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【第十四話です。】

佑都視点です。





 カフェテラスに向かい合って座る男達ってシュールだよね。

まぁそれ、今の俺の状況なわけだけど。

それ以上に他人には見えてない俺に向かって真剣に話す晶都なんかはもっとシュールなわけだけどさ。

ていうか、どーせカフェ行って向かい合うんなら真白ちゃんが良かったなーなぁんてね。


 周りにいる人が引いてることに気がついてないなコイツ。

ついでに真白ちゃんにも引かれてついでに嫌われろ、なんて意地の悪い考えが浮かんだ。

その意地の悪い考えが顔に出ていたらしい、晶都が気味の悪いものを見るような目で見てきた。



「ねぇ佑都、」



「なに?」



「いつまで嘘ついてんの。」



「嘘って、どの嘘のこと?」



「全部。僕は別にいいんだけどね、どうでも。」



 言っておいて本当にどうでもよさそうだね。

冷え切った紅茶を口に含んで眉間にしわを寄せた。冷え切った紅茶って不味いよな、馬鹿だね。



「体には戻れない?」



「お前の方が分かってんじゃないの?奇跡でも起こらない限り無理だよ、そんな予定調和は漫画か小説でもない限りありえないよ。」



「姉さんが過保護になったのは佑都のせいでしょ。」



「俺?」





 真白ちゃんは気がついてるんだろうけど、それとなく避けているよね。それが賢いかは別としてさ。

ていうか、逃げる気満々って感じだけど。



でもまぁ、逃げられると追いかけたくなるのが人の性だよねぇ。

ま、俺は人間じゃなくて幽霊だけどね。



「まぁ僕は佑都がどうしていようといいけどね。」



「文句なんて言えないよね、俺のおかげで憧れの真白ちゃんと接触できたんだからさ。」



「・・・・」



 不満そうに睨まれる。

恩着せがましい俺の言い方に苛立ったのか、先に真白ちゃんと知り合った事実への嫉妬か。

まぁ、後者かな。


 馬鹿だなぁ。

どんな頑張ったって、真白ちゃんはお前のことを好きにはなんないのに。



「ていうか、佑都は僕や姉さんのことなんてどうでもいいんだろ。」



「そうかもね。」



「姉さんだってそうだ。姉さんは佑都を可愛がってたけど、それは佑都が姉さんに似てたから。」



「莉都はナルシストだからねぇ。」



 目元が特に似てると言われてた。

俺も莉都も猫目だもんな。



「ていうかさ、晶都はこんな話するために俺を呼んだわけじゃないよね。」



 俺さ、出来れば真白ちゃんにずっとついてたいんだけど。

長女はナルシスト、次男はストーカー、長男の俺は嫉妬深い悪霊・・・真白ちゃん、こんな兄弟に好かれて大変だよねぇ。


 しばらく黙っていた晶都は唇を軽く噛んで、強い目で俺を見据えた。





「佑都は、僕を消すの?」




 真白さんと一緒にいるために、僕を殺すの?

疑問として聞いてくる割に、どこかで確信があるようだった。




「殺さないよ。」




 ただ、いつかいなくなってもらうだけだよ。







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