閑話 紹介しますよー
私の情報整理を含めてます。特異性関係はまた今度(やるかは不明)
「ふふふ、どうもですー」
「なんで居るんだ?こんな夜中に」
「なんでって、居たらダメですか?」
「ダメではないが、・・・いやダメだ、不法侵入だし」
「ひどいです・・・私がそんなに怪しく見えますか?」
「じゃあ、あなたは誰なんだ?」
「ですから名乗るほどの者では無いのでー」
「・・・・・」
「で、ですから名乗るほど怪しい者では無いのでー・・・」
「・・・・はぁ、もういいよ。で、何しに来たんだ?」
「それはですねぇ、皆さんの紹介に来ましたー(パフパフ~♪)」
「紹介? あ、その小道具は預かるぞ。みんなが起きてしまうからな」
「あー・・・。ごほん、そうです。進さんはセリの事だけしか知らないと思いますので、私が教えに来たんですよー」
「はぁ、そりゃどうも。けどなんでこんな夜中に?」
「それは秘密ですー。この時間であれば二人きりになれるとか思ってないですよー」
「はぁ、そう言う事にしておくよ」
「あのー、めんどくさくなって投げやりになってませんか?」
「なってない。眠いので早くしてほしいけど」
「じゃあ、進さんから紹介しますねー」
「え?俺も?」
「まずは情報をどうぞー」
名前 :イマオ ススム
種族 :人間
特異性:旅の宿 光生成 過去視
「えーとですね。今尾 進さん30歳。山登り中にこちらの世界に来た異世界人ですー。いろんな所をぶらぶらする徘徊者で根は真面目。ですが考えるのが苦手でめんどくさがりなところがありますー。そのせいで家事はあまりできないですねー」
「個人情報が物凄く漏れてるんだが!?」
「ちなみに好きな女性のタイプはーー」
「もういい!もういいから次行ってくれ」
「では次はセリですねー」
名前 :セリ
種族 :スカイサーペント
特異性 :心眼 鋼質化 収納 加速 身体強化 分身 念話 保護色 毒牙 風生成 雷生成
「えっとですねぇ、スカイサーペントのセリ、年齢は不明」
「えー、不明なの?俺も知らないから知りたいんだが?」
「いつ生まれたか知らないので答えられないのですよー。で、性格はわがまま、めんどくさがりで後先は考えない。単純で御し易いので餌でつったらなんでもお願いを聞いてくれます」
「単順で御し易い・・・まぁそうだけどさ、もうちょっといいところもあるだろ?」
「そうですね。あの蛇は基本仲間思いですので、一度仲間と思わせれば有効活用できます。また物知りな所もありますので、知恵袋として活用する手もあります」
「言い方!、物みたいな言い方やめろ!あいつに恨みでもあるのか?」
「ありません。あの蛇はいつも私のことを雌とか雌とか雌とか言ってますがありません」
「雌って言われるのが嫌なのか・・・今度言わないように言っとくよ」
「流石進さんは優しいですね。ではあの蛇についてはこれ位で勘弁して置きましょう」
「そうしてもらえると助かる。次はナギさんか?」
「はいそうですね。ナギさんの情報はこちらです。
名前 :ナギ フォレスティア
種族 :有角族(額)
特異性:真意の眼 物質再生
「苗字はフォレスティアっていうのか、知らなかった」
「フォレスティアはあの村のことです。そのため、あそこに住む有角族は皆この性になります。あと有角族にも種類があり、彼女達は額に角がある有角属族になります」
「てことは額以外の有角族もいるのか?角の場所で何か変わったりするのか?」
「額以外では両耳の上にあったり、後頭部から出てたり、出てる場所は一緒だが角の形が違ったりと色々ですね。あと角の位置や形でで身体能力などに変化があるとは言われてますが具体的にはちょっとわかりません。興味無かったので調べてないのです」
「調べといて、今度聞くから」
「ハグしてくれたら・・・すみませんなんでもありません、調べておきます。で、話を戻しますが、ナギ15歳でここ数年はずっと家事全般をしていました。なので料理、洗濯、掃除何でも出来、性格は真面目ですが少々固すぎるところがあります。冗談は程々にしておいた方がいいでしょう。あと怒ると危険なので要注意です」
「フウも言ってたけど、どうなるんだ?」
「私からは言えません。ただ命の危険は覚悟しておいてください」
「・・・マジで?」
「マジです。では次、妹のフウについてお話ししましょう」
名前 :フウ フォレスティア
種族 :有角族(額)
特異性:真意の眼 癒しの手 分裂
「フウは6歳です。ナギと違い自分のしたい事を積極的にする子ですね。隠し事や嘘も苦手なようです」
「まぁ子供だしな」
「“ 癒しの手”を持っているので村では治癒者として重宝されてたみたいですが、本人はそれが嫌だったみたいで、あの村は好きではなかったようです」
「なんか軟禁状態だったらしいぞ。俺だって嫌だな」
「そうです。今好き勝手やってるのはその反動だと思いますので、もう少ししたら落ち着くでしょう」
「じゃあ、フウと一緒に馬鹿できるのは今のうちって事?」
「そうです。急に「もう子供じゃないからやらない」と言われて傷つかないよう注意ください」
「う、分かったよ」
「最後はアンダルシアですね」
名前 :アンダルシア
種族:リストーロホース
特異性:念話 癒しの手 加速 解毒
「シアは突然変異種だと聞いたんだが本当か?」
「この辺りだとそうなります。ですが世界中で言えばそうではありません。いる所には普通にいます。魔物の種類は発生時の周辺の環境に左右されますので、生まれる瞬間、偶然リストーロホースの環境になったのでしょう」
「環境ねぇ、シアの生まれやすい環境って?」
「暑く、あまり雨の降らない地域のようです。この森みたいに定期的に雨が降るような場所ではないですね」
「なるほど。一つ聞くが魔物って環境で体調が崩れたりするのか?本来生まれるはずのない所で生まれた場合生きていけないとかあるのか?」
「ありません。基本は魔力で活動しているので土地に影響されることはないです。ただ暑い、寒いの個人差はありますが。今後そのような土地に連れてかれても大丈夫ですよ」
「そうか、教えてくれてありがとな」
「いえいえ、それでアンダルシアはどうやら助けて貰った進さんに恩義があるそうですね。故に旦那と呼び主人と認めているようです」
「別に飼ってるつもりは無いんだが・・・。主人はフウでいいだろう」
「アンダルシアにとってのヒエラルキーはフウとナギは同列、一つ上にセリ、その上に進さんがいるようです。流石進さんですね」
「俺はみんな同列で対等であって欲しいんだが」
「ちなみに私のヒエラルキーではーー」
「いやいい、聞かなくても大体わかるから」
「そうですか。ではそろそろこの辺りでお暇しましょうか」
「アンタのことは紹介しないのか?」
「紹介するほどの者ではありませんので」
「・・・・・」
「ですが、いずれ挨拶させて戴きます。それまで待って頂けると嬉しいのですがー」
「分かった、分かった。だから離れてくれ」
「ふふふ、ではこれにて失礼します。また紹介しに来ますね」
「次はまともな時間に来てくれよ?」
「ふふ、ではまた」
「ふうやっと帰ったか・・・。さて寝、ってもう朝じゃねえか!」
思ってたより紹介になってない!?




