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エイリアンズゲーミング  作者: 春木千明
2 スクリム編

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28/73

第28話【あと二週間】

 グループチャットが終わって早々に、メイからの個人チャットが届いた。


『今日すごいキルとれた! ウォーカーが作戦変えてくれたおかげだよ;;本当ありがとう!』

『途中からアカリが暴言吐かなくなったのはおもしろかった』

『これなら本番も勝てちゃうかもね』

『今度時間あったらガンマンの使い方教えて~お願いっ!』

『またよろしく~』


 解散してからまだ一分も経ってないだろう。気づいてチャット欄を見てからも少しの間、ポロンポロンとメッセージは流れてきていた。

 今日は気持ちよく勝てて嬉しかったのだろうと思う内容のものが多く見受けられ、それを見るたびにどこか心が満たされるような感じがした。


 ふぅ、と一息つく。

 長時間集中してゲームをやる事は疲れる。今回はいつも以上に出番が多くなりなおさらだった。

 体感としてはいつもの二倍脳みそをこねくり回したような気がする。それくらいの疲労感だった。


『時間合わせるからいつでもー』とメッセージを送ると、パソコンから離れて近くの自分のベットへとダイブした。


(明日からスクリムか……)


 今回参加するフリークダンス主催のフリークダンスカップは、明日から数えて二週間後に開催される。

 スクリムというのは練習試合のことであり、本番前に当日と同じルールとメンバーで行われる。これは当日までに練習をする機会を与えることと、実際の時間配分や調整の確認、ルールに不備がないか、また各選手達の配信テストなどを兼ねている。


 もちろんここで勝てないようであれば当日に勝てる見込みもなくなる。実力を知ることができると言えば聞こえが良いが、もしもその差が埋められないものであれば本番はただ処刑されるのを待つだけになってしまう。


 だが、ウォーカーこと木原進はこれをとても楽しみにしていた。

 憧れた人と一緒に戦うことももちろんだが、こうして誰かとチームで戦うなんて経験は初めてだからだ。

 今まではずっと一人でやっていたゲームで、ヘッドフォン越しに聞こえる仲間達の熱のこもったコールが、チームゲームの楽しさを教えてくれるような気がした。


(相手は元プロや他ゲーで一定の実力を持っている人の集まりだ……簡単に勝てるわけない……)


 そう心の中でつぶやいているが、進の口角はつり上がっていた。


 翌日、進は寝不足気味で学校の授業を聞くことになった。遠足の前の日は興奮して眠れないタイプだったのだ

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