黒騎士
後の世に〈漆黒の魔王〉と呼ばれる〈真白の光帝〉〈紅蓮の女皇〉と並ぶ3大覇王の1体。
黒騎士とは本来シャ-ル・ヴィエルジュの鎧を指す名称であり騎士とヴィエルジュではない。
ただこのことは知られてはいないので一般的には騎士のことと思われている。
よって本体と呼べるのはこの鎧である。
これはヴィエルジュであるアイシェラの本体(1番目のアイシェラとも呼ばれる)と真の騎士〈神殺し〉がまだ存在していないためである。
現神が遥か天空に築いた大地グラン・シャリオその忘れられた8番目の大地バヴィロニアで生みだされた忌み子であり世界の特異点と呼ばれる存在。
かつて現神への反逆を起こし他の7つの大地にまで攻めこんだため天空から落とされて海の底に沈んだ大地バヴィロニア。
そのバヴィロニアの神官達が予言した遥か未来に起こる人類と現神の全面戦争〈神々の黄昏〉に生まれる〈神殺し〉のために造られた超兵器。
聖地をも超える現神のオーバーテクノロジーで造られている為にこの世界で倒せる者は存在しない。
しかし〈神々の黄昏〉に生まれる〈神殺し〉のための戦闘データの収集を目的に戦い続けるためにその能力のほとんどは封印されている。
戦闘データの収集を円滑に進めるためにアイシェラと呼ばれるヴィエルジュに騎士を選ばせる。
アイシェラ(3番目のアイシェラとも呼ばれる)が騎士を選ぶ基準はその騎士の強さではない。
アイシェラ(3番目)を心から愛せる者をそのマーテルに選ぶのである。
これは黒騎士が最強の存在であるが故に騎士の強さが意味を成さないからである。
黒騎士が求めるのは設定された数字を超える予測不能の戦闘データである。
愛こそが設定された数字を超える鍵であるとしてアイシェラ(3番目)を心から愛せる者をそのマーテルに選ぶことになる。
そして常に予測不可能、圧倒的不利、な戦いを求め続ける。
このため歴代の騎士の死亡率は高い。
また不足する戦闘データがあると判断した場合は実験的に上記に該当しない騎士を選んだり戦闘を行う場合もある。