4話 進化と新装備!
「……?何だ?何で俺、寝てたんだ?って、うお!?何だこれ!」
周りを見てみると、そこは血の海だった。
何でこんな事になってんだ?あっ、そういやこれ俺がやったんだっけ。
何か気に入らなかったから殺しまくったんだよな。
「そう言えば、俺のステータスどうなってんだ?最後に何かが聴こえた様なきがしたと思ったんだが」
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ラント アカサキ 17歳
種族:ゴブリン(亜種) 職業:槍使い
LvMAX[進化可能]
体力量 2000
魔力量 1500
筋力 500
耐久 400
敏捷 450
魔力 300
知力 10000
精神力 5000
固有スキル:【成長率上昇】【天眼】【武装同化】【無限収納】
エクストラスキル:【幻術無効】【王の威厳】Lv1
スキル:【槍術】LvMAX[進化可能]【罠作成】Lv1【探知】Lv1【魔力精密操作】Lv1
称号:【転生者】【女神の加護】【卑怯者】【同族殺し】【鬼殺し】【殺戮者】【王の資格を持つ者】
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「進化可能になってるな。ステータスも大幅に上がっているし、スキルや称号も、変わってるな。ま、先ずは進化からだな。えーっと、こうだったか?進化する!」
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ゴブリンキング(希少種)
説明:ゴブリンの最終進化先。全てのステータスが大きく上がる。身長は200cm程。シルエットだけなら、図体の大きい人間に見える。
ブラットゴブリン(ユニーク)
説明:ゴブリンのユニーク進化先。魔力量、筋力、敏捷、魔力が上がりやすい。身長は145cm程。肌は血の様に紅い。人間の子供の様な身体の造りをしている。能力は判明していない。
オーガ(亜種)
説明:ゴブリンよりも上の中位鬼族。体力量、筋力、耐久が上がりやすい。身長は300cm程。肌はくすんだ赤色。力は強いが、動きは鈍い。
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「うーん、まずゴブリンキングは無いな。残りの二つだと……、決めた!俺はブラットゴブリンに進化する!」
そう告げた途端、身体が光に包まれる。
少しずつ身体が造り変えられているのが分かる。
光が収まると、直ぐにステータスを確認する。
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種族:ブラットゴブリン(ユニーク)
Lv1
体力量 2000
魔力量 2000
筋力 750
耐久 400
敏捷 700
魔力 550
知力 10000
精神力 5000
固有スキル:【鬼】
エクストラスキル:【鬼風】Lv1【鬼雷】Lv1【鬼氷】Lv1
スキル:【自動回復】Lv1
称号:【血染めの鬼】
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「成る程、進化するとLv1になるのか。ステータスの変化は説明に書いてあった通りだな。スキルと称号はやっぱりあとで」
次は【槍術】の進化だ。
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【魔槍術】
効果:魔力を槍に浸透させやすくなる。
説明:魔力を槍に通わせて硬く、鋭くして戦う。魔法を流せば、魔法を纏った槍にする事も出来るようになる。
【鬼槍術】
効果:筋力を乗せた一撃必殺の技を操れる。
説明:鬼の力を駆使して、強力な威力の槍を使って
戦う。隙は大きいが、威力はそれを補って余る程にある。
【血槍術】
効果:特殊な技能を使えるようになる。
説明:血で紋を槍に刻み、その槍を使うと魔力で血の様に紅い刃を伸ばす事が出来る。その為、使い手によって全く別の槍術となる。
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これだと、【鬼槍術】は無いな。
隙が大きいとステータスを活かせない。
となると……。
まあ、これだな。
「【血槍術】に進化させる!何故って?これは明らかに進化先から発現した派生だしな。とった方が良いだろ。それより、そろそろスキルの確認をするか」
【槍術】LvMAXが【血槍術】Lv1に変化したのを確認して言う。
