第11話:新章幕開け! 新たなる戦い!!
ついに始まりました『アバンチュールの名の下に』第二部。
さぁ、ここから物語はどうなっていくのか!?
???side
くっくっくっく。キルカッツとやら、俺様を殺しておかなかったのは失敗だったなぁ~。
そう、俺様は『船幽霊海賊団』を海から追い出したゴブリン族一のハンサムマスクを誇る貴族様だ!
俺様はまだ「奥の手」ならぬ「億の手」を隠しているのさ。
「貴族様、およびでしょうか?」
「おぉ、よくぞ参った俺様の奥の手にして億の兵士に相当する戦力の『悪魔』よ。
俺様をコケにして城を崩壊させて財産を奪っていったキルカッツ・ウィルムヘッドとユティ・パミュロという二人組を始末するのだ!
俺様は、今でもお前さえキルカッツ共が攻めて来た時に城にいてくれれば勝てたと確信しておるのだからな」
俺様の予感は十中一二で当たればいいなぁ~と思っているからまず間違いなく『悪魔』の勝ちだ!
「拙者に任せていただければ必ずや貴族様に逆らった不届き者を瞬殺してみせましょう。
拙者はこれまでに98人もの反逆者を殺してきたのです。
殺害人数100人突破を達成して見せましょう」
そう言った瞬間『悪魔』は俺様の前から姿を消す。
くっくっく、奴ならば憎きキルカッツ&ユティらを始末してくれるだろう。
ふはーっはっはっはっはっはっは!
キルカッツside
ゴヅン
ジュボァ
「うほー、ユティの今の拳骨、物凄い痛そうじゃの~♪」
「いえいえ、まだまだ本気ではありませんよ。
それよりもキルカッツ様の魔法の方こそいい音をさせていたじゃないですか♪」
「た、助けてくれ……」
はい、誰もが予想していた通り上で描かれていた貴族の逆恨み(ワシらは悪くない♪)によって寄こされた『悪魔』とやらは瞬殺してやったところじゃ。
「さぁて、ここからどうすればアバンチュールっぽさを出せるかのう?」
勿論、雑魚を倒すと言うのはどうでもいい話じゃし、一番に考えるのはこれじゃ。
どうすればアバンチュールが満喫できるか? それこそ全てにして第一。
「では定番ですがこういうのはどうでしょう?
悪の貴族に攫われた私がキルカッツ様によって救いだされる。
その後、瓦礫の山と化した貴族の城で手を取り合う美しいカップル。
完璧ですわん♪」
「よし、それいただき!」
こうして前回の話でボコっただけで勘弁してやった貴族を再びボコり、その後『不老ではない不死の呪い』を掛けて河童の村へと戻り、その後は自分たちには、ちゃんとした「不老不死の魔法」を掛けて永遠に変わらぬ愛を営み続けるのじゃった。
流石はキルカッツ・ウィルムヘッド。
流石はユティ・パミュロ。
ワシらはこうしてアバンチュールを満喫したのじゃった。
『アバンチュールの名の下に』第二部・完
こうなりました。
そして完結ゥゥゥ~!
いやぁ、こういうラストを一度書いてみたかったんですよねw
たぶん二度はしないと思いますが、私のことですから繰り返すかもしれませんけど。
それではまた次回作でお会いしましょう!
これまで読んでいただきありがとうございました♪
10作目はどれにしようかな……。