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悪魔の異世界冒険譚〜ゲスい男のやり直し人生〜  作者: 冷星 夜姫
第一章 新たな世界と新たな身体
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2話 レベルアップと新スキル


 俺は今、食糧を探して森の中を歩いていた。


 「何か食えるやついないかね?「ガサッ!」ん?何か音が聴こえたな?」


 俺は音がしないように気を付けながら、慎重に音が聴こえた方へ進んでいく。

 少し進むと、拓けた場所が見えてきた。

 よく見ると小さいものがモゾモゾと動いている。


 「あれは何だ?まあ、【天眼】で視れば解るかな」


 そいつを【天眼】で視てみる。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

バトルラビット ♂

Lv1

体力量 50

魔力量 0

筋力  15

耐久  10

敏捷  18

魔力  0

知力  4

精神力 3


スキル:【跳躍】


称号:


説明:かなり弱い部類の魔物。

   子供は危ないが、大人なら普通の人でも倒せ   る。

   その肉は食べられるが、あまり美味しくはな

   い。

   角は一応安く売ることが出来る。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 「バトルラビット…やっぱり魔物か。ステータスを見る限りだと、俺よりも弱いな。…戦ってみるか」


 俺は木の槍の先をバトルラビットに向けて構える。

 そして相手の意識がこちらから逆を向いた瞬間、一気に飛び出す。


 「おりゃあぁぁぁ!!」

 「キュ!?キュウゥゥ!!」


 俺は木の槍で突くが、こちらに気づいたバトルラビットはギリギリかわした。

 俺は直ぐにバトルラビットの方を向き、体勢を整える。

 どうやらかすっていた様で、血を流しながら俺を威嚇している。

 俺が一歩踏み出すとバトルラビットは体でぶつかってきた。


 「キュイィィィ!」

 「うおっと」

 「キュ!?」


 しかし俺は焦らずに身体を少しずらし槍を突き出す。

 その一撃は相手の勢いも加わってバトルラビットの身体を貫いた。

 槍を引き抜き、まだ生きているので首を突き刺す。


 「ふぅー、こんなもんか。意外と思い通りに動けたな。一応、今日はこれで洞窟に戻るか。焦って死んだら意味ないしな」


 今日はこれで終わりにして、バトルラビットの死体を引きずりながら洞窟へと引き返す。

 いくら小さいと言っても魔物だ。自分の腰まである魔物を何とか引きずっていく。

 洞窟の近くまで戻ると、洞窟の前に何かが居ることに気づく。


 「何だ?俺よりは確実に大きいな。見た限りだと鹿か?角は何だか真っ直ぐで鋭そうだけど」


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

剣鹿 ♂

Lv10

体力量 540

魔力量 0

筋力  127

耐久  83

敏捷  58

魔力  0

知力  1

精神力 1


スキル:【突進】【頭突き】


称号:【馬鹿】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 あまりの強さに俺は目を見開いた。


 (はぁ!?Lv10だと!?いくらなんでもLv差が在りすぎだろ。でもこのままじゃ洞窟に戻れないしな…)


 そう、アイツが居るのは洞窟の目の前なのだ。 このままでは洞窟に入ることが出来ない。


 (仕方ねぇ、殺すか。まだこっちには気づいてないみたいだし。一旦引き返して準備すれば何とか出来るかもしれないしな)


 そのまま俺は気づかれない様に後ろを気にしながらさっきの場所まで戻ってきた。


 「まずやるのは槍の強化だな」


 そう言って俺はバトルラビットの死体に手を伸ばし、額についている角を折る。

 今まで使っていた木の槍は捨て、別の木の枝を拾いその先にバトルラビットの角を木の蔦でくくりつける。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

槍の様なもの ランクF

攻撃力 F 価値 銅貨1枚

説明:木の枝にバトルラビットの角をくくりつけたもの。槍の様な形をしているが、歪すぎて槍とは言いがたい。木の枝よりは強い。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 どうやら少しは強い物が出来た様だ。

 次は…………。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 さて、俺は今、準備を終えて茂みに隠れている。

 日も落ちてきたし、それそろ始めるか。

 俺はわざと大きな音をたてて剣鹿の前に出る。


 「グウゥゥゥ……」

 「やい、鹿野郎!俺を殺してみろ!出来るもんならなー」

 「グウゥゥゥオォォォ!!」


 言葉は分からなくても馬鹿にしたことは伝わった様だ。

 叫びながらこちらに突っ込んで来る。

 しかし、俺もわざわざくらうつもりもない。

 かわして剣鹿から逃げる。

 が、当然剣鹿は追いかけてくる。


 (よーし、後ちょっとだ。もう少しで罠の場所に着く)


 そう、俺は罠を仕掛けたのだ。

 汚い?正々堂々?知るか、そんなの!

