第12話 ななめ上行く現実
レーシュ公爵領に到着いたしました。
困窮ぶりは想像以上・・・。
『砂漠か!』っていうくらい日射しが強い・・・。
軽装で活動する指示を出しといて良かったよ・・・。
そうでないともれなく焼け死ぬ・・・。
とりあえずレーシュ公爵に挨拶に行こう。
目の前にいる人物が陛下と同世代とは思えないぐらい老けて見える。
確か四十そこそこなはずだよな?
軽く五十はいってるように見えるぞ!?
父親である先代が過労で亡くなってから息子が継いだとは聞いていたけど老けすぎだろう!
着ている物も質素でなんちゃって貴族にしか見えん。
俺がレーシュ領の変異の調査と解決に尽力することを伝えると場もわきまえずに泣き出したんだよ・・・。
大の男を子供が慰める図。
なんだこれ?
早速調査に乗り出すため公爵邸を後にしようとすると今度はゾーエ嬢に負けず劣らずの美少女に見とがめられた。
俺と同じ金髪碧眼。
おっぱいもスゲー大きい。
ゾーエ嬢より大きいんじゃね?
着ている物は質素だが素材が良いせいか『これぞ貴種』という存在感がある。
化粧っ気なんかはほとんど無い。
装飾品の類いも身につけていない。
暗部からの情報によると売れる物は片っ端から売りさばいて民への施しに使ったらしい。
公爵領の異変調査および解決に尽力する事を伝えるとこっちも大泣きされた!
しばらくして泣き止んでから自己紹介をするとこの美少女こそがファルネリア嬢ということが判明。
ファルネリアの名前には心当たりが無かったがこの美少女には見覚えがある!
『君華』でヒロインのライバル令嬢として登場するご令嬢のはずだ。
個別ルートでヒロインの努力を認めて後ろ盾になってくれる存在。
これによって個別ルートが確定する。
ちなみに逆ハールートでは知らん。
でも公爵家がこの現状じゃ後ろ盾なんて無理だよな?
とりあえずこのファルネリア嬢、民の困窮ぶりを切実に訴えかけてくる。
自分たちだって食うに困っているのに・・・。
・・・交流会までに解決できるように頑張りますか・・・。
騎士団を四方八方に散らして情報を集める事にした。
この異常気象の原因はヒュペリオンの太陽神としての権能が関係しているはずだ。
日照りが一番酷いところに必ず神聖帝国が施した『何か』がある。
そう確信していたんだが・・・。
砂漠化が始まっている所が五ヶ所もあるってどういうことよ?




