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第一話

 「夏」というのは俺にとってただ熱いだけであって何も興味を魅かれるものは無い。

 夏休みというものは大低何もやることがなくただ宿題をちょろちょろとするだけだ。

 そんな退屈な夏休みを高二の今まで過ごしてきた俺なのだが、その退屈な夏休みも中盤にさしかかった頃にとんでもない出来事というか、事件というものに巻き込まれてしまった。

 そんなわけで、今から俺の波乱に満ちた夏休みを紹介しよう。



「あーねむっ」

 俺は夏休みの基本生活態度である遅寝遅起きを夏休み初日から行っていた。おかげで今日起きたのは昼の十一時だった。

 両親は朝早くから仕事でいないから遅起きしたからといって、だれも注意するヤツはいない。

 俺は起きて五分もしないうちに着替えをすませ、さびた自転車に乗り、昼食を買いに近くのスーパーまで行った。

 ここまでは夏休みの間、ほぼ毎日繰り返される光景だが、店に入った瞬間俺は衝撃の光景を目の当たりにする。

それは俺の経験上あり得ないことだった。

「・・・・・・」

 言葉も出ない。いつもならたくさんの弁当が並んでいるはずの弁当コーナーに白飯が二つほどしか並んでいなくて、「食糧不足により、生産を中止します」という手書き文字が書いてある白い紙が貼ってあった。

 五つあるレジのうちレジ係がいるのは一つ。あわただしく商品を棚に並べている店員の姿が見当たらない。

昨日のことを思い出すが、食糧難で特番が組まれた記憶は無い。今日の朝突然食糧難に陥ったという可能性は少ないだろう。

一体何が起きたんだ?

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