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エイリアンズゲーミング  作者: 春木千明
2 スクリム編

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29/73

第29話【配信準備】

 スクリム開始の週に入った。日程では月曜、水曜、金曜、土曜日の週に四回を二周行うことになっている。

 その全日程においてそれぞれ配信者は自分のチャンネルにて放送をして良いことになっている。


 以前から誰かが見るわけでもないのに配信はやっていたのだが、エイリアンズの一員になったことで緊張を感じていた。


「ヤベェ、なんかすごい緊張してきた……! すごいお腹痛い……!」


 試合が始まる前から、何度もトイレと自室を行ったり来たりして落ち着きがなかった。


「配信はやらなくても良いって言ってくれてたけど、でも、せっかくのチャンスだしな。やっといた方が、いい、んだよな……」


 PCの放送用ソフトの設定を調整していると、スマートフォンのピロリンとなる軽快な電子音が流れた。間隔をあけてもう二度、三度と流れていく。

 はじめはそんなことを気にせず、自分のことに集中しなくてはと思って放っておいたのだが、目を離した隙に電子音は連続的に軽快な音を鳴らせて、机の上で小うるさいダンスを刻んでくるまでになった。


「え、なになになに? なんでこんなに通知が来てるの?」


 恐る恐る通知内容を見てみると、それはツブヤイターのフォローに関するものだった。

 爆速でフォロー数が増えているのである。


「なんだこれ!? なんで急にこんなに人が、え? どういうことこわい」


 ついこの間まで底辺配信者をやっていた進にはあるまじき自体だ。


「は! もしかして朝の焼き加減がわからなくて真っ黒に焦がしたトーストの写真がバズったのか! 万バズは変なところから湧いて出てくるものだけど、まさかパン一枚で俺は有名人になってしまったのか!」


 と、言葉にしてみたがそんなわけはなく。今朝のトーストに良いねは一つもついていない。

【あったかい時期のトーストって火加減わかんないや。とりあえず胃に入れば問題ないでしょ笑】

 絶対これではない。


 真面目に画面をスクロールしてどこから人が流れてきたのか探ってみたが、答えを自分の投稿からは発見されなかった。

 それもそのはずだ。だって自分の投稿から来たわけではなかったのだから。


 それはエイリアンズゲーミングの広報用アカウントの投稿だった。


 オシャレな音楽に合わせて、映像効果をかけたゲーム内のワンシーンが断続的に流れていく映像が投稿されていた。


 いわゆる『モンタージュ』と呼ばれるそれは、好プレーや珍プレーなどをまとめて、そのプレイヤーの魅力を形にするものである。


 そのシーンは見覚えのあるものが多かった。それもそのはずだ。なぜなら動画内のプレイヤーはウォーカーだからだ。


 それもここ最近、エイリアンズメンバーと一緒にゲームをしていた時のものが多く取り上げられており、記憶に新しいものばかりだった。


 三〇秒程度の映像が流れ終わると、動画の締めに『welcome to Aliens』

 ご丁寧にツブヤイターのアカウントリンクまで貼ってくれているので、そこから流れてきたことが伺える。

 良いねは現在二六〇〇を超えていた。それなりの人数が見てくれていたのだった。


「……まじか……」


 ピロリンと軽い電子音が鳴り、バズコードにダイレクトメッセージが届いた。アカリからである。


『やったねウォーカー。これで配信が盛り上がるね』


 Youtube上での配信枠を作り上げると、待機中の人数は一〇〇〇人を超えていたのだった。


「アカリさん。人が見てくれるのは嬉しいけど、これはやりすぎだろ……」


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