【ある、ありえたIFの夢物語】
あなたは(好きなプレイヤーキャラクターをあててね)とある夢を見る。
ある日、あなたはシズヤとその仲間たちの家で晩御飯をご馳走になりました。
そうして楽しい時間が過ぎていき、夜遅くになり帰るのは危ない時間だからと家に泊るように言われました。
素直に従ったあなたはシズヤの家の客室で眠りに落ちる…。
あなたはふと目が覚めた。
だが、目覚めたその場所はどこか知ってるシズヤの家と違うような…。
何か知らない光景を見せられてるような不思議な感覚に囚われていた。
そして、居間に行くとシズヤが何やら準備をしていた。
あなたはシズヤに話しかけるがシズヤは声が聞こえてないのか反応しない。
あなたはどうしたらいいのかわからずそのままその光景を見続けることになった。
シズヤは旅の準備をしているようだ。
見たところかなりの長旅なのか入念に道具や武器の手入れをしている。
そして準備が終えたようで、シズヤは別の部屋に向かっていく。
あなたはそんなシズヤの後ろをついて行った。
シズヤがある部屋に入ると、ベッドで眠ってる子が居た。
シズヤはその子に近づいていくと傍にしゃがむ。
「ネム、ごめんね。きっと一人置いて行かれた事を君は怒るだろうけど…」
そう言って、眠ってるネムの頭を優しく撫でる。
「手掛かりの元は本当に危険だ。僕はまた仲間を失うのは嫌だ」
シズヤは腰の剣を外すとベッドに立てかける、そして自分のマントも傍に置く。
「リリア、この子を守って。僕を守ってくれてたように」
シズヤは長く共に居た魔剣に語りかけると魔剣は答えてくれたように感じられた。
「かならず、帰ってくるから」
シズヤは残った長剣を腰に挿すとカバンを背負う。
そうしてシズヤが旅立つのを見ることしかできなかったあなたは見送った。
気が付くと、時間は朝になった。
ネムは目が覚めると自身の傍に魔剣とマントがあることに驚き、家の中を走り回る。
探してるシズヤの姿は当然なく、やがてテーブルに置かれた置手紙に気づいた。
ネムは置手紙を読み終えると、一つ涙を流した。
「ごしゅじん…」
そして、ネムは一人シズヤの帰りを家で待つのだった。
あなたはふと視界が一瞬歪むのを感じて目をつぶる。
そして、また目を開けると…違和感に気づいた。
また、見てる景色の時間が進んでることに何とかなく気づいた。
「ごしゅじん、むかえにくよ」
あなたはふと声がしてそちらに目を向ける。
そこには、以前より成長した姿に見えるネムが居た。
シズヤのフード付きのマントを羽織り背中に魔剣を背負って腰にはカバンをつけていた。
「ネムはずっとまってたけど、ごしゅじんがおねぼうさんだからおこしにいくんだよ」
そして、一人旅に出たシズヤを追うネムの一人旅が始まった。
シズヤの手紙には再開の約束があった。
それ信じ、希望を信じネムはシズヤを追い続けてる。
今は一つだけの影がまたシズヤと重なり二つになる日を信じて。
あなたは、ふと不思議な空間に居ることに気づいた。
「ようこそ、夢の世界へ」
あなたは、目を向けると誰かが居るのに気づく。
しかし、影になってるのか誰かは判別ができない。
「今見えたのは、もう泡沫と消えた夢の残滓。ありえたかもしれない未来のIF」
目の前のそれは語り続ける。
「そう、難しく考えないで。疲れて眠って、不思議な夢をあなたは見た。ただそれだけだから」
だんだん、あなたは意識が薄れていく感覚に気づく。
「また陽は昇る、起きる時間だよ」
あなたはベッドで目覚めた。
さっきまで、何か夢を見ていたような…。
「このIFの物語に結末は無いの。…でもきっと、最後はまた巡り会えた悪くない結末だったと思うよ」
解説
中の人は当初、とある転生の節目でRPを【一人旅に出たシズヤを追うという設定のネム】というプレイヤーキャラクターにする予定だった。
ただ、王冠持ちになりそういったことができなくなったのでこの展開はもう起こらないIFとなった。
いま、シズヤが連れてる依頼して描いて頂いたネムはこの時のネムの衣装がイメージの元になってます。