シェレネとウィルフル
明日ウィルフルからのネタばらし的なもの投稿します。
エイプリルフールネタだよ(笑)
「シェレネ……シェレネ、我が妃よ……」
ウィルフルの声を聞き、シェレネはうっすらと目を開けた。
寝返りを打ちウィルフルの方を向くと……
「え……!?陛下……!?」
ウィルフルの顔が赤い。
しかも汗だくのようだ。
「え!?熱?熱があるんですか!?」
焦ったようにシェレネが声を上げる。
「今すぐアポロン様に連絡を……」
シェレネは慌ててアポロンを呼んだ。
「うーん、これは重度の風邪ですね。」
アポロンが診断結果を告げる。
「どうすれば治るんですか!?」
「そうですね。あなたが付きっきりで看病したら治るのでは?」
言いながらアポロンは必死で笑いをこらえる。
「では。」
彼は一言そう言うと、そそくさとひらと一緒に天界へ帰っていった。
「お水いりますか?陛下」
アポロンに言われたと通り、シェレネは付きっきりでウィルフルの看病をしていた。
「ああ……」
ウィルフルが答える。それを聞くとシェレネは、水を取りに少しの間席を外した。
お昼時になった。
「ご飯食べられますか?」
シェレネがウィルフルに問う。
「ああ。」
食器を寄せたが、ウィルフルは手をつけようとしない。
代わりに、じっとシェレネを見つめ続けている。
シェレネは何かを悟ったように顔を真っ赤に染めた。
「……私が食べさせればいいんですか……?///」
仕方ないと言ったように、シェレネはスプーンを手にした。
ふーっと息をかけて冷まし、ウィルフルの口元へ持っていく。
「口……開けてください……///」
ウィルフルが口を開ける。
「…………あーん、です……///」
ウィルフルは、スプーンに口をつけた。
そして、くつくつと喉を鳴らしながら笑い始めた。
「ああ、我が妃は本当に可愛いな。」
「ふぇ……?」
状態を起こすと、シェレネを抱き寄せる。
「私は朝から熱など出してはおらぬが?」
「え!?」
「今日は4月1日。エイプリルフールを忘れていたか?」
「な……!///」
シェレネがみるみるうちに真っ赤に染まっていく。
「そんな……王宮の人達もアポロン様も巻き込んで……?」
「ああ。問題ないだろう?」
ウィルフルが熱を出した、というのはシェレネに看病してもらいたかったから仕組んだことらしい。
「心配して損したじゃないですか……//」
消え入りそうな声でシェレネが言う。
「ははは。嬉しかったぞ?」
何はともあれ、平和ならそれで良かったと思う。たぶん。




