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1 NEW GAME

初めまして!枯花葉と申します!!


こういった小説を書くのが初めてなので誤字や脱字など多くなってしまうと思うのですが、温かい目で見ていただけると幸いです...


序章だけ文字数多めなのでご了承ください

「おい!この資料今日中にやっておけよ!」


 聞きなれた声、耳にタコができるほど聞いた言葉、毎度毎度の無茶振りである。はぁ今日も残業確定だ。

 あ、俺の名前は氷室政宗。プロ社畜兼...


「ピロン」


 スマートフォンから通知音が鳴った。


『メッセージが1件届いています』


『今日の大会出れそー?賞金付きだし、マサムネにも出てほしいんだけど...』


 そう、プロゲーマーだ。


 プロゲーマーといってもちゃんとした事務所に所属してないし、クランは入ってるけど運営体制があるわけでもない。

 気が合うネッ友集めてクラン作ったら色んなゲームの大会で戦績残しちゃって話題になってるだけだ。でも、プロゲーマーって言った方がかっこいいじゃん?


 えっと、『悪い、残業押し付けられたからちょっと遅くなるかも。全力で終わらせる!』っと。


 さっきのメッセージをくれたのが、うちのクラン『センゴク』のメンバーの一人である、ケンジ君だ。

 最近入ったばっかだけどクラン内で一番気が合うし、何よりゲームが上手すぎるんだよな。この前あったFPSの世界大会8位とかだったし。確か、18歳って言ってたっけ?いやぁ若いってすごいねぇ...


 俺たちは今、各々好きなゲームをしているが元々は『トワイライト・ワールド』というMMOで出会った。このゲームはアロ・コスモ社という様々な名作ゲームを手掛ける超一流企業が作った不朽の名作の一つだ。そして、明日!いや、正確には先週からだけど、そのアロ・コスモ社の新作MMOである『エレフセリア・アルカディア』というゲームのデモプレイをさせてもらえることになった。

 久しぶりにみんなでMMOができるということで、全員同時期に始めるため、俺のデモプレイ用のゲームソフトが届く土曜日まで待ってくれていた。


 『エレフセリア・アルカディア』通称エレアルは、初のフルダイブ型MMORPGで自由度が今までのゲームに比べて段違いらしいから、先陣を切って攻略していきたがったが、生憎、地方住みであるデメリットが働いてしまい、クラメンでプレイまでに一番時間をとってしまった。とりま、今日は早く仕事を終わらせよう。


「お疲れ様ですーってあれ、もしかして仕事押し付けられちゃいました?」


 こいつは俺の後輩の桜井(さくらい)だ。イケメンで仕事も卒なくこなす、いけ好かない奴だ。


「ああ、そうだよまた五味(ごみ)部長だよ」


「いやあ頼られる部下は大変すねえ」


 慰めの言葉を言っているが、顔を見るとにやけながら話していることがわかる。


「笑いながら言ってるの悪意しかないだろやめろ」


「すんません、ブラックコーヒー買ってきてあげましたから」


 手にはコーヒー缶とカフェオレがあった。そのうちの片方のコーヒー缶を俺へと差し出してきた。


「おお、サンキューな」


 まあ、こいつと喋ってれば可愛い女子社員さんと話す口実になるし、残業の時何かと飲み物買ってきてくれるし感謝はしているが。


「じゃあ仕事頑張ってくださいねー」


「はいよ...」


 そうして俺は黙々と仕事を終わらせていった。これがモンスター討伐だったらどれだけ楽だったか...







「...うーん、やっと終わった。あぁ、やばい今何時だ。ってケンジ君と約束してた時間まであとちょっとじゃん!全力で帰んないと...」


 俺は、時間に間に合うように学生ぶりに全力で走った。元陸上部の力を見せつけて時間ギリギリでマンションの自室の階までたどり着いた。


「はぁ...はぁ...今年24には結構きついって...」


 疲れて下を向きながら歩いていたので、気づかなかったが、自室を確認するため、ふと顔をあげるとドアの前に段ボールが置いてあることに気がつく。


「これは、もしや...」


 そう思い確認してみると、思った通り、デモプレイ用のゲームソフトがもう届いていたのだ。

 今日は木曜日だと不思議に思ったが、約束の時間も迫っていたため一旦段ボールを中にいれて、ケンジ君と通話を繋ぎ、今日の大会があるFPSゲーム『オプロ・レジェンズ』を開いてプレイを始めた。


 約一時間強プレイし、大会が終わった頃には、夜の11時を超えていた。そのため、エレアルのチュートリアルだけでもやろうと思っていたが、明日も朝早いため、プレイしようか悩んでいた。

