丸、法華宗の大光山本国寺や生國魂神社を内包する超巨大な城域をもつ大坂城の建設が始まっています。

山城国から続く山陽道(京街道)は大坂城の出城(曲輪)の一つである備前島丸に繋がり、大坂城の城下町である船場を抜けて大阪天満宮を内包する大坂城の出城天満山丸を抜けて山陽道(高槻街道)に繋がります。

他にも八尾街道や大和(奈良)街道、熊野街道や紀州街道など多くの街道や海路のハブとして素晴らしい立地です。

又鎮守府の監督領域は山城国、大和国、摂津国、河内国、和泉国の五畿内と決まりました。

公方さまも鎮守府構想に賛同され、私に管領職と山城国守護代と大和、摂津、河内、和泉の四か国守護職をくださいました。

管領と言えば前公方さま側に付いた細川冬元さまは若狭国の武田氏の元に前将軍さまと共に居るようです。

最近まで近江国の六角氏の元に居たそうですが先の山崎の合戦で六角氏が大敗した為慌てて逃げ出したとかと聞いてます。

細川氏からは管領職を取り上げようと言う声もあったのですが公方さまは幼少を阿波国の細川家でお育ちと言う事で細川冬元さまから取り上げた管領職を阿波国守護の細川持隆さまに贈られる事になりました。

細川冬元さまと細川持隆さまは従兄弟の関係ですね。

併せて高国さまの残党を討って制圧した讃岐国守護も任じられ2か国太守ですね。

8月の終わり頃には地方の騒乱も徐々に収まってきました。

加賀国は姉小路と加賀三ケ寺連合軍によって制圧されました。

加賀国の本覚寺や超勝寺は加賀国の三ヶ寺の下である事が触れとしてだされ加賀国の騒乱も収束しました。

加賀国守護の富樫稙泰殿、泰俊殿は?

