第7話 『陸玖さん』 春菜SIDE
京香『陸玖さんには・・・、
逆らえなくて・・・ッ』
え・・・ちょっと・・・・
ま・・って・・・?
春菜『陸玖さん・・・って?』
ダレ?
何歳?
どんな関係があるの?
京香『私達が、お世話になった人・・・
・・・なんだけどね・・・・?』
京香ちゃんはそのまま話を続ける。
京香『私のお姉ちゃん・・・私と孝太も・・・・』
え・・・・?
京香『ううん・・・孝太は、巻き込まれただけ・・・』
京香『私とお姉ちゃんが・・・家出・・・
したときに・・・』
京香『かくまってくれた・・・
そのあと家には帰ったけど・・・』
京香『お姉ちゃんを・・・
ホテルに誘って・・・』
な・・・!?
京香『お姉ちゃんまだ初めて――—・・・だったのにね』
京香ちゃんは、ハッ・・・と、
乾いた笑いを漏らす。
京香『ばっかみたい・・・。
次は、私の好きな人の、
大切な人を襲うーとかって言い出して・・・』
京香『その人を守ろうとしたら、
今度は私とヤる・・・とかって・・・』
京香『それだけは・・・
大切な人ができたときのために、とっておきたかった。
・・・あーぁあ・・・』
じゃあ・・・じゃあ・・・・・
春菜『私を守るために・・・?』
京香『うん・・・まぁ、そんなとこ。
好きな人――—————— 、孝太の大切な人だもん・・・
助けたかった・・・っ』
そんな・・・・・・
本当に傷つけていたのは、どっちだったんだろう?
京香『今も、狙われてる。
・・・春菜ちゃん、あなたが』
京香ちゃんの冷静な言葉が、
異様に胸に突き刺さった。
欠陥までも、カチン・・・と固まってしまったみたいに。
春菜『・・・う・・・ぅ・・・っ!?
嘘・・・・・ぇ・・・な・・・ちょ・・・』
・・・私のなにがいいんだろう?
何が楽しくて、陸玖さんって人は
そんなことするんだろう?
そこで孝太が口を開いた。
孝太『残念だけど、嘘じゃない・・・・』
哀しい、空しい、
哀れな現実は―――――――――— 、
この目の前にある出来事のために、
作られたんじゃないか?って。
京香『そう。嘘じゃないんだけど・・・
・・・・・・・陸玖さんね?
・・・亡くなったの』
・・・・・はい?
春菜『ちょ・・・っと!!?
私の今のしんみりした空気返してよぉぉッ!!!』
・・・陸玖さんは、やはり遊び人で
女に恨まれ、殺されたんだとか。
葵衣『何この展開。。。』
・・・私が聞きたいな。
京香『・・・で。
誘拐ってのは、ただの口実。』
・・・おい(怒
京香『あのねー・・・?
孝太返すねぇー?』
・・・はい?
春菜『かっ・・か・・かっ返すって!!!
な・・・・///////』
なんか彼氏とられた彼女みたい・・・////
京香『・・・じゃあ、私は、
春菜ちゃん達を待ち伏せてただけだから、帰るね?』
そういって京香ちゃんは、
手をヒラヒラと振って行ってしまった。
葵衣『あー・・・私もそろそろ行くねー・・・』
葵衣までが、あわただしく音楽室を出ていく。
春菜『~~~~~・・・』
――――—・・・沈、黙。
春菜・孝太『あのさっ』
言葉がかぶってしまう。
孝太『あ・・・先にいいよ』
春菜『え・・・孝太・・・からいい・・よ?』
思わず譲ってしまった;
孝太『じゃあ・・・・
あのさ・・・・・・・・・・・・・、
俺、
春菜のこと、好き・・・・・///////』
呼び方が春菜に戻って。
突然の告白で・・・ってぇええぇぇぇぇぇッ!!!?
春菜『え、ちょ・・・っ・・・
本気?冗談だよね!えっ?えっ!?』
完全にテンパってる私に、孝太は
孝太『今この状況で、冗談とか言わないだろ?////』
・・・心なしか頬が赤い気がするんだけど・・・。
・・・じゃなくてーーっ!!
春菜『嘘ッ!えっ!?ちょ・・・!!!』
孝太『だから、付き合ってほしいなー・・・なんて////』
つつつっつつっつつつ・・・っ・・・付き合う!!!?
孝太『返事はいつでもいいから・・・』
見事に顔をトマト色にさせ
テンパりまくっている私に、孝太は
優しく微笑みかけてくれる。
春菜『今・・・言う・・・ッ!
え・・・っと・・・・
~~~、私・・・
私・・・・・・・
も・・・・・・・・・・・・ッ
孝太のこと・・・好き・・・・・です・・・・/////』
プシューーーーー・・・と音を立てるように、
顔が真っ赤になっているのがわかる。
孝太『え・・・えぇぇぇぇぇぇえっぇぇぇッ!!!!!!!!!?』
・・・今度は孝太がテンパる番だった。
To be continued
あれぇー?
変なとこで終わってるね((
てかなぜ告ったんだ!?