 大会の結果はというと、俺は疲れててほとんどアシストしかできなかったけどケンジ君がキルポ取りまくってくれて、見事2位を取ることができた。


 試合中も正直、俺はエレアルをやりたくてたまらなかった。でも、明日も朝早くから仕事だしなぁ...うーん、我慢できないしちょっとだけプレイしちゃうか!一応、クラメンに呼び掛けてできる人だけ誘ってしまおう。


 そう思って段ボールの中を開けパッケージを取り出す。


「..ん?」


 すると、中にはゲームソフトと一緒に手紙がついてる。

 

 なになに?『マサムネ様へ。この度は、弊社の『エレフセリア・アルカディア』のデモプレイに参加頂き誠にありがとうございます。当プロジェクトでは、主に動作確認やゲームバランスの調整、マルチプレイでの不具合などの調査を目的としています。なお、デモプレイで進めた分に応じて製品版で引継ぎが可能ですので必要であればご活用ください。それでは、私たちの最高傑作である『エレフセリア・アルカディア』の世界を存分に味わってください。アロ・コスモ社より。』か。自ら最高傑作って言っちゃうあたりとてつもない自信が感じられて俺は好きだよ。


 いやぁ、にしても数ヶ月振りのMMOだからテンションめっちゃあがるな...!しかも、フルダイブ型のやつとかプレイしたことないからな。実際どのくらいリアルなんだろ...

 俺はベッドに寝っころがり一息ついた。そして、ソフトを読み込ませ、VRゴーグルを装着し『エレフセリア・アルカディア』を始める。


 VRゲーム特有のロードを終えると目の前に名前を入力してくださいという画面が表示される。

 

「名前を入力してください」


 どこからともなく、CPUの声が聞こえてきた。ようやく待ちに待ったゲームが始まるという高揚感であふれた。


「よし、もちろん名前は、えっと、マ、サ、ム、ネ、っと」


 俺は、自分が普段から愛用しているマサムネという名前を入力した。うん、我ながらネットリテラシーの欠片もないくらい捻り皆無のユーザーネームである。


 文字を入力し終えると、画面が切り替わりお次は、質問に答えてくださいという文字が表示される。 

 あー、確か事前情報に書いてあったっけ。約1600問の質問の中から10問がランダムで出題されて、そこから一人一つだけのユニークスキルが割り振られるらしい。作りこみすごすぎない?


「さて、最初の質問はなんだ?」


「あなたは緑色が好きですか?」


 あ、なんかスキル選びに全然関係なさそうな質問きた。とりあえず、はいにしとくか。


「あなたは地道な作業が好きですか?」


 はい。っと...こんな感じでゲームとはあまり関係がないと思われる質問が続いていき、次が最後の質問というところまできた。


「最後の質問です。あなたは仲間を信じますか?」


 ...?ランダム出題のわりに最後は俺が仲間とプレイするのを知っているような質問だな。ソロプレイヤーも多いはずだけど...まぁ、たまたまか。もちろん、はい、っと。


「ご回答ありがとうございます。あなたの回答によりユニークスキルが決定いたしました。ゲーム開始後、チュートリアル内でご確認いただけますので楽しみにしていてください。では、ゲームを開始いたいます。しばらくお待ちください」


 突然、目の前が眩い光に包まれVRゴーグル越しに手で目を覆うとしてしまう。


「ここは...?」


 眩しさがなくなり、目を開けるとそこは真っ白な空間が広がっていた。突然のマップ移動に困惑していたが、何より先ほどまでのVRゲームをプレイしているような感覚がなく、本当に手も足も現実世界と遜色なく動くことに感動する。あれ、そういえばキャラクリとかは...?

 従来のMMORPGは必ずキャラクリがあったはずだ。むしろ、そこをメインとしている人たちもいるほど重要コンテンツとなっているはずだが、最初の段階でそれがないとは疑問を感じざるを得ない。


「ここはチュートリアル用の空間です」


 すると、どこからともなく声が聞こえてきて、思わず体が飛び上がってしまった。最近、びっくり系のホラゲーを苦手なのにクラメンにやらされるから、急に話しかけられたりするとビビるようになってるんだよな。まじ許せねえ。


「私はマスターのユニークスキルである天の声(ナビゲーション)でございます。以後、お見知りおきを」


 ゲームのアシスタントみたいな感じなのか?なんとなくだがあまり使えなそうだな。そう心の中で密かに悪態をつく。


「コホン、マスターはもう一つユニークスキルを取得しているようなのでご安心ください」


「...あ、ごめんなさい。」


 てかどうやって心の声聞いてるの!?これが最近のAIの力ってこと?さすが、コスモ社ってとこか、やっぱり相当金かけてやがるな...

