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第158話 久しぶりの外

家の玄関から遠くに山脈が見える。

ここ数日でチョコが作った鉱山が俺がシンボルとして作った富士山コピーの左右に1つずつ連なっているのだ。家から見て右側の山からオリハルコンやアダマンタイトが取れ、左側の山からはダイヤモンドをはじめとした宝石の原石が取れるようになっている。採掘場所は作る時に用意され、各場所で出てくる鉱石や原石が異なるようになっている。


ちなみに女性陣の皆さんは宝石と聞いた瞬間から採掘に夢中だ。今日も朝から掘りに行き、荷物運びとしてアンダルシアやカイマン、プルまで連れて行かれている。

その為家には、おやつ解禁日まで冬眠をしているセリと全く宝石に興味のないリンだけだ。リンも最初は荷物持ちに連れて行かれそうだったが、「面倒!」と拒否している。多分チョコのアダマンタイト鉱石採取で嫌になったのだろう。

よってここ数日、俺はリンと一緒にいることが多い。


『それでススムは今日何するんだい?』

「取り敢えず首都に行くわ。そろそろ歩かないといけないし、気分転換もしたい」


最近家に居る為、運動不足感がある。それにそろそろ次の目的地に向かいたい。というか[台地作製]に飽きたので新たな場所が見てみたい。

ここ数日で川や海・・・いや今はまだ湖を作ったり、ゲームで見た場所を再現して遊んだりとかしてたけど、1人でやってると寂しい。それに夕食時、みんなでワイワイ話している輪に入れない上、こんなの作ったと話しても反応が薄い。もうちょっと食いついてくれても良いじゃないか!


はぁ・・・、女系家族のお父さんってこんな感じなのかな?。


『最近チョコは部屋でも採ってきた原石をずっと見ているよ』

「ナギさんも似たようなもんだ。こんな大きなエメラルドが取れただの、ダイヤモンド見つけただの楽しそうに話すんだ。でも俺が興味無さげな顔したり、聞き流したりすると怒るから困ってる」

『こっちも同じだね。「宝石がどれだけ貴重か分からないからそんな事が言えるのよ!」って怒られる』

「ナギさんの場合、そこから宝石の良さについて語り始めるな」

『面倒くさ!』

「だろ?。正直疲れる」


というかストレスが溜まる。

こういう時は外に出て気分転換が必要だ。


「そういうわけで行ってくるよ。リンはどうする?」

『行くよ。家に居ても暇だし、護衛が要るんじゃない?』

「ありがとな」


無しでも首都までは行けると思うが、居てくれるとありがたい。

リン用のショルダーバッグを担いで俺達は門を出た。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



シュルトゲートの森を何事もなく抜けて森の出口に立つ。

目の前には慎重程の雑草が生い茂っている。これセリが刈ったはずなのに、家でゴロゴロしてる間に元に戻ってやがる。そのせいで何処を通ったかや、首都の方向が分からなくなった。


最初は入った所と違う場所に出たかと思ったのだが、近くにセリの形の窪みがあるのでここで間違いない。

あ、セリの型があるってことはこっちから来たのか。


「こっちだと思うんだがどう思う」

『僕もそう思うけど・・・。上から見ようか?』

「頼む」


カバンから出たリンが数mの高さまで飛び方向を確認する。


「どうだ?」

『あっちに街が見えるね。それとこっちに道がある』

「道?」

『誰かが草を刈った跡がある。街の方に伸びてるしここを通ればいいと思うよ』


リンに案内されてその場に行く。そこにはリンの言う通り、人1人が通れるように雑草が刈られてできた道があった。刈った草も横に放り投げられて避けてあり、明らかに人の仕業によるものだろう。


『ススム、どうするんだい?』

「そりゃありがたく使わせてもらうよ。道にも迷わないし、移動も楽だからな。周囲に魔物は居るか?」

『居ないね』


ならさっさと行こうか。

急げば今日中に首都に行けるかもしれない。そう思い俺は歩き出した。


そして2時間ほど歩いていた時、


『前に誰かいるね』

「確かに誰かいるな」


まだ小さい人影だが2人いる。1人が座り込んでいるので休憩だろうか。

襲われていないようだし急ぐ必要もなさそうだな。


「あ!、こんな所に居たのか!」

「・・・・・。あ・・ええ~・・・」


相手の顔が分かりそうな位まで近付いた所で、2人組の1人がこちらに気付いた。そして寄って来る。

そいつはヘイゼルだった。いつもの執事服ではなかったので気付くのに遅れた。

向こうが寄ってくるが早く首都に行きたいのでぶっちゃけ関わりたくない。今あいつに捕まると何かめんどくさそうな気配がする。理由は奴が私服なのとこんな所に居るからだ。


「リン知らんぷりだぞ。関わると面倒だ」

『分かった』

「そういうことは本人の前で言わないでくれるか?」

『「・・・・・」』

「知らんぷりやめろ!」


言ってくるヘイゼルと目を合わせないようにして横を通り過ぎようとしたら肩を掴まれた。逃がさないためか、掴む手の力が強い。


「あの・・・だれかと間違えてませーー」

「間違えてないからそういうのやめろ!」

「チッ、駄目か」

「なぁ?、すごい避けてくるけど僕が何かしたか?」

「してない。でも関わると面倒そうだから。じゃ!」

「いや待って!。面倒なのは間違いないが待って!!。僕を助けると思ってさ!」


やっぱり面倒ごとか。なら余計に嫌だ。

するとリンがヘイゼルにも聞こえるように言ってくる。


『消し飛ばそうか?』

「最終手段な」

「とにかく助けてくれ!!」


ヘイゼルが泣きついてきたので嫌だが話を聞くことにした。


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