表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エイリアンズゲーミング  作者: 春木千明
2 スクリム編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/73

第32話【お前がやればよかったのに】

『GG』

『お疲れ様でしたー』

『おつでーす』

 など、ゲーム内のグループチャットで挨拶が飛び交う。第一週三回目のスクリムが終了した。

 本日もエイリアンズは負け越していた。


「今日もボロ負けですね……」

「私達これで何勝したっけ……?」

「ゼロだよ。ちゃんと現実見てね」

 ウォーカーとメイは疲労困憊といった具合だった。

 試合と配信を終了すると脱力しきってような声になっていた。そこにアカリが喝をいれようとしていた所だった。


「まぁ今日はファイトいっぱいできたし。楽しかったよ!」

 こんな中でもポジティブでいたのはネコプライドだった。

 マイペースという方が正しいのか、今日の試合のことを振り返りながら話してた。

 いつもの流れなら軽く反省会をしてから解散という運びになる予定なのだが、それは思わぬ客人の登場で時間を取られることになった。


 ポロンッと軽い電子音が全員の耳に届く。誰かがグループボイスチャットに参加したようだ。


「……どうも。お疲れ様っす」


 聞きなれない声。少なくともエイリアンズのメンバーでないことはウォーカーにも理解できた。

 表示されるIDには『Olga』と書かれており、それを見てようやくフリークダンスチームのオルカであることに気づいた。


「おォ~お疲れさまァ~」

「オルガじゃん。おひさー」


 と、エイリアンズのメンバーは返事を返していた。漏れの無いように遅れてウォーカーも「お疲れ様です」と言葉を添えておいた。


「あーオルさんお疲れ様です。どうしたんですかチームチャット入ってきて。向こうは終わったんですか?」

「……あのさ。本番大丈夫? このままで」

 オルガのその一言で場が凍り付く。

「……このままだと本当にボコされるだけになるんけど。キャラ構成変えるとか、ロール変えてみた方がいいんじゃない? 特にDPS。俺達の時もそうだけど、ペロリストとやってる時とか射線意識薄いんよ」


「「うっ」」

 ウォーカーとメイの二人が貫かれた。


「……というかなんで初心者組をDPSとサポートにそれぞれ分けないんよ」

「そりゃあこの突中にサポートなんてできるわけないだろ。エイムしか取り柄がないんだから」

「ちょっと! そこはカバーしなさいよ! 一応チームメイトでしょうが!」


 それはオルガも理解していた。なんだかんだ同じバーテックスの競技プレイヤーであるメイのことは、戦力を分析するために配信を何度か見ていたからだ。その強みも、弱さも理解している。

 他のエイリアンズのメンバーについてだって、リッカーが元プロであることも知っているし、ネコプライドはランクこそ低いが長年このタイトルをやっていることもあり動きが理論的であることも理解している。

 ならばこそ、腑に落ちないことがある。


「……じゃあ、なんでDPS専をわざわざ連れてきたんよ。アカリがやればよかったじゃんか」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