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第11話 レーシュ公爵領の異変

愛しのゾーエ嬢が登城してくれました!

年々色気が増してきていたのは知っていたけど、もうね、十四歳とは思えない色気があるのよ!

お胸には大きなお山が二つデデーンと存在してるのよ!

ゆったりした服を着てるのにその存在が隠しきれていない!

それなのにウェストはきっちり絞ってるからより一層際立つの!

少なくともEカップはあるとみた!

表情だってスゲー柔和だし!

とろんとした目で見つめてくれるし!

俺の体調を気遣ってくれるし!

最近じゃ俺が送った満月や三日月など月の周期を形取った金の髪飾りを好んでつけていることから『月の淑女』なんて呼ばれるぐらい注目を浴びてるの!

本当にゾーエ嬢をGet出来て良かった!!



そのゾーエ嬢を伴って庭園へ散策に出かけると先客がいらっしゃいました。

えぇ、長兄イフェリウス派(バカ)に所属するご令嬢達です。

うん、クソ女どもでいいや。

こいつら何をしているかといえばひたすら陰口を言い合ってる。

その相手というのがファルネリアと言う人物。

「貧乏貴族」とか「金の為に身売りする卑しい存在」等々・・・。

確かレーシュ公爵令嬢のはずだよな?

ゾーエ嬢に問うと間違いないとうなずかれる。

公爵令嬢に対する陰口をこんな開けっぴろげな場所で話すなんて正気を疑う。

愛しのゾーエ嬢は顔にこそ出さないものの嫌悪感を持った模様。

というか怒ってる?

・・・一ヶ月後に行われる交流会で一悶着ありそうだなぁ・・・。



ゾーエ嬢に聞いたところファルネリア嬢とは面識があると教えられました。

ただ、レーシュ公爵家は没落寸前とのこと。

詳しいことはわからないとのことなので後で宰相のおっちゃんに聞くとしよう。

気持ちを切り替えて、今は愛しのゾーエ嬢とのデートを楽しもう!!



ゾーエ嬢とのデートから十日後、俺は自ら鍛え上げた『白鳳騎士団』を率いてレーシュ領に向かっている。

先触れの使者も出してある。

あの後、宰相からレーシュ領の窮状を教えられたのだ。

元々はロマリア王国随一の農耕地帯だったのだが十年ほど前から干ばつが続き飲み水の確保すら厳しい状況とのこと。

『このままでは民が死に絶える』

そこで国の許可をもらって少しずつ移民させている状態。

私財をなげうって八方手を尽くしてはいるがとうとうどうにもならなくなり、一人娘であるファルネリア嬢をどこぞへ愛妾として差し出す代わりに多額の寄付を受け取るのではないかと噂されている。

この話を聞いたとき俺の中でピンと来るものがあった。

ヒュペリオンである。

「高みを行く者」を意味して人々に初めて天体の運行と季節の変化の関係を教えたとされる存在。

なにしろ自らが太陽神または光明神などと呼ばれる存在なのだから。

確証はないが確信がある。

レーシュ領の異変に神聖帝国が関わっている。

権能継承者として見過ごすわけにはいかない。

婚約者であるゾーエ嬢には俺の権能、加護、召喚のことまですべて話してある。

よってレーシュ領の異変についても触れている。

泣きそうな顔で何かを言いかけながらもグッとそれらを飲み込み「無事のお帰りを心から願っています」と言ってお辞儀をされた。

ゾーエ嬢、必ず貴女の元に生きて帰ってきます。

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