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エイリアンズゲーミング  作者: 春木千明
1 エイリアンズ入団編

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第5話【エイリアンズの刺客】

 どうしたものだろうと進は悩んだ。


「え、これあの口悪いサポさんだよな」


 一人でゲームをしている時、野良からフレンド申請が届くこと自体は珍しいものではないし、基本的に断ることはしない。


 オンラインになってる時、たまにボイスチャットを繋ぎながらゲームをすることもある。


 だが相手は二試合通して実感した度し難いトキシックだ。


 ゲームを楽しむことを大事にしている進からすると、敬遠したいところではあった。


 敬遠したいところではあったのだが……


「この人、絶対上手いんだよなぁ〜」


 個人が相手チームに与える影響が少ないこのゲームに置いて、強い味方が多いことはこの上なく有難い。


 もちろん化け物じみたエイム力があれば、一人であっても敵をボコボコにする事ができるのだが、なかなかそういう人物は少ない。

 進自身もその(たぐい)の人物ではない。


 ましてやサポート役はその役割故に、回復奴隷とまで言われるほどに雑な扱いをされる。


 メンタリティの強いサポートの知り合いは多い方が火力役にとっては嬉しいところだった。


「よし。ヤバかったら即フレンド切ろう。それで良いじゃないか」

 『akari』からのフレンド申請を受け入れた。


「今日はもう寝よう。なんか濃い試合ばっかで疲れたわ」


 その晩はぐっすりと眠りにつく進だった。




 一方、暴言サポーターアカリはその日のゲームの振り返りをしていた。

 リプレイ機能を駆使して、味方視点、敵視点、神視点など様々な角度で試合を振り返っていた。


「っていう感じでトロールタンクがいたんですけど、もうボッコボコにしてやったんですよ。きっと今頃枕を濡らしてるに違いないでしょう」


 通話アプリを使って話をしながらアカリは楽しげに言う。


「勝つのはいいけど暴言はダメでしょ」


 諭すように女の子の声が帰ってくる。


「暴言は言ってないですよ、本当のことしか」


「人によってはそれが暴言になるの。それに他の野良の人もいたでしょう?」


「まぁ、それもそうですけど……俺だってキツい事言いたくないですよ! でも楽しい俺のゲームを先にぶち壊した奴をそのままにしておくのは腹が立ちました!」


「チームワークができて勝てたのは良いけど……はぁ。本当はいい奴なのに、もったいない」


「いいすよ別に、『みんな』に好かれるなんてありえない。クーさんとか、本当に好きな人達が理解してくれてるならそれでいいんです俺は」


「はぁ、本当にもったいない」

 通話先の女はどこか嬉しそうにため息をついた。


「ところでこの子めっちゃ上手いと思いませんか?」


 リプレイ画面を共有しながらアカリは言う。


「たまたま二試合連続で当たったんですけど、まぁヘッショが多い。ラッシュの合わせも完璧だったし、ダイブしてきた奴らを潰すのも早い」


 そこにはウォーカーの名前が載っていた。

 観戦画面には、甘い詰めや体を晒す敵の頭を撃ち抜き敵を狩る姿が映っていた。


 ダメージ量もチーム内トップを獲得している。


「珍しいね。アカリがそこまで褒めるなんて……もしかして勧誘するつもり?」


「ちょうど、あと一人探してたところなんですよね。今度の大会に使えそうな火力役を」

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