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第49話 睡眠不足

『川か?』

『いや、湖っすよ』

『か、川です・・一応』


なんで前と同じこと繰り返してるんだ?

というかアンダルシアはフウと留守番するんだろ?なんでここにいるんだ?


『いや、なんとなくっす。では戻るっす』


そう言って門を出し、帰って行った。

ほんと何しに出てきたんだ?


『アレちゃうか?この前、カイマンに乗った時忘れられてたさかい、存在をアピールしとったんちゃうか?』

「いや、そんな事無いと思うぞ。お前じゃ無いんだからさ」

『ウチはそんな事せーへんわ!』


怒ってるが、コイツお菓子を出し忘れたらやりそうなんだよなぁ。ずっと視界に入るところに居座ってアピールとかしてきそう。考えただけでめんどくさい。


「でもセリさん。自分だけおやつ出し忘れたらどうします?」

『そんな恐ろしい事されたら、ずっとススム付き纏うで!!付き纏ってススムのおやつ食べたんねん!』


うっわ、もっとめんどくさかった。


「もしそうなったら、俺はおやつ食べれないし、おやつを無くすか・・・」

『それはあかん!それだけはあかんで!』


必死に訴えてくるセリ。

なら付き纏うなよ?付き纏ったらそうなるからな。


ぐぬぅとセリが唸る。まぁコイツのおやつを忘れるなんて無いけどな。おやつの時間なんて、殆どコイツのために作ったようなもんだし。


『あ、あの・・。そ、そろそろ出発しませんか』


見たらカイマンが乗りやすいようにしゃがんでじっと待ってた。

すまない。



昨日と同じ方法でカイマンに乗り出発。ザブザブと川に入ってくが川の底はかなり深いようだ。

岸に近いところでも、すぐにカイマンの足が届かなくなった。川の透明度が高いのでカイマンが足を動かして泳いでるのがよく見える。


『おおー、これは楽やなぁ』


川の流れに乗り、かなりのスピードで下っている。確かに楽なのだが、セリが言うのはおかしいだろ。

お前いつもリュックに入ってるんだからな。


「ちょ、ちょっと速くないですか?」


ナギは少しおびえてるが、そこまで速くは感じない。

寧ろもっと飛ばしてもいい気がするが、ナギがおびえている以上そう言うわけにもいかないな。


「大丈夫か?無理ならカイマンにスピード下げてもらうが」

「いえ・・・大丈夫です。付いていくと言ったのは私ですので我慢します」

「わかった。ここにいるからダメそうなら言ってくれ、下手すると酔ったりするからな」


俺は、ナギの傍に座る。今日は地面を歩かないので振動も無く、座っても大丈夫だ。さすがに直にすわると岩で痛いのでマットを敷いてるけど。


しかしこうやってのんびり川を下るのは意外と落ち着く。

魔物も出てこないのですることも無い。このまま寝てしまいそうだ・・・。


・・・・


「あの・・・ススムさん?」


ナギに体を揺すられはっとする。


「ごめん。もしかして寝てたか?」


いつの間にか寝てしまってたらしい。

時間は5分も寝てないけど、こんな川のど真ん中で寝るとは・・・。危険意識が足りないな。

セリはカイマンがいるから戦闘は大丈夫だろうけど、何があるか分からないし。


「眠そうですが大丈夫ですか?」

「ああ、昨日あんまり寝てなくてな・・」


本当は一睡もしてないけど・・・。

ネットが繋がるようになったので昨日寝る前に、部屋にパソコンを出して試していたのだ。普段使っている検索サイトが表示され、何の問題もなくネットが使用できた。

最初はちょこっと確認してやめるつもりだったが、久々のネットサーフィンだったため没頭してしまい、気付いたら朝になっていた。やはりネットは恐ろしい。


旅もあるので寝るわけにもいかず、そのまま起きている。

自分で歩いているとそうでもないが、こう乗ってるだけだとものすごく眠たくなる。揺れがちょうどいいのだ。


「疲れてるのでしたら少し仮眠を取ったほうがいいですよ?」

「だが、魔物が出るここで寝るのはなぁ・・」


