苦悶
暖かくなってきて、小さい虫が飛ぶのを見かける。
こういうところでも春の訪れを感じる。
虫は嫌いだが、羽虫くらいならまだ良い。
何を見るのが嫌か。
決まっている。
ナメクジだ。
……本当に。
名前を書くことすら嫌だ。昔の人はよくこんなキモい名前を考えたものだと思う。的確過ぎる。
奴らも湧いてきていつか姿を見かけるであろう現実。
今この時も繁殖しまくっている現実。
もう本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に本当に嫌過ぎて頭がおかしくなる。
ナメクジが湧く。
この一点だけで、春が来るのが死ぬほど嫌なのだ。
冬の寒さも嫌だが、ナメクジを見るくらいならずっと冬のままで良い。
暖かくなる3月からナメクジのことを考えない日は無い。
考えずにいられるのは真冬の1月2月だけなのだ。
一年の殆どをナメクジへの恐怖と嫌悪とともに過ごすしか無い。
テレビで花畑や古い神社を見てもナメクジ湧いていそうとか想像して吐き気を覚える。
人生の生きづらさの半分はナメクジによるものだ。
本当にこの世は狂っている。
何でこんなキモ過ぎる生き物がそこら中に蔓延るのか全く理解出来ない。
完全に終わっている。
頭が狂って仕方ないよ。
雨が憎い。
奴らを繁殖させた雨が憎い。
今雨不足で困っているらしいがナメクジが増えるくらいなら降らなくて良い。
春も夏も秋も全てが憎い。
だがもちろん一番憎いのはナメクジだ。
あいつらさえ居なければこんなに苦しまなくて済むのに。
死んでくれ。
頼むからこの世から消え失せてくれ。
絶滅させる駆除剤が開発されることを心から願う。
それが夢。




