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第2話 蛇に似たアレ

そいつは外の光を浴びてその全容を表す。


サイズは全長1mほど。

蛇のような頭に短い尻尾、胴は膨らんでいて平べったく幅が広い。そして輝くほど真っ白だった。


そいつは頭を持ち上げジッとこちらを見ている。

見たことはないが、アレにしか見えなかった。


「ツチノコ出た!!」


あまりの衝撃に大声を出してしまった。

その声に相手もビックリしたらしく、全身をビクッとさせて一歩飛び退く。


『な、なんや急に!・・・大っきい声ださんといてーや』


「・・・ごめんなさい」


喋った・・・というより、声が頭に直接聞こえる。

実際このツチノコの口は動いていない。今も舌を出したり引っ込めたりしているだけだ。

けど今ので分かった。さっきの声もこいつだ。


ただ、なんで関西弁なんだ?。


どういう理由であれ、驚かせしまったのは事実なので謝る。

するとツチノコはまた全身をビクッとさせた。


『ウチの声聞こえとんのか?』


とりあえず頷く。

するとツチノコは何かを悟ったような顔をした。

・・・ような気がする。


「聞こえたらまずいのか?」

『そんな事ないで、まさか聞こえるとは思とらんかったしびっくりしただけや』

「俺もツチノコが喋れるとは思ってなかったわ」

『ウチは特別やしな!。全部の魔物が喋れるわけでは無いんやで』

「ふーん・・・」


今、魔物とか聞こえたけど気のせいだよな。

そんなの空想上の生き物だから、地球上には居ないはずだし。


『で?、アンタはこんな所で何してんねや?。ペアの魔物でも探しにきたんか?』


ペア?、それはペットの事か?

それにまた魔物って言ったな。


「魔物とかよく知らないけど、ペアって何だ?、ペットか?」

『アンタ・・・ペットとペアは違うで!。そんな事も知らんて嘘やろ?』


どうやら違うらしい。

じゃあ何だ?。


うーむ・・・と悩んでいる俺を見てツチノコは、小さくため息をついた。


『ほんまに知らんみたいやな・・・。アンタ、どっから来たんや?』

「俺は奈良からだ。奈良か来て山に登っている最中だったんだが、気付いたらこの森の中にいた」

『何やねん、どう来たんや?』

「知らん、気付いたらいたんだ。それにここが何処かも知らない」

『それはウチもよう知らんけど・・・、奈良なんて聞いた事ないわ。けどこの付近に山はあらへんで、横の滝登った向こうに山はあるけどな。反対側は森しかあらへん』


森しかない?、

じゃあ、自分はどうやってこの森に来たんだ?。


意識がないうちに運ばれたか?。

いや、5時間でここまで運ぶのは無理だろうし、下山するのにも時間かかる。

普通に考えて無理だろう。


『・・・アンタ大丈夫か?』


どうやら変な顔して考えていたみたいで、ツチノコが困った(ように見える)顔で聞いてくる。


「なあ、アンタはずっとここに居るのか?」

『ん?、まぁ、10年はいるな。居たくているわけやないけどな』

「なら、知っている事でいいから少し俺の質問に答えて欲しいんだが」

『構わへんよ。でもウチも知らん事あるで?』

「それでもいい、ありがとな」


どうやら答えてくれそうだ、このツチノコ意外にも親切だな。


「まずこの森についてだがーー」



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



ツチノコとの会話で分かったことをまとめる。このツチノコかなり物知りで、この世界についてはほとんど知っていた。

そして聞いた結果、ここは日本ではないらしい。

そもそも地球ではないようだ。


この星にどんな名前がついているか、このツチノコは知らなかったが。俺が挙げた地球の特徴や、名所を言ってもこのツチノコの認識とは一致しなかった。

代表的なのでは、太陽が二つある事、そして魔物がいること。

太陽はもう沈んでしまっているので確認のしようはないが、魔物はすぐそばに居た奴を仕留めて見せてくれた。

俺の背丈の半分もある蜂だった・・・。地球じゃありえないし、信じるしかなかったわ。

それにツチノコ自身も魔物だと言っていた。


となると、ここは地球ではない。

違う星か、もしかしたら異世界か。


まぁ、そんなことはどっちでもいいけどね。

今まで誰も行ったことのない場所に来たんだ、地球じゃないと分かった時からずっと興奮している。


これは神様が世界を見て回れと言っているようなもんじゃないか!。

今日はもう無理だが、明日から歩き回るぞ!。


『なんや?、何をそんなに興奮してるんや?』

「いや、その、なんだ・・・。俺は色んな所を見るのが好きでさ、前もずっと国中をうろついてたんだ。だからこの世界をうろつけると思うと、な」

『そんなもんか?、ウチにはよう分からんわ』

「そんなもんだ。あと、見るだけじゃないぞ。その場所の旨いもんを食うのも旅の醍醐味だからな」

『ええやん!、ウチも旅するわ!』


この反応・・・、

どうやらこのツチノコは行動が食べ物基準らしい。


分かりやすいな。


「ならいっしょに行くか?。一人だと詰らないしさ」

『ええで!、ウチといれば魔物も大丈夫やしな。その代わり旨いもん頼むで!』


旨いもんかぁ・・・、少なくとも森を出るまでは無理じゃないかな。

ツチノコはぴょんぴょん跳ねて喜んでいるし言わなかったけどさ。

少し修正しました

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