第2章part4
久しぶりの投稿となりました
すみません…何故かパソコンの小説家になろうが開かなくて…
というのはただの言い訳です
忙しいです最近
これからやる気だして頑張ります…
土下座しながら前回のおさらい
この世界で自らのやるべきことを知らされた司…
竜と共に戦う竜姫の役目は自分には重すぎると司は思うのだった
そして何故着物なんだいアルバさん
アルバは慣れた様子で馬から降り、それから司を降ろしてくれた。城門を護る兵士たちを見ると、司を怪しんでもいるし…アルバとは目を合わせようとしない。しかしそれでもアルバは気にせずに、兵士に馬を預け話しかけた。
「急用だ。通せ」
アルバは決して冷たく言ったわけではないし、いつもの笑顔だったが、兵士たちはどこか怯えていた。それで司は少し戸惑ったが、アルバに手をひかれて城の中へと入ってしまった。後ろを振り向くとため息をつく兵士たちが見えたが、大きな扉が遮ってそれ以上は見ていられなかった。
「これから王と面会していただきます。…おっと、貴女の生まれたときに名づけられたお名前…言っておくのを忘れていました。誠に申し訳ございません。『エイダ』が貴方のお名前です」
今言われても困る…と司は言いそうになったがこらえた。なぜなら周囲はもう歴史ある雰囲気に包まれて白亜の壁や天井、大きなステンドグラス、煌びやかなシャンデリア等が惜しげもなく散らばる厳かな、何か言葉を発するのさえためらわれるような世界になってしまったからだ。
『私は本来こんなところで生きる人間だったわけ!?本当に私なの?お城も名前も全部私には合わないよ!』
司は立ち尽くしたい、逃げ出したいという気持ちでいっぱいだったが、唯一の頼れる人、アルバはどんどん前へと進んでいく。いくつもの廊下や階段を通る際、使用人らしき人々に遇って、急いでアルバの後ろに隠れてやり過ごした。
司がさすがにそわそわしながら進むのもうんざりしてきたころ、アルバの歩みがゆっくりになってきた。するとアルバは大きな扉の前で立ち止まり、そこにいた兵士に小声で話しかけた。
兵士は驚いた顔をして司を一瞬見たが、扉を開けて中へと入っていった。待つ時間はかなりあるらしくアルバは壁に寄り掛かって話しだした。
「ここが王の謁見の間です。本当は服装を直しておきたかったんですが、王様も多忙でいらっしゃいますので仕方がありませんね」
しばらくして、ゆっくりと扉が開かれた。紅い絨毯が敷かれた床を緊張しながら歩く。周りには大臣らしき人が沢山いて、探るような目で司やアルバを見つめていた。玉座に座っているのは眉間に深い皺の刻まれた50代ほどの男の人だ。厳格さを絵に描いたような顔をしていて、素晴らしい王ではありそうな気がしたが、司の思い描いたような理想の父親のイメージとはかけ離れていた。
ある程度まで部屋を進むと、アルバは跪き、頭を下げた。司はどうしていいか分からず、一応頭を下げるだけにしておいた。
「急に呼び出すとは、それほど重要な話なのだろうな?」
威厳のある低い声で王は尋ねた。
「ええ。異界でお守りしていたエイダ姫が、水晶の力の及ぶ範囲にやっと入って来られたので、お連れしてきた次第でございます」
それを聞いた王はさらに眉間に皺を寄せた。
「確かに瞳は我等の世界の住人と同じ青緑色だが、髪は黒いし、妙な服も着ているではないか。このような者が真にわが娘だと言うのか?」
その言葉に司はムッとしたが、アルバは涼しい顔で返した。
「髪の黒さはここに住んでいれば治るでしょう。それに私がずっと見守ってきたのです。間違いありません」
王は未だに信じていない様子だった。
「それでもお信じにならないようなら、竜に訊けばよいでしょう。竜なら全てが分かるはずです。…もし本物でなかったのなら彼女は安全に元の世界にお返しし、私には斬首の刑でも科してください」
アルバはそんなことをいつもの笑顔で言い放った。
すると王も苦笑する。
「何をしても死なないくせによく言うわ」
一瞬場に冷たい空気が流れた気がした。しかし司には2人の言っていることがよく分からなかった。周りの大臣たちはひそひそと何かを話している…。それでもアルバは笑顔だ。王はため息をつき、言った。
「ここでそなたと話していてもキリがない…竜に訊くしかないであろう。私も付き合おう」
王は立ち上がり、皆が移動を始めた。
移動中は誰も話をしなかった。司がまだエイダ姫という確実な証拠がないため、司に話しかけてくる人もいなかった。
城を出てしばらく歩くと、かなり大きな建物が目に入ってきた。竜舎という建物です、とアルバが司に小声で伝えた。建物はかなり古ぼけた雰囲気はあったが、頑丈そうだった。扉も大きくて兵士10人程でやっと開けることのできるものだった。このなかにいる竜はさぞかし大きくて強いのだろうと司は思った。
中に入ると、まさに動物という感じの臭いが充満していた。辺りは薄暗く、目が慣れるのに時間がかかった。
やっと目が慣れてくると、大きな檻のなかに、大地の底から響いてくるような呼吸をする大きな塊が見えた。
『これが…竜…』
大きな塊…竜はゆっくりと頭を上げこちらを見た。
司を見つめるその瞳は、暗闇でも蜂蜜のように輝く黄金で、猫のような瞳孔が鋭い視線を強調した。そして、体を覆う重厚な鱗は深い緑色だった。
瞳を正面から見つめるのはとても怖いし、緊張することで、司は思わず目をそらせてしまった。
するとどこからか、よく響く女性の声がした。
『恐れる必要はない。こんなに小さく、肉のついていない人間など食いたくはないからな』
少ししわがれた深みのある声…。司の頭の中から響いているような気がした。
睡魔と戦いながら頑張りました…
アルバさん変人ww
竜登場しますよ
お楽しみに…
なるべく早くアップしたい…
眠い…