寝てる間に襲われるのは勘弁したい。まぁ、セリとカイマンが居るしなんの問題もないんだろうけど。

ただ出てきた魔物を俺が見れない。

後でアレ出てきたとか言われたら最悪だ。余計に見たくなる。


『大丈夫や。“気配察知”使とるけど全然居らへん。みんなカイマンにびびって逃げとるみたいや』


ああ、そういうことか。

昨日も魔物が一切出てこなかった。確かにカイマンの姿をみて挑む奴は殆ど居ないだろう。殆どと言ったのはここに挑んだ奴がいるからな、ゼロじゃ無い。


でもそういうことなら少し寝かして貰おうか。魔物も出てこないのであれば少し寝ても問題ないだろう。風景が変わることも当分ないだろうし。


「じゃあ少し寝るわ。セリ、何かあったら頼んだぞ」

『任しときぃ!』


セリがフンス!と鼻息を出して答える。不安だが、ナギもいるし変なことはしないだろう。

俺は目を閉じた瞬間意識が飛んだ。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



ススムさんが寝ちゃいました。

目を閉じた瞬間寝たので、相当眠たかったみたい。

もしかして昨日ずっと起きてたのかな?


それはそうと、ススムさんが寝ている所初めて見た。なんか新鮮な感じがする。

ススムさんはいつもきっちり起きてくるので、起こす必要も無いから寝てる所を見たことなかった。

こうして寝顔を見れるだけで、今日ついてきてよかったと思う。


『なんや?ススムの顔なんかついとるんか?』

「わ、わあ!」


急にセリさんから話しかけられてびっくりした。ちょっとススムさんの顔を見過ぎてたみたい。慌てて顔を離す。


「いえ、ススムさんが寝てるとこを見たの初めてで・・」

『そう言われるとウチも初めてやな』


あれ?そうなの?

てっきりセリさんは見慣れてると思ってた。


『ウチは早う寝るさかい、ススムより起きてたこと無いんや。朝はススムの方が早いしなぁ、見る機会無いねん』


そう言われるとそうね。

晩ごはん食べたらお風呂入ってすぐ寝るし、朝は起こすまで起きてこないし。

正直ちょっと寝過ぎでは?


「セリさんはちょっと寝過ぎだと思います」

『え、ええねん!ウチはこれくらい寝んと調子狂うねん!』


なんか言い訳してるけど流石に10時間以上寝るのは・・・。

って、言っても聞かないか。

別に困ってる訳でも無いので・・・。


『見たこと無いって、ナギも寝るん早いんか?』

「いえ、普通だと思います・・・」


いつも10時頃には寝るようにしてるけど・・・。時計が村には無かったので、普段何時に寝ていたか分からない。

ただ、その時間だとススムさんはいつも起きてる。

何してるのか知らないけど、いっつも電気がついていて起きているのが分かる。

気になるけど部屋に入りづらいのよね。どうしてか分からないけど。


「ですが私が寝る頃は、まだススムさん起きてますので・・」


もし寝てても、部屋に入って確認はしないけど。


セリさんは『ふーん・・』と言いつつススムさんの顔を覗き込んでいる。

そしてニヤリと笑った。どうやら悪いことでも思いついたみたい。


『せっかくやし落書きでもせーへん?』


ほら、やっぱり。


「ススムさんが起きたら怒れれますよ」

『大丈夫や。ナギがやればススムも怒れへん』

「え?私がやるんですか?」


何故私が?

確かにちょっとやりたいけど・・・。ペンも無いし出来ない。


『ペンならススムが持ってるで』

「何で!?」


って、必要があるかもしれないから持ってるだけだよね。

でもいいのかな?


『かまへん、かまへん。なんかあったらウチのせいにしたらええし』


それはそうするけど・・・。

セリさん落書きしてほしいだけだよね?


「どうなっても知りませんよ」


内心ごめんなさいと面白そうが入り乱れたが、結局面白そうが勝ってしまった。


やりだすと意外と楽しい。


話が無駄に伸びるのは私の悪い癖です。すみません

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