激闘
屋上
「さぁ、一緒に死にましょう!」
「くそ、逃げなくては。」
そう言い俺は屋上のドアを開け降りようとした。すると、その瞬間「ぼん!」と音がした。ダイナマイトが爆発したかと思いその場に伏せた。が、
「爆発したと思いましたか?いやこれはね、地獄で拾ったんだですよ。これは、爆発させたように見せかけ、その間に術を唱える寸法だったんだよ!!!」
と言った。術を唱えてなったと思われる姿を見て、絶句した。その姿は体中が黒い炎で燃えていたのだ。
「この姿になったらもう地上で生活することが出来なくなるんですよ。でも、俺に触れたらその部分が燃え、黒く焦げるんだ!僕はお前に覆い被さり一緒に死んでもらいます!!だいたい、ダイナマイトなんて手に入らないし、作れもしませんしね。」
こいつ、、、。俺と一緒に死ぬ気なのか?死ぬのが怖くないのか?だが、俺は死にたくない!絶対に死ぬわけにはいかないんだ!
僕は、、、。死んでもいいんだ。阿知達のためなら。
数年前 がが丸小学校
「部分~。お前生きてるとむかつくんだよ!おらっ!」
「殴らないでよ。僕が何かしたのかよ?」
「いるだけで鬱陶しいんだよ!」
「そんな、、」
「先生!田口君がいじめてくる(泣)」
「お前何の話してるんだ?」
「お父さん!田口君がいじめてくるよぅ。先生になんとか言ってよ!」
「そんな奴はなやっつければまいいんだよ!」
先生はいじめを見過ごし、父達、家族は僕の事なんて、どうでもいいと思い、自分の事を分かってくれなかった。
しかし、あいつ達は違った。転校してくるやいなや、田口をぶっ飛ばして助けてくれた。真剣に話も聞いてくれた。初めての友達にもなってくれた。阿知や茅ヶ崎のためなら命なんていらない!
その頃阿知と茅ヶ崎は
「やっとついたね。アジトに。」
「あぁ。」
ここで、この町の事を整理しておこう。舞台は首都圏のはしのほうにある人口60万人の中核都市である。M駅から東側に一キロのところに大輝のかよう中学校があり、そこからさらに南に百五十メートルのところに大輝の家がある。そしてこのアジトは駅から北西に二十キロのところに((森林))アジトはある。
「田村はいつになったら目覚めるの?」
「そんなに強い麻酔じゃないからもうじき目覚めるはずだ。」
「そう。」
という話を二十畳ほどのコンクリート剥き出しの屋根がない部屋で話を、椅子に座りながら話していた。田村はソファーに寝かされていた。
田村は目覚めた。自分はソファーに寝かされているようだ。男と若い女が何やら話をしているようだ。何で俺はこんなとこにいるんだと思い 昼休憩の事をおもいだそうとした。
「僕は後一分で死ぬ。が、ただじゃ死なない。」
「一分ぐらい逃げ切ってやるさ。」
そう言った瞬間部分は襲いかかってきた。体で突撃してきた。俺はそれをよけたが、よろついて転倒した。それを見た部分は足をつきだして俺に触れようとしてきた。当然俺はそれをひょいと避け立ち上がった。しかし、部分の攻撃は速かった。立ち上がった瞬間、壁の破片のでかい石を投げてきた。その石は黒い炎で燃えていたので、避けねばならず、さらに今度はパンチをくり出してきた。俺はそれをよけたが、壁ぎわに追い詰められた。俺は仕方なくそうした。左手で部分の足をつかんだ。前にも同じ事をやったが、同じ事をやってくるとは思っていなかったようだった。激痛が右手に走った。が俺は右手を離さなかった。死ぬわけにはいかないんだ!数秒後、部分は奇声「グワァーー!!」をはっし、灰になり空に散っていった。
俺も右手が右手首から下がなくなっていた。が、俺は部分に勝ったから何一つ不満はない。生きている。俺は助かったんだ。