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執事≠狩人 プロローグ
「・・・」
飛び散る多量の血液
ほんの1秒前までは活動をしていた心臓は停止し屍となった姿をただ呆然と見ているだけ
絶命をしたのは3年間実績を積み名の知れてきた転生者
鳳条龍美
容姿端麗 圧倒的対応力で少しづつではあるが信頼を集めていき大きな旅に出ようとしたその晩
彼は今、命を絶たれた
だが、彼は誰に殺されたか知っていないそれどころか姿、気配など全く気づかずに殺された
「・・・があっ、、な・・ぜ・・・」
「・・・」
完全に命尽きたと確認した私は額に手を触れるそして、その亡骸は
「・・ア・ランヴェール」
一瞬にして消えた。まるで存在ごと削除された様に、、、
私は正しい事をしているとは思っていない。
だが、これが使命だから、運命という天秤にかけられた哀れな生物の1人
いや、
1体
後日
鳳条の痕跡どころか転生していた事までも無かった事になっていたその真実を知っているのは鳳条の命を奪った者とその主だけ
何故彼は人の命を奪ったのかそれはこの世界の中の唯一の職業、公には公表されていない。むしろされてはいけない何故なら彼は
「転生者狩り(ル・シャスエール)」
なのだから