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エイリアンズゲーミング  作者: 春木千明
2 スクリム編

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30/73

第30話【切り抜き】

「オルガヤベェよこれ見てよこれ。エイリアンズの動画が上がってたんだけどさ」

「……ん。昨日のスクリムの切り抜き?」


 フリークダンス所属のオルガとカイジュウX(エックス)は二人で話しをしていた。

 場所は池袋にあるゲーミングカフェの一階。食事スペースのあるフロアで一緒に食事を取っていた。


「……早いな。もう動画作ってる人いるんか」


 切り抜き動画というのは、配信での出来事を簡潔にまとめた動画のことだ。

 おおよそ二〇〇〇〇人が注目するコミュニティ大会ということもあり、関連した動画がSNS上で上がり始めていた。


「他のチームのとかもできてるっぽい。とりあえず一個見たんだけどめっちゃ面白かった」


 どれどれ、とオルガはBluetoothイヤホンの片方を借りて、カイジュウXの持つスマホを覗き込んだ。



『あぁ~~~~もうッッッッッッッキモスギィイイイイイイイ!! ウィングおもんな消せ!』



そこに映るのはホワイトウィンクというスナイパーキャラにヘッドショットワンパンを喰らって発狂しているエイリアンズの裏方、アカリの魂の叫びだった。


「がははは! アカリは変わらねえな〜」



『あのスナ専……俺の(ドタマ)をブチブチブチブチブチ抜きやがって! 上手すぎんだろ腹立つわ!』

『ぷっ! ざまあないわね。キャラコンの練習しなおしてきた方が良いんじゃない――――ってうわあゴメン! 私もヘッショもらった!』

『Oh~これは無理かな。みんなでいったんリグループしよ?』



 周りには人がいるため、カイジュウXはゲラゲラと腹を抱えて笑いたい気持ちをグッと抑え込んでいた。一方でオルガはほとんど表情が動かず、ぼーっと動画を見ていた。


「……やっぱりバジリコさん上手いな。対戦してる時より、他の人の視点で見る方がヤバさがわかるんよ」

「そりゃあバトルウォーでスナイパーキルのアジアランカーだし。即着(ヒットスキャン)のゲームになるとヤベェよ」


 動画のコメント欄を見てみると、スナイパーに蹂躙されるエイリアンズの姿を面白がっている人や、賑やかなボイスチャットの雰囲気を楽しんでいる人など様々だった。


 相変わらずというべきか。コアなリスナー達がついている点について流石だとオルカも関心していた。


 動画はその後も続いて行くが、どこを取ってみても阿鼻叫喚が絶えなかった。


 それもそのはずだ。

 スクリム初日。エイリアンズは全ての試合で敗北をしていた。


 動画タイトルは『スクリム惨敗……エイリアンズ解散の危機』という、製作者がファンなのかアンチなのか判断に迷うようなものだった。


「で。どーよエイリアンズは?」と、カイジュウXは唐突に話題を振った。

 紙ナプキンの上に広げられたポテトフライに指を伸ばして、カリカリと少しずつ食べ進めて行く。もう一本、と手を伸ばしたあたりで、オルガは質問に答えた。


「……クソだな」


 オルガはコーラの入ったカップを飲み干した。


この作品の他、前日譚として作った文庫本1冊分の作品『サラシナデイズ』も公開中です。

お時間があれば、作者ページから是非ご覧ください。

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