【第十三話、前編です。】
「真白ちゃんが俺のことを好きになってくれたら成仏できる気がする。」
「タチ悪いですね。」
最近あからさまになってきたんですけど調子乗ってますね、完全に。
とりあえず幽霊に効果的だという御札でも投げつけておきましょうか。
「え?なにこの紙。」
「見てのとおり御札ですが?」
「え、何その然も当然みたいな言い方!なんか最近あからさまじゃない?」
「それ君でしょ。」
まったくもってなんなんですかねこの悪霊は。
「・・・そういえば、最近晶都くんをみませんね。」
「直接会いに来なくても寝室に隠しカメラがあるからいいとは思うけどね。お姉さんに叱られて自宅謹慎中なんだって。」
全力でスルーしたいけど絶対に聞き逃してはならない発言が聞こえましたね今。
とりあえずさっさと場所を聞き出してカメラを粉々にしました。
若さ故の過ちというのにも限度があります。
「やー、若いねー。」
「はぁ?そんなの・・・」
君もまだ若いでしょうと、言おうとした言葉を飲み込みました。
別になんてことはない、ただふと嫌な思考がよぎっただけです。
きっと彼は永遠に年を重ねたりしない。それこそ、永遠に。
「君は、辛くないんですか?」




