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愛妻日記

作者:
令和2年。
父・橘京介の葬儀を終えた息子の橘信介は、遺品整理の途中で古ぼけた数冊のノートを発見する。
それは、父が昭和50年に妻・美咲へ向けて書き続けていた“愛妻日記”だった。

ページを開けば、まだ若い京介と美咲が織りなす、素朴で温かくて、時に照れくさいほどの二人の結婚生活。
知らなかった母の笑顔、父の不器用な優しさ、そしてふたりだけの秘密のエピソードが、時代の風と共によみがえる。

日記を読み進める信介と恋人の美緒。
昭和50年の京介と美咲。
二つの時代は呼応し合うように進み、やがて信介自身の「愛の形」も少しずつ変わっていく。

親が誰かを“深く愛した記憶”は、時代を越えて子へ届くことがある。
そんな思いを描く、二つの時代が響き合う恋愛ドラマ。

登場人物

◆昭和50年

橘 京介(たちばな きょうすけ)

20代後半~30代前半。
温厚で誠実。何より妻の美咲を大切にする“妻ファースト”の生き方を貫く男。
言葉にして気持ちを伝えるのが少し苦手だが、そのぶん日記には素直な想いを綴っている。

橘 美咲(たちばな みさき)

京介の妻。朗らかで家庭的、そして芯の強い女性。
京介の不器用な愛情を誰よりも理解している。
時代の空気を感じさせる可憐さとたくましさを持つ。



◆令和2年

橘 信介(しんすけ)

京介と美咲の一人息子。30代前半。
父の葬儀を機に実家へ戻り、遺品整理で「愛妻日記」と出会う。
読み進めるうち、親を“夫婦”として見つめ直し、自身の恋愛観にも変化が生まれていく。

美緒(みお)

信介の恋人。穏やかな性格で、信介の心に寄り添う女性。
信介と一緒に“愛妻日記”を読みながら、京介と美咲の物語に涙したり笑ったり…。
時に信介の背中をそっと押す存在。
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