表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アバンチュールの名の下に  作者: ヨイヤサ・リングマスター
第一部:異世界でのアバンチュール編
6/11

第6話:海で最強は誰だ!? それは王様。

 昨日はモンハンしていたので書けませんでした。

「あぁ~、暇じゃ暇じゃ。

 いい加減このあいだ追い返した天狗共もまた襲ってこんかの~」



「そんなキルカッツ様に飽きることのない私の魅惑の肉体はいかがでしょう?

 ご飯が炊けるまでまだ時間がありますし前菜にいかが?」



「はっはっは、それは愚問じゃな。

 むしろメインディッシュの勢いで戴かせてもらおうか♪」



「あぁん、キルカッツ様ったら激しすぎますわぁ~♪」



「あんたら何しとるん?」



 それはカッツパルゲル村に世話になって一週間ほど経ったある夜のことじゃった……。



「いやいや、地の文で無駄なナレーションいれなくていいから。

 実際あんた達が来てから何も起きていないんだから特筆して語ることなんてないでしょうに」



「デビットもつまらんことに一々口を挟むでない。

 ワシとユティの愛の営みを邪魔するならそれ相応のアバンチュールを持って来んかい!」



「ふふふ、惚れた女の子に告白する勇気もないような河童に私たちレベルの愛は見ているだけでイライラするのでしょうね。

 ほら、見せびらかしキッス♪」



チュッ♪

 おおぅ、ユティのやつ、これまた濃厚なのをしてくるな。

 だがそれ以上に深い愛情をもって受け止めることこそ男らしさ!


 じゃが今はまだ昼間じゃし、ユティの口内を歯の裏から下の裏まで丹念に楽しむだけで我慢するとしよう。


 ユティとの結合は深夜にするとして、今は熱い接吻のみ済ませて侵入者を見やる。



 侵入者の名前はデビット・カッパリョウイキくん(18歳)。

 村の酒場の看板娘であるマオちゃんに恋心を抱きながらもその思いを伝えられないチキンじゃ。


 河童なのにチキン。ぷっw



「お、俺はマオちゃんにそんな感情持ってねーし!

 キルカッツさんやユティさんを羨ましく思ってなんかねーし!」



「お主は心を読むまでもなく、本心が丸分かりじゃの~」



 彼は村で唯一の魔法使いで、魔法を使った芸を宴会などで披露することを生業としておる。


 なのに手品は出来んという不器用なやっちゃな。



「それよりもデビットさんどうしたんですか?

 この時間は私たちもご飯が炊きあがるまで愛の営みをしているってのは知っているでしょうに」



「あぁ、そういえば要件を忘れていました。

 実は海岸で警備をしていた自警団の者が、海から海賊がやってきたというものですから」



「おお? こりゃ、もしやワシらが村に来て二度目の賊撃退戦か?

 海から来るのは海賊以外にんめい。

 それで村で唯一の戦闘職であるワシらに迎撃せえっちゅーことに違いない!」



 久し振りの戦闘じゃ! 腕が鳴るのう♪


 ちなみに、こ奴ら河童一族は河童と言いつつも、海で漁をする生活を基本としているために漢字で書くなら海童なんじゃろうけどな。読み方は『かぱんちゅ』って感じか?


 頭には皿の代わりに思い思いの食器を帽子として被っておる以外特に人間と変わらんし。


 で、それはともかく海岸に行ってみた訳じゃよ。



「うははははー!

 俺は~~、海賊の~~、カイ・ゾクオだ~~!

 お前らからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 奪いまくってやるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」



 ふむ、セリフの前半と後半の伸ばし方を変えるとは、こ奴、生まれながらのエンターテイナーじゃな。



「ほい、戦闘シーン割愛魔法、『アクヲウーツ』!」



 当然の流れで海賊との戦闘シーンは割愛じゃ。

 作者は自身の三作目で戦闘シーンの無意味さと、つまらなさを学んでおるから基本チートなワシらの一方的な蹂躙シーンは書くはずがない。


 単純に石化魔法みたいなのを掛けただけじゃから戦闘とすら呼べんのじゃがのう。



「随分と前にな、石化魔法って割と有名な魔法じゃが、対象をどんな石材に変えるのかが気になって実験したことがあるのじゃよ。

 それの応用として今回は海賊どもには心太ところてんになってもらった」



「石化魔法で心太に変化させるだなんて流石はキルカッツ様。

 では私がこのあと料理しますので晩御飯に追加しましょうか」



「それはやめておけ。

 連中はどう見ても不味そうじゃ」



 正直海賊だなんて生産性のない連中、風呂に入っているかすら怪しいからのう。

 接客業の人間を見習え、身だしなみに気を使っておるぞ!



「まぁ、晩ごはん云々はさておき、どうします?

 私としてはもうご飯は炊けているでしょうから帰って食事後に朝までコースを希望しているのですが」



「確かにのぅ、ワシら魔法で体力無限じゃし、この程度の海賊でアバンチュールっぽさは出んかったしのぅ」


 仕方がないので海賊の後始末はデビットに任せよう。うんそうしよう♪



「ちょいキルカッツさんにユティさん!

 俺に海賊の後始末任せてんじゃねーよ!」



 確かに海賊連中は30人くらいはおるか。


 一人では大変じゃろうが、この騒ぎを聞きつけて村人たちが海岸までやってくる可能性があるからワシがこれ以上働く必要もあるまい。



「いやだから、それは可能性の話であって、村の連中は普段から火薬だの爆発物を趣味でいじったりしているから、あんたたちの魔法の爆音程度じゃここまで来ないって!!」



 そうしてワシらは自宅へと向かうのであった。


 めでたしめでたし♪



「めでたくねぇぇぇぇぇぇぇー!」



 ちなみに村長を筆頭に、この事件のあらましを海岸からずっと眺めていていた村の連中は、海賊が来たのもワシらに退治されたのも知った上でスルーしたそうな。

 本当に自分でも予想出来ないですね。 しかし楽しい!


 まぁ、アクセス数は、オリジナルなうえに、ジャンルが恋愛でこの内容な上に、私自身はっちゃけてますから、乃ビないですけど。


 数少ないこの作品を読んでくれている人には感謝しております。

 これからも人が書かないような自分らしい文章を書いていこうと思っております♪

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