I am only your love. [あなた専用]
〈 私 ノ 唇 モ、私 ノ 肉体 モ、全テ ガ 貴男 一人ダケ ノ モノ・・・ 〉
「ねぇ、今日のデートではどこに行く?」
私はあなたこと、天ヶ崎 隆斗くんに訊く。
すると、あなたは私こと、今野 葉月に言った。
「まぁ、どこでもいいんじゃね?」「とりあえず、前に進もうぜ!」っと。
なぜか、目的地も決まっていないのに車を動かすあなた。
だけど、それはある意味いつもの事であり、 それも楽しみの内の一つ。
だから、私はあなたの言うように、“とりあえず前に進む事”に賛成をした。
なぜなら、それが私達二人のやり方でもあるからだ――――――――――。
さてはて、だからと言って、目的地が全くないのはマズい・・・っと言うよりも困る。
なぜかと言うと、それはゴールが決まっていないという事で、後々 楽しくなくなるから。
だから、私は車が高速に乗ったあたりで、ゴールについての話し合いを始める事にした。
〈 私 ノ 夢 モ、私 ノ 将来 モ、全テ ガ 貴男 一人ダケ ノ モノ・・・ 〉
そして、話し合いの結果、目的地は一応 決まった。
場所は水族館。 まぁ、デートとしては悪くはない。
だからと言って、動物は好きでもないし嫌いでもないら、ベストではない。
だが、あの若干 暗めな場所で手を繋いで愛し合う感覚は悪くない。
っと言うよりも、それは最高だ。 だから、水族館=最高!っていう考え方もできる。
なので、私はその考えを持って、あなたに言う。
「最高の一日にしようね♪」って特別製の愛を込めて・・・。
〈 私 ノ 愛 モ、私 ノ 気持 モ、全テ ガ 貴男 一人ダケ ノ モノ・・・ 〉
だけど、あなたはミスをしてしまった。
それはあなたがチョイスした水族館に、あなたの元カノいたから。
そして、私の目の前で、元カノさんはあなたに向かって言ってしまった。
「相変わらず格好いいのね?」「でも、また その女も捨てるの??」って。
私は思った。 ――『あぁ、この男は 人の気持ちを弄んで捨てるのか』って。
そう思った瞬間から、私の気持ちに愛はなくなっていた。
――愛・・・それが、いつのまにか“妬み”に変わっていたんだ。
そして、私は思ってしまった。
『いっそ、捨てられるくらいなら、私が捨ててしまおう』って。
〈 私 ノ 殺意 モ、私 ノ 過去 モ、何モカモ ヲ 貴男 ニ アゲル 〉
少し暗めの水族館で、 私達は手を繋ぐことなく、静かに歩いていた。
それは、どちらも話すタイミングっていうのが見つからなかったからだ。
だけど、私はそんな状況でも思ってしまったことを実行しようと話を振った。
っというよりも、館内の隅の隅の方・・・さらに照明が暗くなっていて、
そのせいで よく顔が見えなさそうなくらい暗い、細めの通路を発見した時に、
私はあなたの腕を咄嗟に掴み、 そこに向かって 力強く思いっ切り押し倒した。
すると、あなたは言う。
「突然、どうしたんだ?」 「こんなところで、ヤメロって!」って。
だから、私はあなたに言ってやったの。
「何を勘違いしているの?」 「誰がこんなところでヤルもんですかっ!」
「むしろ、あなたなんかとヤッたと思うだけで、虫唾が走るんだよ!!」って。
そして、私はニッコリ笑って、首を絞めた。 私はあなたを殺してヤッた―――――。




