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第192話 食べ放題

午前10時


家にいるメンバー全員+αがダイニングテーブルに座る。俺入れて合計11人、セリと旅立った時に比べると大分メンバーが増えた。

男は俺だけなのが悲しいがな。リースレットが勇者じゃなかったら勧誘したいところだ。


「一応確認だけど・・・、何で居るの?」


始める前に+αの2人に問いかける。

まぁこの人の事だからただ参加したいだけなんだろうけど。


「ふふふ、当たり前じゃないですか」

「すみません。お邪魔でしたら、フレイ様を連れて帰りますので」

「多分無理だろうからいいよ」


フレイさんとセレナさんは俺らの朝食後少ししてから家に来た。セレナさんはクリスティの様子確認とフレイさんの監視でついてきたらしい。どうもこの後重要な会議があるらしく、フレイさんにここでゴロゴロされるわけにはいかないのだそうだ。


因みにシルヴィはどうしたのかと聞いたら、護衛任務中らしくてこのイベントすら知らないそうだ。


『ススム! 10時やで、早よ始めてーや!!』


セリが貧乏ゆすりをしながら急かしてくる。

おっと、10時回ったか


「あーはいはい、じゃあ今からスタートな。11時半まで好きな物食べていいぞ」

「やったー!!」


わいわいしながらそれぞれが自分の目の前に置かれた立方体の箱を開け、中からそれぞれが食べたいお菓子を取り出して食べる。

今始めたのは前にセリが言っていたおやつ食べ放題だ。1時間半限定だがその間は好きなものを好きなだけ食べていい。流石に毎日は無理だが、とりあえず1週間に1回の間隔で開催してみることにした。


「やっぱりアイスー」

「そう? ドーナツもいいわよ」

「やっぱりお饅頭です~」

「飴! 飴!!」

「ふふふ、やっぱりケーキは至高」

「あ、フレイ。こっちのフルーツタルトもいいですよ」

『・・・・・』

『セリ・・・。もう少し味わって食べたらどうだい?』


無言でどら焼きのみを食べ続けるセリ。他のみんなも個々の好きなものを食べており、皆いつものおやつ時よりテンションが高い。

この様子だと好評っぽいし、大きな問題が無ければこのまま続けて行こうかな。


「ススムさんは食べないんですか?」

「食べるよ。と言っても俺は普段の量でも十分だから」


食べ過ぎても胃がもたれるだけだしな。

そういうナギもあんまり食べてないな。このイベントを話した時かなり乗り気だったからみんなと同様にいっぱい食べてるかと思ってた。

そう言うと、コソッとナギが説明してくれる。


「いつでも夜に食べれますので、私はそこまで要らないんです」

「ああ、そうね」


俺らの部屋では普通にお菓子が出せるからな。

夜食がわりに好きなもの毎日食べてるし、そこまで要らないのだそうだ。


「それに・・・食べすぎると太りますので・・・」

「ああ、それもあるのね」


そういや最近触った時にお腹周りがちょっとふっくらしてた気がするな。言ったら怒られるから言わないけどさ。

俺とナギはガッツリ食べる皆を横目に、いつもの量でのんびりと食べる。

そして1時間半後・・・


「うぷ、もう・・・入らない・・・」

「私としたことが食べ過ぎてしまいましたね・・・」

「寒いし・・・お腹痛い・・・」

「フウちゃん・・・アイスばっかり食べるから。トイレ行く?」

「・・・行く」


ペース配分をしっかりしていたクリスティ以外はお腹を抑えて苦しい表情をしている。フウに至ってはアイスばかり食べたせいでお腹を下したようだ。お腹を抑えたままクリスティに連れられてトイレに向かう。


「ふふふ、今日も美味しかったですね」

「フレイ様食べ過ぎでは?」

「ケーキは別腹ですよ」


その横では同等以上の量を食べたにもかかわらずけろっとしているフレイさんとセレナさん。あ、セレナさんは途中ペース落としてたのね。


『やっぱり人間の容量は少ないね。僕はまだまだいけるよ』

『・・・・・』

「セリ。終わりな」


リンはまだいけますと言わんばかりの余裕の表情。その横でセリはまだ食っていた。

終わりと言ってセリの前にある箱を消して供給をストップさせる。


『ふぁにふんねん! ふぁだふってんねんふぇ!!』

「何がまだ食ってるだ。もう時間だぞ」

『ロスタイムや!!』

「ねぇよ!」


分かってたけど往生際が悪いな。


「ルール守れないんなら、もう次やらないぞ? いいのか?」

『うぐっ・・・それは嫌や』

「なら我慢しろ。あとその体型も何とかしろ」


セリはいつだったかと同じようにボール並に膨れ上がっている。前はフレイさんのせいだったが、今回は単純に食べ過ぎただけのようだな。

というか今にもはちきれそうなんだけど・・・。


「お前・・・。昼飯入るのか?」

『当然や! まだまだ入んで!!」


本当かよ・・・。

まぁその感じで言うのなら大丈夫そうだな。


「ススム・・・私はパス」

「すみません、私もです」

「私要らない・・・」


代わりにチョコ、フウ、モアさんは要らないようだ。まぁあの膨れ上がった腹見たら分かるけどさ。

ちょっと昼飯前にやるイベントじゃなかったな、次回から食べ放題は午後にしようかな。


いろいろあったけど、食べ放題は好評のまま終わった。

そして次の日から、何故か女性陣が運動を始めた。

次回更新は遅れるかもしれません。

すみません

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