表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エイリアンズゲーミング  作者: 春木千明
2 スクリム編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/73

第21話【地雷系元プロゲーマー2】

 ぐすりぐすりとすすり泣く声を聴いて、ウォーカーは何か声をかけなければいけないのではないかと思った。

 ここは男としてというか、人間として手を差し伸べるべきではないかという義務感のようなものを抱いていた。


「い、いや~さっきの試合結構接戦でしたね。メイさんもゴールドにしては結構頑張ってると思いますけどね」


 少しでもモチベーションを取り戻してほしいと思っての言葉だった。

 ゲームはメンタルスポーツの一面を持っている。感情的になってパフォーマンスが下がることはよくある話だ。

 まだ数戦やるよ予定なのだから、あまり気を落とした状態で戦うのは好ましくない。


「――そうなのよ! アカリってばいつもいつもグチグチグチグチ私のことばっか怒って、もっと言葉選んでもいいじゃないの!」


 切り替えの早い女だった。


「こっちだってがんばってるのに、なんでここまで言われなきゃいけないのか意味わかんない!」


 あまり反省の色は無いようだ。


(そういえばアカリさん集合する前にDMで『メイはかわいいけどあんまチヤホヤしないようにね』っていってたっけ)


「だいたいいっっっつも! 私のことFPSヘタクソって言って! 私これでも元プロなんですけど別ゲーだけど!? あんた選手でもないのに何が言えんのよ! そりゃあ私がこのゲームの中で一番ランク低いのは確かだけど……、それでも扱い雑だと思わないウォーカーくん?」


「え!? ま、まぁもう少し優しく行ってもいいかなぁって気はしますね?」


「でしょでしょ」と、やや興奮気味に語るメイの声には覇気が乗っていた。


「うーい戻ったよー」とアカリが戻ってきた。


「ちょっとアカリ! さっきの言い方はひどすぎるんじゃないの!」


 さっそくメイは食ってかかった。

 高ぶった気持ちのありのまま、言葉の拳を高々と振り上げた。


「ん。なに? なんか元気になってんじゃん。反省してないのもしかして?」


「…………っすうーーーー。ってウォーカーくんが言ってた」


「えぇえええっ!?」


 まさかの裏切り。

 急にベイトを任されたウォーカーだった。


「……あーね。なるほどね」


 アカリは怒るでもなく淡々としている。

 それが余計に怖かった。


 やや無言の時間があってから、「戻ったよォ~」「ハロー?」と二人が帰ってきた。

 ネコプライドは淹れてきたばかりの紅茶の話をして、アカリは銘柄や風味の事について質問してる。

 あえて触れないようにしているところもあって恐ろしいと思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