槍使いも血槍術師に変化していた。
それは置いといて、最初は変化したスキルだな。
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【探知】Lv1
効果:気配と魔力を感じとれる。
説明:周囲の気配と魔力を感じ、情報を得る。情報の範囲補正、精密度補正。【気配察知】+【魔力感知】の複合スキル。
【魔力精密操作】Lv1
効果:魔力を緻密に操れる。
説明:魔力をより細かく、速く操れる様になる。操作の精密度補正、速度補正。
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試しに使ってみると、随分使いやすくなっているのがわかった。
「これが使えるならもっと強くなれるな。死にたくねぇし、早く強くならないとだし」
次は新しいスキルだ。
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【鬼】
効果:鬼の力を解放する。
説明:一時的に全ステータスを強化する。
【王の威厳】Lv1
効果:王の資格を得る。
説明:王の風格、資格を得る。魔物を従えられる様になる。自分より弱い相手に対し、威圧補正。
【鬼風】Lv1
効果:血の様に紅い風を操れる様になる。
説明:鬼の風を操れる。威力は高いが、魔力の消費も大きい。攻撃重視。
【鬼雷】Lv1
効果:血の様に紅い雷を操れる様になる。
説明:鬼の雷を操れる。威力は高いが、魔力の消費も大きい。速度重視。
【鬼氷】Lv1
効果:血の様に紅い氷を操れる様になる。
説明:鬼の氷を操れる。威力は高いが、魔力の消費も大きい。阻害重視。
【自動回復】Lv1
効果:傷を自動で回復する。
説明:傷を負うと自動で治す。体力を消費する。部位欠損は治せない。回復の速度補正。
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【鬼】は一時的な強化スキルか。
【王の威厳】はテイム系のスキルだ。
【鬼風】、【鬼雷】、【鬼氷】は高コストの魔法みたいなものだな。
【自動回復】はかなり便利だ。
これがあれば、多少の無茶なら出来る。
「えっと、次は称号だな」
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【同族殺し】
効果:生物に対し、ダメージ上昇。また、自分へのダメージ減少。
説明:生物に対して攻撃補正、防御補正。
【鬼殺し】
効果:鬼系の魔物、魔族に対し、ダメージ上昇。また、自分へのダメージ減少。
説明:鬼系の魔物、魔族に対して攻撃補正、防御補正。
【殺戮者】
効果:相手の数の方が多い戦いにおいて、ステータス上昇。
説明:多数相手の戦闘時にステータスが一時的に上昇する。
【王の資格を持つ者】
効果:配下の忠誠度アップ。また、配下のステータス上昇。
説明:他者に好かれやすくなる。配下を強化する。
【血染めの鬼】
効果:戦闘時に、動体視力が上昇する。
説明:戦闘中に冷静になる。
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「………。【同族殺し】は見られたらヤバいな。いつか人里にも行きたいからな。【鬼殺し】を鬼系の魔物の俺が持ってるってなも…。【殺戮者】はレベリングにはピッタリだ。これから結構世話になるな。【王の資格を持つ者】は、仲間がいて初めて役に立つやつか。【血染めの鬼】は戦闘では重宝するな。名前はあれだけど」
いやー、何か凄い強くなってるな。
ステータスもかなり高いし、スキルと称号も増えてきた。
これならあんまり負けないんじゃないか?
「あっ、そうだ!服はどうするかな、この服はボロボロだし……。そうだ、此処から盗めばいいじゃん。どうせもう誰も居ないんだし、俺が使ってもいいだろ」
そして俺はゴブリン達からめぼしい装備を剥ぎとっていった。
一旦まとめると、次は家の中を探していく。
途中、ゴブリン達が飲み水として利用していたであろう小さな泉を発見したので自分の姿を確認してみた。
肌は血の様な紅い色をしていて、額には1本の立派な角がついていた。
右眼は進化前と変わらず紫色で、左眼は鮮やかな赤色をしていた。
鼻は小さくなり、顔のシワが大分無くなり人間っぽくなっていた。
そして一番変化したのは頭だ。
なんと、髪の毛が生えていたのだ!色は真っ白で肩の辺りまで伸びている。
何で俺、気づかなかったんだ?