と問い合わせたら既にお亡くなりになっているそうです。

津幡の戦いまでは朝倉勢と共に参加されていたのですがその後父子二人とも変死を遂げられたとの事。

朝倉氏は本願寺の暗殺と喧伝し、本願寺は朝倉氏の仕業と非難してるそうです。

右田君に真相を訪ねた所、どちらも怪しくて判らないと言われました。

隙を見せるとすぐ暗殺とか怖すぎます。

守護が居ないと困るので功労者の右田興就殿に加賀守護職をと推薦し了承されました。

右田君は加賀国の守護をしながら飛騨国守護の姉小路家の後見者って感じですね。

おまけに誰から殺されたか判らないって人間関係も勘弁してください。

能登勢を率いる畠山家俊殿は越中国の長尾為景殿侵入に対処する為北へ向かったそうです。

長尾為景殿は武勇の誉れ高い武将ですが成り上がりの為国人衆の信頼を得る事が難しく越後の国を力で支配している状態です。

その為、為景殿が越中国に手を出した傍から越後国で反乱が起き鎮圧にトンボ帰りしたそうです。

しかしその後今回の反乱で為景殿に敗れて進退窮まった主従が飛騨国に亡命し、右田君経由で私に仕えたいとの申し込みがありました。

お名前を聞いて即断即決させて頂きました。

主は越後国守護の上杉定実殿のご舎弟、播磨守の上条弥五郎定憲殿。

従は越後国琵琶島城の城主、宇佐美定満殿です。

素晴らしい。

戦はそれほど強くなくとも戦の作法や代官としては安心できます。

きっと活躍してくれるでしょう。

その他では美濃国は綾小路家が本願寺と協調した事で平穏を取り戻し約束通り左京大夫美濃守で美濃守護職の土岐頼芸殿が守護所へ帰還しました。

尾張国は伊勢国長島へ逃れた蓮淳さまと織田信秀殿が争っていましたが調停が実り停戦しました。

織田達勝殿は隠居し長島国願証寺預かりとなり、信秀殿が達勝殿の清州城を押収し尾張守護職の斯波義統殿を後見し守護代に任じられました。

更に蓮淳さまの山科本願寺失陥の責は問わないが願証寺に留め置かれる事となりました。

三河国は松平清康殿が随分ごねましたが現状維持で纏まり、三河国へ落ちられた実円も罪は問わないが三河国土呂の本宗寺に留め置かれる事になりました。

これにより本願寺の中央と地方の齟齬は解消し中央の高圧的な姿勢が改められる事になりました。

標語は「みんな仲良く!」ですね。

敵対していた地方では、、、

近江国守護の六角氏は山崎の合戦後より恭順の意を伝えてきました。

当主の六角定頼殿が戦死しましたが嫡男の義賢殿が12歳の為、従兄弟で23歳の六角義実殿が跡目を継がれる事になりました。

義賢殿は質として私の元に来られるようです。

又近江国の堅田と大津と坂本を六角氏より譲り受けました。

この権益を護る為に大津城、坂本城、宇佐山城を整備します。

又京の都の防衛の為に伏見城と淀城を整備します。

そういえばこの時堅田衆からの請願があり本福寺の破門を証如さまに解除して頂き称徳寺は破棄となりました。

四本商人に関しては偽書の罪により朝廷へ罰金1万貫を納めさせる事と全ての権利の取り上げと裁定を下したのですが少し厳しかったようです。

裁定が下って直ぐに一揆が発生し六角氏が慌てて鎮圧したのですが全ての村々が焼き払われた上、財貨を根こそぎ奪ってもまだ足りず足りない分ですと女子供を義実殿が引き連れてやって来た時にはさすがに後悔しました。

そこまで儲かって無かったのね。

悪いことしました。

そこまで貧しいとは知らなかったと5千貫を復興費用として持たせて皆さんを帰しました。

次からは皆さんと諮って金額を決めましょう。

越前朝倉氏とは絶交状態ですね。

加賀国南部と美濃国を虎視眈々と狙っている感じです。

近江国北部の浅井氏は山崎の合戦以降朝倉氏にすり寄ってると言う話です。

まぁ~迷惑を蒙った事など無いのでお好きにと言う感じですね。

若狭の武田氏も音信不通です。

冬元さまや義晴さまはお元気でしょうか?

公方さまに恭順さえしてくだされば家が立ち行くように配慮されると公方さまも言ってるんですけどね。

義晴さまが京より落ちられた時幕府奉公人のほとんどが付き従いました。

その為幕府の機能が麻痺し最低限しか回復していません。

その上細川冬元さままで管領家の奉行人を引き連れて都落ちしたので機能不全しています。

明らかに人材不足ですね。

私が公方さまに重用される原因でもありますね。

大内家や畠山家が奉公人を差し出さないと伊勢殿が過労死しかねないんですよ。

他には伊予国の二郡と備前国、備中国の制圧が毛利元就殿と村上尚吉殿によって完成しました。

備中国で細川晴国殿を毛利元就殿が討ち取ったらしいです。

相変わらずチートですね。

これによって大内家の名目上の領域は対馬、筑前、豊前、長門、周防、石見、安芸、備後、備中、備前、播磨、摂津、河内、和泉、大和、山城、加賀の17か国と肥前、伊予の一部ですね。

問題はそのうち石見以降が私の領域だと言う事です。

畿内五か国はお主上より命じられた国ですからダメですけどそれ以外の国は大内家に差し上げましょうか?

そうすれば3分の2以上がお屋形さまのものとなりバランスが良くなります。

お屋形さまに相談しなきゃいけませんね。

そう言えば私の鎮守府や管領に大反対してる方がいらっしゃいます。

畠山冬堯殿です。

元々あの方から見れば河内国や和泉国は領国みたいなものですから納得できないんでしょうね。

お主上の意向で無ければ替わって差し上げたいけど、、、ついでに魔王の称号も。

と、大坂城で内政に勤しんでいたら9月10日に外国から厄介事がやってきましたよ。

5月頃に東南アジアのパタニ王国で構えていた商館がポルトガル人に襲われたそうです。

商館は焼け落ちて反撃に出た万石唐船も1隻沈んだとか。

あちらも何隻か沈んだらしいですが、、、

それより商館が略奪を受けて何人も連れ去らわれたらしいです。

何でも計数に優れた人間は奴隷として珍重するから寄越せと商館に迫ったそうです。

国内がやっと落ち着きが出たと思ったら外国ですか。

ホントどうしてくれましょう?

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