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エイリアンズゲーミング  作者: 春木千明
フリークダンス杯編

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第61話【VSペロリスト11 エゴイズム】

 味方が弱すぎて全然勝てない。


 本当に面白くない。

 味方のせいで沼ってるわ、と心から思った。


 なんで雑魚の世話をしながらゲームをしなきゃいけないのか意味がわからない。本当なら今のランクの二つ上にいてもいいはずなのに、味方に足引っ張られてランクポイントが反復横跳びをしている。


 まぁ、嘆いていてもしょうがない。

 我ながらゲームに対する意欲は高い、と思っていた。

 試合が終わればリプレイを見返すし、反省も一人でできている。その辺のただゲームやっているだけの能無しとは違って、プロの動画を見ながら勉強もしている。それなのにここまで勝てないのはどう考えてもおかしいだろう。


 ある日、自身の尊敬するプロプレイヤーがコーチング動画企画を始めたことを知った。


 彼はサポートキャラを幅広く高い水準で扱うことが出来る人だった。色々なキャラを使ってキャリーすることができる。その人の動画を見て戦い方の勉強をしている。彼の動画を見てからこのゲームにハマったし、彼の得意なサポートロールで上手くなりたいと思った。


 ちょうどいい。尊敬する人に動画を見てもらって、今のランクの現状を見てもらおう。

 上のランク帯は頭のいいプレイヤーが多くいるだろうけど、頭の悪い雑魚が蔓延る低ランク帯は本当に魔境だ。


 どうやったら上手くなれるのかも知りたいし、自分の実力がどのくらいなのかも知りたかった。大体自分の反省と同じになってしまうだろうけど、どのくらい当たっているのかも知りたかった。


 一週間後。幸運な事に自分の送った動画が採用されていた。



『こーれ地雷です。どこ見てるんですかコレ?』



 何を言ってるのかわからなかった。

 動画は始まって二分も経っていなかった。


『なんかずっとタンクばっかヒールしたり、敵のタンクだけ撃ってるけどこれほとんど意味ないですコレ。ここ見て? DPSがサイド取りにいって相手に絡みに行って、帰ってきてるじゃないですか。積極的に撃ち合いに行ってくれるんだからちゃんと回復してあげましょうよ。ほら? 見てみコレ? 全然回復してくれないから、このDPSがもう出張やんなって行かなくなっちゃったじゃないですかコレ』


 そんなはずはない。

 あんな場所で、攻められたらただじゃ済まないような所に突っ込むバカなんて、放置して当然だろう。


『サポートは味方を助けるのが仕事です。いくらポークだからって、味方に対して射線を作らなかったら、味方はその分スキルを吐いたり撃ち合いながら下がらなくちゃいけないんで。そしたらせっかく命がけで上げた前線を捨てて、もう一回命かけてやらなきゃいけないじゃないですか。何回も繰り返したらいつか死んじゃいますよコレ』


 なんでこんな低ランクで沼ってる雑魚のために頑張らないといけないのか理解ができない。

 DPSのくせにキルが取れないのはどう考えてもトロールだろ。タンクだってそうだ。一番体力があるくせになんでそんなところでずっと動かないのか。


『ずっと後ろにいても意味ないです。見方が命かけてるんだから、こっちも命かけないと。ほら、味方との距離が遠いからこうやってダイブしてきたタンクにボコされる。守ってくれって言っても無理がありますよコレ』


 あいつらこそコーチングされるべきだろう。

 サポートにあまり負担をかけさせないで、と言うべきに決まっている。


『ベータリンクスはチームのゲームです。一人じゃ勝てません。今回の視聴者コーチング、まとめると、もっと味方を見てあげましょうということでした』



 君は悪くないよ。十分頑張ってる。

 そう言ってもらえると思っていた。

 だが現実は違った。

 


 俺もアイツらと同じ雑魚だった。

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