【第二話です。】
「とりあえず出て行ってくれませんか。」
「えー、なんでー?」
語尾を伸ばすのはこう、イラァッとくるからやめていただけませんかね本当。
とりあえず出て行ってもらって、急いで服を着てリビングへ。
「・・・・おい、」
「・・・・・・・・・・・・・・・私ったらうっかりしてた。ごめんね?」
テヘペロコツン☆
「ウザイキモイ二度とやるな。っと、暴言失礼。」
と、私は友人の頭をどつきました。
私の酒を返せバカヤローなどと言いたいです。
ですがこれ以上馬鹿ということを自覚させても哀れになってくるだけなのでその言葉は飲み込みました。
「さて、では態々別の部屋をとっているにも関わらず半ば無理矢理押し入り居座り人の酒を勝手に呑んでしまった神無さん。」
「だって淋しかったんだもん!」
「もんとか言うな気色悪い。すみません、事実とはいえ汚い言葉を使ってしまいました。」
「酷い!」
「私の事を顔面凶器という貴女ほど酷くはありません。」
ついでに貴女の後ろにいるヤローもウザイです。
何故気がつかないのですかおかしいじゃないですか。え、まさか本当に幽霊ですかそうですか。
ひらひらと手を振ってきましたが、苛っときました。ついでに友人が短い悲鳴をもらしました。
地獄の深淵のような黒い瞳に睨みつけられれば息もできない(友人談)な私の睨みをどうやら自分が受けていると勘違いしたらしいです。
「見慣れているとはいえその目は怖いよ真白ちゃん。」
「後ろ、」
「?」
一度振り返り何もないじゃないかと言わんばかりの表情です。
どうやら真面目に見えていないようです。
とりあえず友人にはお帰りいただいて、彼に目を向けました。
「二人っきりだね!」
「悪霊は退散してください。」
「わぁあ!!塩投げないでゴメン!」
麗しい顔に免じて許してあげようと思いました。