第52話【VSペロリスト2】
ダイスの振り合いの結果、マップ選択権はペロリストが獲得した。
『それでは第一試合を見ていきましょう。マップはロンドン。先行はペロリスト、後攻はエイリアンズになりました。いやー梅木さん。これはなんていうか……』
『若干エイリアンズが不利かなって感じですね』
ゲームルールはエスコート。
護送車をチェックポイントを経由させながら、最終ゴールラインまで運ぶことが勝利条件だ。各チェックポイント間には時間制限が存在し、防衛側は時間切れを狙っていく。
それぞれ攻守を交代して、時間内に誘導できた距離が長い方が勝利となる。
「あの……なんていうか、すいません。ダイス勝負負けちゃって……」
「しょうがない、こればっかりは運だし切り替えていこう。…………まぁ強いて言うなら、ロンドンの第一チェックポイントはまずエリアの占領が必要だ。占領後に車が出てきて、工房までもっていくんだけど、攻撃側のスポーン地点から最初のエリアまでは曲がり角のほとんどない直線。そこに加えて向こうのバジリコさんは別ゲーでアジアトップのスナイパーキルを取ったことある人でホワイトウィングOTP。少なくとも第一の突破が簡単なマップよりは、ハードポイントルールの方が勝率はかなり高いだろうなぁって思っただけだよ。本当それだけだから気にしないで」
公式放送の傍ら、倉本夏海はエイリアンズの様子を見ていた。
「あははは! あかりんウケる! めっちゃ根に持ってんじゃん!」
夏海はベータリンクスというゲームについては詳しくないが、フリークダンス杯は実況解説がわかりやすく、知らないゲームであっても面白いと感じていた。
チームの構成について、実況解説がそれぞれ特徴について説明をし始めた。
第一試合のスタートである。
チーム:エイリアンズ
TANK:ricker『アームズ』
DPS1:メイ『ガンマン』
DPS2:walker『トリガー』
SUP1:Akari『フロッガー』
SUP2:Necopride『ホークアイ』
チーム:ペロリスト
TANK:ももちもちな『パラディン』
DPS1:Basilico『ホワイトウィング』
DPS2:A2C『ボマー』
SUP1:ソーマ『バジュラ』
SUP2:デジ男『パルカ』
『それぞれキャラの特徴を見て行きましょうか』
『とはいってもペロリストはOTPだから、やっぱりかって感じですけどね』
『そうですね。一芸を極める者は一つのキャラを使い込んで、それ以外ができないという意味ですね』
『とはいえそのキャラの専門家ですから、不利対面の対処もかなり理解しているハズです。でも、なんていうかこう、偏ってるなぁ……』
攻撃側のスポーン地点のゲートが開くと、ペロリスト達はすぐに移動を開始した。
先導するのはタンクを務める、ももちもちなのパラディンだ。身長は二メートル近くあり重装甲の鎧と、身の丈ほどのハンマーを携えている。
左手には掌から放出して形成される横長のシールドを有し、第一チェックポイント付近の高台からの射撃を文字通り味方の盾となりながら一歩ずつ歩いていく。