 そんなことよりももう一つユニークスキルがあるのか。そっちが気になるな。


「はい、マスターのユニークスキルは...」


「わー!まだ心の準備ができてない。ふぅ、よし発表してください!」


 俺は深呼吸をして、自分のユニークスキルと向き合う準備を整えた。


「...はい、マスターのユニークスキルは、『図鑑』です」


「おー?『図鑑』?なんかパッとしない能力だな。ちなみにどんなことできるの?」


 聞いただけではあまり想像ができないスキルだ。今までのゲームでも聞いたこともないスキルだ。大体こういうのってレパートリーが出尽くしているから知っているようなものが来ると思っていたため少し嬉しい。


「ユニークスキル『図鑑』は「開け(アプリーレ)」と言うことで使用可能です。試しにお使いください」


「なるほど?えーと、ア、開け(アプリーレ)!」


 ナビの言う通りそう言うと、空中に分厚い本が漂い始めた。


「これは...?」


「この世界には魔物モンスターと呼ばれる生物が存在します。そして、それらに遭遇すると『図鑑』に記録され、いつでも情報を見ることができます」


 ......え?それだけ?俺は衝撃を受けた。まさか、待ちに待っていたゲームの自分にしか割り振られないスキルが図鑑を見れるだけなのだとしたら、絶望どころの話ではない。


「マスター、現実は厳しいんですよ」


「はぁ???」


 傷心に浸っていたところ、ナビが現実を突きつけてきたので少しキレてしまった。


「では、次に基礎スキルの解説をします」


 俺の頭の整理がつかないまま、次のチュートリアルが始まった。こういうのっていつもスキップしてたけど、今回に限っては絶対やった方がいいな。


「まずは、左手を右から左へスライドさせるように動かしてみてください」


「えっと、スライドするって?こう、かな」


 俺はナビの指示通り左手を右から左へ動かした。


「『メニュー』を発動させます」


 すると、目の前にスマホの画面のようなものが空中に表示される。ナビが言っていた通り、これはメニューと捉えてよいだろう。どちらかというと、メニューというよりホーム画面といったほうが馴染みがいいかもしれない。色々見ているとステータスや持ち物などといったアプリ的なものがある。


「まず、ステータスと書かれているものを押してください」


 言われた通りにステータスを押してみる。画面が切り替わり、自分の情報が表示された。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


名前 ヒムロ・マサムネ  Lv.1

HP 10/10

MP 5/5


力 1

魔 1

守 1

速 1

運 1


職業 ???


装備品

武器 : 無し

頭 : 無し

身体 : ???

足 : ???

靴 : ???


メインスキル

・ユニークスキル『図鑑』


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 全ステータス1からか、まあそりゃそうか。って...ん?なんで職業と装備品の一部が見れないんだ?


「それについては私も原因解明に努めています。解明し次第理由をお伝えいたします」


 さっそくバグ発見か?でもこんな初歩的な段階からミスるのは不思議だな。ただでさえ、でかい会社だし操作感とかめちゃくちゃいいから少し妙に感じる。まぁデモ版だしそんなもんなのか。製品版に乞うご期待!


「チュートリアルは以上ですが、何かご質問などはありますか?」


「あれ、もう終わりかよ!?説明無さすぎるって。てかキャラ設定は?見た目とか、ここで決めるのかと思ったけど...」


 普通ならチュートリアルに入る前に必ずキャラクリエイトがあるのに、チュートリアルが終わる直前でもないのは疑問を感じざるを得ない。


「見た目?マスターはその姿以外に何かあるのですか?」


 そう言われると、目の前に全身鏡が生成された。


 ...って、おい!!これ、俺のリアルの顔まんまじゃねぇか!?しかも、スーツもちゃんと会社のだし、どうなってんだこれ?どんなシステムなんだよ、おい。どうしよう、この姿のままクラメンに会いに行くのは少し恥ずかしいな。

 いやいやいや問題はそこじゃないだろ。心の声まで読んでくるスキル、何も設定していないのに現実の俺の姿そのままが投影されている事、なにか少し嫌な予感がするな。いや、そんなまさか...ね...

ご一読いただき誠にありがとうございます!


投稿し始めて一か月ほどはできるだけ二日に一話は投稿させていただこうと思っているので、よかったら見に来ていただけるとありがたいです...


面白い!今後の展開が楽しみ!などと思ってくださったら作者のモチベ向上のためにブクマや評価などしていただけると飛び跳ねて喜ぶのでよろしくお願いします...!!!

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