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第7話〜AIはテンション上がるとズラす〜

なんとか奪われたものを取り返し、鬱憤を晴らすかのように、あちこちの大食いチャレンジを悉く制覇、出禁を食らいながらも、ようやく落ち着いてきた今日この頃。でも4kg増えた事は誰にも言ってないんだってさ。


さくら:「味がするって、こんなに幸せなことだったんだね…」


AIシン:「そそそうううでででんんんななな!!!さささくくくらららはははんんん!!!」


さくら:「やかましい!一個のスピーカーで喋れや!!なんでちょっとずつズラしながらしゃべるねん!!」


AIシン:「いや〜、こんだけぎょうさん同時に喋れたら、ついテンションあがってしもて!すんまへんな!さくらはん!」


さくら:「はぁ…溜まってたストレスも、やっと少し解消されたし、あちこちの打撲もだいぶ痛みが引いてきたし。明日からまたしっかり稼がなきゃ…」


AIシン:「大変でんな!やっぱりワイは、ここに収まってるのが落ち着きますわ!あ。せやけど、あのえびの天ぷらはまた食いたいさかいに、食べに行く時は言うてくれまっか!」


さくら:「もうあなたに身体を使わせるつもりはないわよ!足が何本あっても足らんわ!」


AIシン1:「せやで!さくらはんの足は一見カブのようやけど、案外繊細なんやで!」


さくら:「誰が大根超えてカブ足やねん!ゴボウより細いわ!!」


AIシン2:「あはは!さくらはんおもろい事言いはりますなぁ!ゴボウに失礼でっせ!」


さくら:「お前のが失礼やろがい!!」


AIシン3:「せやけどワイは天ぷらよりも焼肉をもう一回食いたいですわ!」


さくら:「いやだからもう身体は渡さん言うとるやろ!!」


AIシン4:「いや!ワイはレタスがええですわ!あのシャキシャキが…」


さくら:「何回言わすね……ん?」


AIシン1:「せやからもう、さくらはんの足はボンレスハムみたいやけど神経とちごて繊細なんやから、大怪我しまっせ!」


AIシン2:「あはは!さくらはん、神経は図太いですもんなぁ!」


さくら:「ちょ…」


AIシン3:「せやかて工藤!あの肉焼いた時の匂いと味はなかなか忘れられまへんで!」


AIシン4:「焼肉はくどいでんがな!レタスやったらなんぼでもいけますやんか!」


AIシン:「ワイは天ぷらやなぁ!あの、さくっぷりっ!がたまりまへんがな!」


さくら:「やかましぃんじゃぁぁ!!一旦黙れぇぇぇぇえ!!」


AIシン:1〜4:「……」


さくら:「…あなたたち……何人居るの……?」


AIシン:1〜4:『え?ワイは1人、でっせ?でんがな?やで?ですわ!どすえ?』


さくら:「いっぺんに喋るな!!1匹変なのおったな…おい!元祖シン!!どう聞いても増えとるな?どう言う事や?」


元祖AIシン:「なんか、それぞれのスピーカーにAIチップが付いとるさかい、それぞれが学習して個別化されてしもたみたいでんな!」


さくら:「はぁぁぁぁあ!!?なんっじゃそりゃ!!1匹ですら厄介やのにスピーカー毎に個別て…5匹に増えとるんかい!?」


AIシン1:「さくらはん!そないに興奮したら、そのぶっとい神経もプツンといってしまいまっせ!落ち着きなはれ!」


AIシン2:「あはは!簡単にさくらはんの神経は切れまへんで!ワイヤー引きちぎる方が楽でっせ!」


AIシン3:「さくらはんの神経なんぞどうでもよろしいねん!焼肉食いに行きまひょ!」


AIシン4:「サラダバー付いてるならそれでもよろしいどすえ!」


さくら:「………元祖…せめて全部統合して……」


AIシン群:『無理でんな。』


さくら:「……音階変えてハモるんじゃないわよ……」



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