 勝てば良いんだよ、勝てば。

 生きるか死ぬかね戦いに卑怯も何もあるか!  と、そうしてるうちに罠の場所に着く。

 俺は罠を通りすぎ剣鹿を待ち構える。


 「グウゥゥゥオォォォ!ウオォ!?」


 目の前まで迫っていた剣鹿の姿が消える。

 俺は少し進み罠をのぞきこむ。

 そこには何本もの木の槍に貫かれて、ピクピクと震えている剣鹿がいた。

 俺が仕掛けた罠は落とし穴だったのだ。

 俺は槍を構え、笑みを浮かべて剣鹿に告げる。


 「ちゃんと足元は確認しなきゃ駄目だぜ?お馬鹿さんよぉ!!」


 そうして俺は槍を首に突き刺した。

 その一撃で剣鹿は死んだ。


 «レベルが1から6へアップしました»

 «スキル【槍術】Lv1を取得しました»

 «スキル【罠作成】Lv1を取得しました»

 «称号【卑怯者】を獲得しました»


 突然頭の中に機械的な音声が聴こえてきた。


 「ん?やっとレベルアップか。こんな風に聴こえるのか。それにしても、一気に5もレベルが上がったな。やっぱりLvの差が大きかったみたいだな。と、それよりも早く片付けて洞窟に戻らないとな」


 もう空はかなり暗くなっている。

 俺は急いで剣鹿を穴から引き上げた。

 剣鹿はかなり重く引き上げるのに手間取った が、何とか引き上げ洞窟に戻ることが出来た。


 俺は剣鹿の解体に急いで取りかかった。

 まず角を槍で折り、その角で毛皮を剥ぎ、肉を分けていった。


 「さて次は毛皮で防具を「ぐうぅぅー。」…飯にするか。もう遅いしな」


 残念ながら火などは無いので生のまま肉をかじる。

 種族がゴブリンだからか、それでも美味しく感じた。

 肉を味わいながらもレベルアップしたステータスを見てみる。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

ラント アカサキ 17歳 男

種族:ゴブリン(亜種) 職業:槍使い

Lv6

体力量 1200

魔力量 300

筋力  300

耐久  240

敏捷  270

魔力  60

知力  6000

精神力 3000


固有スキル:【成長率上昇】【天眼】【武装同化】【無限収納】


エクストラスキル:【幻術無効】


スキル:【槍術】Lv1【罠作成】Lv1


称号:【転生者】【女神の加護】【卑怯者】


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 「おっ、上がってる上がってる。すげぇ強くなってるな。やっぱり【成長率上昇】は正解だったか。スキルて称号も新しいのが増えてるな。詳細、詳細~っと」


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【槍術】Lv1

効果:槍の使い方が上手くなる。

説明:槍装備時の攻撃補正。武術系の基礎スキル。派生先が多数ある。


【罠作成】Lv1

効果:罠の作成速度が上がる。

説明:罠作成時の速度補正。罠作成時の精密度補 正。


【卑怯者】

効果:卑怯な事をするのが上手くなる。

説明:卑怯な者。卑怯な事の成功率上昇。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 結構便利なスキルだな。

 て言うか称号!?

 何、「卑怯な事をするのが上手くなる」って!?

 アバウト過ぎて意味わかんねぇよ。

 と、もう腹が一杯になってきた。


 「じゃあ、もう寝るかな。あ!そうだ、あれやってみるか!」


 え?何をやるのかって?

 ラノベの主人公がよくやる魔力を感じるってやつ。

 さっそく、俺は集中し始める。


 (ラノベじゃ、体の中に意識を向けるってのが多いよな。こうか?)


 ん?これか?

 心臓の辺りに温かいものがあるのを感じとる事が出来た。

 時間が経つにつれ、更にハッキリと認識出来るようになった。

 次は動かせるか試してみる。

 押し出す様にしてみると、ゆっくりとだが動いているのが感じとれる。

 それを続けていくと少しずつスムーズに動く様になってきた。


 «スキル【魔力感知】Lv1を取得しました»

 «スキル【魔力操作】Lv1を取得しました»


 お、新しいスキルだ。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【魔力感知】Lv1

効果:魔力を感じとれる様になる。

説明:感知の精密度補正。感知の範囲補正。


【魔力操作】Lv1

効果:魔力を操作出来るようになる。

説明:操作の精密度補正。操作の速度補正。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


 よし!これで魔力とかのステータスも上がるだろ。


 「って、あれ?何か凄い眠気が………」


 あ、もしかして魔力が無くなったのかな?と、考えた後、俺は睡魔に逆らえず眠りに落ちていった。




※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

職業:無職→職業:槍使い

Lv1→Lv6

新スキル

【槍術】Lv1【罠作成】Lv1【魔力感知】Lv1【魔力操作】Lv1

新称号

【卑怯者】

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

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