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あの子が大好きな男子とあいつが大嫌いな女子  作者: 鵲三笠


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21/22

最終回 俺は夕香を幸せにする。私も修也を幸せにする。

「夕香。次、何乗りに行く?」

「もう夕方になってきたし観覧車とかどう?」

「いいね!」


修也と夕香は観覧車の待機列に並ぶ。


「乗れるまで時間かかるかもね」

「今の時間帯の景色はいいからな」


長い待機列を並び、ようやく乗れることになった。


「それではお楽しみください!」


スタッフが観覧車のドアを閉める。


「修也見て!さっき乗ったメリーゴーランドが見えるよ!」

「……」

「修也?」

「あっごめん!何?」

「さっき乗ったメリーゴーランド見えるよ」

「本当だ!あんなにデカかったのにもう小さく見えるな!」

「……さっきからずっと元気ないけど大丈夫?」

「えっ?平気だけど?」


修也がきょとんとする。


「でももしかしたら緊張してるのかもしれない」

「緊張?修也が?」

「夕香と恋人になれて……嬉しいんだけど実感がないっていうか何というか……」

「……私も最初は友達だと思ってた。いや、私も修也のこと前から好きだったかもしれない」

「そうなの?」

「怖かったんだと思う……修也がモテてたから。他の女子から白い目で見られると思うと……」

「……そうか」


二人の間に沈黙の時間が流れる。


「俺……これから夕香のこと絶対幸せにするから」

「私だって修也のこと……し、し……」


夕香が恥ずかしがっていると観覧車のドアが開いた。


「素敵な景色楽しめましたか?またのご来場お待ちしております!」


あっ……景色見てなかった……

修也と夕香はお互い忘れていたことに笑ってしまった。


「景色見るの忘れることあるんだな」

「観覧車ってそれが目的なのに」

「まぁまた行こうよ。今度はちゃんと見よう」

「うん」


二人で歩いていると修也が手を差し出す。


「手……繋がない?」

「……いいよ」


夕香が修也の手を繋ぐ。


「そういえばさっき何て言おうとしたの?」

「何のこと?」

「ほら、観覧車降りる前に何か言いかけてたじゃん」

「忘れちゃった」

「私だって修也のこと幸せにするもん!って言おうとした?」

「聞いてたの⁉」

「ごめんごめん!ちゃんと言ってくれるかなって思って」

「もう……」


二人が歩いていると裕樹と美紀の姿が見える。


「おっ!裕樹たちと合流できた!」

「修也」


夕香が修也の耳に近づき、何かを言う。


「……!」

「お~い早く来いよ!腹減った!」


裕樹が二人を呼ぶ。



「夕香!六皇子君とのデート楽しかった?」

「うん。誘ってくれてありがとう美紀」

「修也どうした?ニヤニヤしてるけど」

「いや~さっき夕香が……」

「言わないで!」

「六皇子君。夕香にバレないようにこっそり教えて」

「ここで聞いてる時点でバレてるわよ!」


こうして遊園地でのダブルデートが幕を閉じた。



「ただいま~」

「おかえり夕香。どうだった?」

「楽しかったよ」

「そう。よかったわね」

「陽菜は?」

「部屋で受験勉強してるわ」

「そう」


夕香が陽菜の部屋のドアをノックする。


「陽菜。遊園地のお土産買って来たけど食べる?」


返事がない。


「陽菜?」


夕香が部屋に入ると陽菜は机の上で寝ていた。

机の上には受験対策テキストや模試の結果が置いてある。

模試の結果にはこう書かれてあった。


『光星学園 芸能科 A判定』


「頑張ってね」


夕香は布団をかけて部屋を出た。




[あとがき]

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