っと、そうだ。
今は家を漁ってるんだった。
その後も家を漁ったが、大したものは見つからなかった。
残す場所はただひとつ。
奥にある一番大きな家だ。
恐らくキングが使っていたんだろう。
色んなガラクタが沢山転がっていた。
俺は【天眼】でそれらを視ていく。
「何かないかなー、っと。ん?これは…」
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成果発表ー、わーわー!
まずは服!
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暗紫の服 ランクC
防御力 C 価値 銀貨38枚
効果:隠密(小)
説明:暗い紫色の長袖の服。隠密が付与されてい る。
黒糸のズボン ランクC
防御力 C 価値 銀貨34枚
効果:防御力上昇(小)
説明:真っ黒なズボン。防御力上昇が付与されている。
絹のトランクス ランクC
防御力 F 価値 銀貨29枚
説明:絹で作られたトランクス。絹製の為、価値は有るが防御力は皆無。
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そう、気づいただろうか。
ついに下着を手に入れたのだ!スースーして気になってたんだよね。
あと2つの服は両方能力が付与がされている。 だからか、結構高いみたいなんだよね。
お次は防具!
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大狼の革鎧 ランクC
防御力 C 価値 銀貨71枚
効果:硬化(中)
説明:ジャイアントウルフの毛皮で作られた革鎧。元から硬いが、硬化の付与によって更に硬くなっている。
鋼鉄の手甲 ランクC
防御力 D 価値 銀貨65枚
説明:鋼鉄で作られたガントレット。
大狼のブーツ ランクC
防御力 C 価値 銀貨69枚
効果:素早さ上昇(小)
説明:ジャイアントウルフの毛皮で作られたブー ツ。部分的に鉄がつけられているので、蹴りにも安全。素早さ上昇が付与されている。
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革鎧とブーツにはジャイアントウルフっていう魔物の毛皮が使われているらしい。
この2つには付与もされているし、その分かなり高くなっている。
因みに色は灰色だ。
そして、いよいよ武器だ!!
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黒鉄の刃槍 ランクB
攻撃力 B 価値 金貨21枚
効果:攻撃力上昇(中)
説明:全て黒鉄で作られている槍。穂先は鋭く、剣の様に斬ることも出来る。しかし、かなり重い。
攻撃力上昇が付与されている。
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ゴブリンキングの家で見つけたこの槍はランクBだった。
かなり良い物だろう。
多分これは全部人間から奪った物だろう。
ゴブリンが作れるわけ無いし。
さて、いよいよ装着した。
言っていなかったがこれ等のサイズは全て違う。
だから、あのスキルを使う。
「【武装同化】!」
言い終わると同時に装備が俺の身体にフィットしていく。
それが終わり意識を集中させると、確かに装備との間に繋がりを感じる。
もう一度よく見てみると、サイズが丁度良いくらいになっている。
手甲はシュッとスマートになっていて、槍は俺の180cm程に変わっている。
「よし、成功みたいだな。ランクCから使えるみたいだな。じゃあ、次は【血槍術】だ」
俺は黒鉄の槍に【血槍術】を使う。
槍に向けた俺の手から血が出て槍に紋を刻む。 手をどけると、そこには鬼が刻まれていた。
「これも成功だな。って、もう暗くなってきてるな。洞窟に戻ると夜になっちゃうし…、ここに泊まるかな。家の中で寝れば大丈夫だろ。飯は、………ゴブリンの肉で我慢しよう」
そして俺は元・集落で眠りに落ちた。
ゴブリンの肉は不味かったとだけ言っておこう。
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種族
ゴブリン(亜種)→ブラッドゴブリン(ユニーク)
職業
槍使い→血槍術師
LvMAX→Lv1
新スキル
【鬼】【鬼風】Lv1【鬼雷】Lv1【鬼氷】Lv1【血槍術】Lv1【自動回復】Lv1
新称号
【血染めの鬼】