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エイリアンズゲーミング  作者: 春木千明
1 エイリアンズ入団編

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第16話【入団試験9】

 第三チェックポイントの攻撃が始まった。


 入口から少し侵入していくと、S字の一角目のカーブ地点で護送車の動きが止まる。

 壁を挟んでちょうどチラチラと顔を見せあうようにして、互いに攻撃を与え合う。


 だが今回は高台のポジションが圧倒的に強かった。

 というのも、この工場内での高台には移動系、中でもジャンプや壁登りのスキルを持つキャラでないと上ることができない。階段なしの純粋な高台だ。


 この位置はS字のカーブに沿うように三カ所存在し、高所を取ることで地べたを歩いて進むキャラたちに対して強い圧力をかけていた。


「敵キャラ変えてきたな。ホワイトウィングが高所取ってる」


 ガンマンを使っていた敵は高所へと移動ができるスナイパーキャラ『ホワイトウィング』を出してきた。

 このキャラはベータリンクスの中で唯一のスナイパーキャラであり、覗き込むで撃つ銃弾はヘッドショットが決まると二八〇ダメージを与え、サポートやDPSキャラを一撃で倒すことができる。


 そうこうしているうちに味方のDPSトリガーがヘッドショットで殺された。


「スナイパー注意してー。壁とか遮蔽使いながら隠れて丁寧に行こう」


 下手な顔出しすることのなくなったウォーカー達は前に進み切れずに、攻撃しては回復しての繰り返しが起きる。

 今はファーミングの時間だ。


 ファーミングとは農作や農業の意味を持つが、ゲームにおいては経験値を稼いだりすることを指す。

 この場合はウルトのチャージの事だ。


 攻撃をしてダメージを与える際と、ダメージを受けた味方を回復することでこのゲームのウルトはチャージをされていく。

 現状今は一人かけており、無理に詰めることもできないため死なない程度に叩くようにする。


 ただし一人分チャージが遅れてしまうという点でこちらが不利だが、味方のトリガーはウルトが溜まっている状態のため、完全に撤退という判断にはならなかった。


 前線を下手に下げると、高台のスナイパーから一方的に撃たれる。その後もう一度入る際に削られるため二回分のリスクを背負ってしまうからだ。


 トリガーのリスポーンが終わり、部隊に合流して来ようとする。

 その隙を狙って、ホワイトウィングは再度照準に目を落とした。


「リッカー。俺ちょっとウィングと勝負してきていいかな? ちょっとあいつ降ろしたい」

「オーケイ! 死なないようにねェ」

「どうだろう。あの人ちょっとうめえんだよなぁ」

「ファイティ~ン!」

「いぇ~いファイティーン!」


 ホワイトウィングの狙いは復帰してすぐのトリガーだった。

 部隊に合流するところを再度狙おうとしていたのだが、視界に緑の線が走り抜ける。


 『バーティカル』のスキルで壁をかけてきたアカリのフロッガーだった。

 

 急な事態に慌てて覗き込みを解除すると、武器の形態をスナイパーモードからサブマシンガンモードに切り替えて応戦しようとする。

 だが、アカリはそもそもまともに撃ち合うつもりがない。

 言葉の通り、高台から降ろしに来ただけだ。


 ホワイトウイングは素早く動く的を正確に狙おうと、追いエイムで応戦をしようとしたが、フロッガーの姿を視界の中央にとらえることができない。

 すいすいとエイムを振り切るように、壁の側面いっぱいを使って走りながらするりと背後へと回っていく。


 ブォーンという音が鳴ると衝撃波でホワイトウィングの体が押し飛ばされた。フロッガーのスキル『バーンアウト』がヒットした。


「ウィング落とした! ウォーカーくん撃ってー!」

「了解です」


 落ちていくその体を三発の弾丸が仕留めた。


「やりました」

「ナイス! じゃあそろそろぶつかり合おうか」


 トリガーも部隊に無事合流することができ、本格的に当たり合いが始まろうとしていた。

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