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エイリアンズゲーミング  作者: 春木千明
フリークダンス杯編

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第51話【VSペロリスト】

「さて。じゃあ改めて作戦を確認するぞ」

 アカリの言葉を聞いて全員が静かに耳を澄ませた。

 ウォーカーもその声を聞き逃さまいと、ヘッドセットのボリュームを上げた。


「初戦の相手をしてくれる『ペロリスト』さん方はメタ構成とかガン無視のエンジョイ勢だ。正直言ってキャラ構成や相性に関しては負ける気がしない。逆に言うなら、先週までのスクリムで成果を出せてるのは個人技が上手いからと考えて良い。まぁ、上手いと言っても一対一の話だ。俺たちは集団戦で引き倒す。チームで戦うことを徹底しろ」


 アカリの落ち着いた声のトーンに、緊張が走る。

 これから本番なんだ、ということが実感に変わっていくうちに段々と胸の内が熱く、鼓動が速くなっていくのが感じられた。


(すごい……! なんかわかんないけど、リッカーさんもネコさんもメイもさっきまで喋っていたのに、完璧に静かになった……!)


「やることは先週と変わらない。俺とウォーカーくんが浮いてる奴に絡みに行って、前線と横射線(サイド)を狭めていく。特に大切なのが敵エーススナイパーの無力化だ」


「オーケイ」「はーい」とそれぞれメンバーが反応をする。ウォーカーも短く呼応した。

(やばい! なんだか俺、今、すごいかっこいい場面に遭遇してるかも……! これが配信者達のガチの大会か……!)


 最初は自分のような素人を抱えながら優勝を狙うことなど無理なのかもしれない、と半ば諦めかけていた。

 だが、今は違う。

 このメンバーなら勝てる。そう強く信じられるようになった。

 それは参加チームの中でもエイリアンズは特に作戦立てや反省会を重点的に行なっていたからだ。先週から開始したアカリの対策や改善案を実施してからというものの、エイリアンズの成績は上昇していった。


「あと最後に重要な作戦がある。ウォーカーくんにお願いしたい」

「はい! なんですか?」


 テンションが完全に上がって来たウォーカーは、今ならどんな無茶な要求だろうが笑顔でイエスと答えるつもりだった。

 最初のかち合いでワンピック取ってこい? 最後まで生き残れ? 一〇〇〇〇ダメージ出してこい? 尽力しますとも、全力でと答えるつもりだ。


「ウォーカーくんはさ、運って良い方?」






 チーム紹介も一通り終了し、今度は放送枠の抽選が始まっていた。

『では公式放送の枠決め抽選を始めます』

 すべての勝負を映そうとすると待機チームの配信がダレてしまうためだ。

 実況のジャックナイフタムラが抽選箱を取り出すと、中からカードを抜き取っていく。

 それに従い公式配信に映るチームが決定した。

 

「ありゃ、フリークダンスは初戦公式放送なしか。じゃあくーちゃんところ複窓しよーっと。うはあ! やっぱ相変わらずカワイイなぁ!」

 コーヒーを一口含ませると、倉本夏美はyoutubeのウィンドウを複製させる。複製先で検索バーにカーソルを合わせると、カタカタとキーワードを入力してクレハの画面を作った。


『では、次にマップ選択権を決めていきたいと思います』

「マップ選択権?」


 マップ選択権とは字の通り、そのチームの勝負をするマップを選択する権利のことだ。

 選択権を得たチームが勝負の舞台を選ぶことが出来る。選択権を得られなかった方のチームはエスコートルールの際に、先行か後攻の選択を得られる。これを二本先取形式で行う場合は、前の試合で負けた方のチームがマップ選択権を手に入れて次の勝負を行うことになっている。


 だが、今回の大会は一回勝負形式でとり行われる。

 さすがに複数のチームを率いておおよそ四時間で放送するには少し無理があるからだ。少なくとも今回はプレオープンを兼ねた試作の大会であるため、紫苑も試行錯誤して改良をしていく予定だ。


 要するに、予選会に関してマップの選択は一度のみ。そこで有利マップを引いて勝負を始められるかどうかは、大きなアドバンテージになるのだ。


『では両チーム、バズコード内のボットを使ってサイコロを振ってください。さぁ行きましょう! 運命のダイスロール!!』


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