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『卒業文集』

 僕は卒業アルバムを書くのがとても嫌でした。なぜなら、卒業文集とは「いかに己のボロを出さず、自己表現できるか」という高度な心理戦に他ならないからです。


例えば下手に馴れ馴れしい口調で書いてしまえば、


「コイツこんな喋り方するやつだっけ?」


と思われてしまいます。


或いは長々と書いているうちに、


 「コイツ全く喋りやがらねーコミュ障のくせに、文章だと饒舌なんだ(笑)」


とか思われるのがたまらなく恥ずかしくて、書こうにも全く書けません。


しかし卒業アルバムが黒歴史に成ることは絶対に避けられないのです。つまり僕は開き直ることにしました。


「僕の卒業文集が黒歴史になるならば、皆の卒業文集も黒歴史になるだろう。」


まさに逆転の発想です。


いずれ卒業文集が届いた時は、皆の黒歴史を大きな声で音読したいと思います。


3年○組 左右田ヴァルクイナ

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