第72話【VSペロリスト22 ラストスパート】
最近になって読み始めてくれた人、期間が長いのにずっと追ってくれてる人、ありがとうございます
メイとアカリの二人がキルされ、盤面はエイリアンズがタンクとDPSとサポートが各一名ずつ。ペロリストはタンクとDPSが一枚ずつだったが、ここで集団戦の最初にキルされたアツシがリスポーンを終えて前線へと戻って来ようとする。
(これでイーブン。あとはリッカーを削り切りながら、ホークアイをやれればこのチェックポイントも取れる!)
勝負はフロッガーが前線へ戻ってくるまでのおよそ二〇秒間。それまでに前線を崩せばいい。
リロードを終えて、再度フックを壁に刺して自らを勢いよく引き上げる。
上昇でかかる慣性のまま、空中に体が放り投げられる。
照準器に目を落として覗き込もうとしたとき、壁を垂直に駆け上がる一つの影を見た。
「……やっべ」
ニンジャだ。
ニンジャが勝負を仕掛けてきた。
壁登りスキルで建物の限界まで駆け上がり、バジリコ目掛けて『零閃』で脇差の一撃を与える。だがそれでもバジリコのHPを削り切る事は出来ない。
「ネコ! ウルト!」
「オーケイウォーカー! Lets Go!」
【お前に託そう】
ホークアイのアルティメットスキル発声と同時にウォーカーは自身のアルティメットスキル発動させる。
背中の太刀が引き抜かれると、その刀身に紫電が走った。
【ライジングブレード】
その光景はさながら疾風迅雷の如く。紫の雷が天から降り落ち、地を走り、人を砕いていく。刀身が描く斬撃の線が、ロンドンの街を駆け抜けた。
空中で逃げ場のないバジリコを切り伏せると、次は復帰中のアツシ目掛けて『零閃』で突撃し、次いで太刀の一撃でHPを焼き切った。
ニンジャのスキル『零閃』は自身の攻撃により敵のキルが発生すると、スキルのリキャストがゼロになる効果を持つ。高速移動と攻撃を兼ね備えた居合は、三度準備を終えていた。
ニンジャのアルティメットスキル『紫電抜刀』は六秒間、六回振るうことの大太刀の解放。その斬撃の範囲の中の敵に対して一一〇ダメージを与える強力なものだが、タンク以外のキャラクターの多くはHPが二五〇はあるため二撃でも足りない。
だから足りない火力をホークアイのアルティメットスキルによって、底上げしていた。
ウォーカーは進撃を止めなかった。
煌々と光を放つ切先は、リスポーンを終えて走り始めたソーマとデジ男を捕らえていた。
自由落下が終わるよりも早く、『零閃』を発動して飛び出して行く。
脇差の居合が二人を切り裂き、次いで太刀の紫電が二度振り抜かれる。迎撃力のないデジ男は瞬く間にHPをゼロにしたが、ソーマは間一髪移動スキルによって退避をしていた。
だがキルの発生により『零閃』のリキャストは完了済み。逃げるように、もちなを一人にしないようにと背を向けた者を、ニンジャは容赦なく切り伏せた。
その頃、護送車の最前線ではタンクの勝負に決着がつき、残り時間はゼロ秒になっていた。
ペロリストチームの記録は第一チェックポイント制圧と第二チェックポイントまで残り一五メートルだった。
次はエイリアンズ攻撃側の話です




