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PANDoRA  作者: ソルテ
2/9

再生

 詳しくは前の話をみよう!

 ・・・・・母さん・・・・・。



 -早くにげて!!-




 ・・・何言ってんだよ、母さん・・・・。



 

 -言うことを聞け!聞くんだ!!-




 ・・・父さんまで・・・



 

 みんな・・・どうしちまったんだよ・・・。






 俺は・・・何でここにいる?




 どうして・・・こんなことになってる?




 見渡す限り・・・焼け野原じゃないか・・・・





 そうだ・・・全部・・・アイツのせいだ・・・。




 アイツの・・・・アイツのせいで・・・・。






 俺達家族は・・・・なくなった・・・。





 何もかも・・・失ったんだよ・・・・。




・・・・・・・・・・・・・・


 パチ・・と目が覚める。

 額を拭う。

 汗が付く。

 またあの夢か・・・そう頭で考える。

  

 時刻は午前7時、普通の起床である。


 ただし、夢での起床なために、少し特異な起床でもあった。



 ここはWPP日本本社の会員ホテルの一部屋だ。

 パンドラーは危険物とみなす声が、国民から上がり、俺達パンドラーをこのWPPの教養施設という名の監獄・・・いや、実験施設へと収容した。


 「おはようございます。桐生(きりゅう)辰也(たつや)様」

 無機質というか、なんというか、心のこもっていない声が部屋に響く。

 当然だ、相手はロボットなのだから。

 「朝食をとられますか?それともトイレへ行かれますか?」

 「うるさい…とっとと消えろ」

 あまりにもどうでもいい質問に苛立ちを覚え、ロボットに罵声を浴びせる。

 「失礼しました」

 しかし、AI(人工知能)で出来たロボット達は、その言葉になにも思わない。

 ただ、同じ質問、同じ回答、同じ行動、同じ動作、幾度となく同じプラグラミングされた文章を読み上げ、動き、そして戻る。ただ毎日毎日同じことの繰り返し。そんなの、つまらないだろう。

 だが、俺達パンドラーも、同じロボットのようなものかもしれない。毎日毎日検査を受け、能力のコントロールの指導を受け、教育を受け、そして大人になり、また繰り返す。俺たちもロボットと同じか。


 「腹・・へったな」

 コンコン・・と部屋をノックする音が聞こえる。拍が一定じゃないから、たぶん人間だろう。

 「誰ですか?」

 「オッス~!辰ちゃーん!」

 「なんだ有希(ゆき)か」

 有希・・・こいつは小さい頃からの幼馴染。能力者ではない、ただ俺の保証人(家族としての)としてここに一緒に来ているだけ。いつもおせっかいでうるさいし、居てもウザいだけ。

 でも心の拠りどころにはなってくれる。

 「朝ごはんたべよーよー」

 「わかったわかった、行くから」

 ガチャ・・扉をあけると。ニンマリ笑顔の有希がたっているが、スルー

 「辰ちゃん毎回おもうけど、そのしらーっとした目でみるのやめてよー傷つくー」

 「お前が傷ついても、俺は傷つかん」

 「そんなのひどいよー」

 「何とでも言え」

 何かにぶつかった。しかし壁のような固さではなかった。恐らく人。

 「いてて…どなたです・・か?」

 そこには恐らく2mはあるであろう巨体の男がたっていた。

 「フム…ちゃんと前をみて歩け桐生」

 「すいません…」

 2mの男は何事もなかったように歩き始める。俺たちも歩く。

 「ねぇさっきの人って誰?」

 「アイツはただの体育教師。あまりかかわらない方がいいぜ。」

 2mの体育教師、(たちばな)智紀(ともき)。 年齢にして45。特に無し。


 気がつけば、ここに住まう者たちが集まるロビーについた。

 「ハァ~」

 ため息をつくそしてつぶやく。

 「今日もめんどくせぇ一日の始まりだ」


 















 













 「会長、例の部隊が到着されたとのご報告です。」

 「そうか・・・やっときたか」

 「至急お出迎えしろ」

 「ハッ」

 タタタタ・・・・



 「おもしろくなってきたねぇ」

次回、新キャラ続々登場!

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