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エイリアンズゲーミング  作者: 春木千明
1 エイリアンズ入団編

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11/73

第11話【入団試験4】

 このゲームには恒常スキルの他に『アルティメット(ultimate)』という上位のスキルが存在する。

 こちらは時間が経過するか、敵にダメージを与える事か、味方をヒールすることでチャージされていく。


 第一ポイントから現在の状況まで、優位にウルト(ULT)をチャージできていたのは、防衛側だった。


「そろそろウルトが来るかなァ」

「タンクはもうそろそろじゃないかな。一応こっちもあと少しで溜まるよ」

「オーケイ。ウォーカーはウルト何パーセント?」

「六〇です」

「じゃあ守り気味に行くか」


 最初に仕掛けてきたのは敵側のタンクだ。


 敵タンクのキャラは『カースド』。ごつごつとした装甲に幾本もの管が髪のように付き、悪霊のような、落ち武者のような見た目をしているキャラだ。

 スキルはタンク特有の指定方向へ障壁を作り出す『シールド』、指定した位置に侵入した敵にスロー効果とスリップダメージを与える『ミステリーサークル』、遠距離攻撃と近距離攻撃のモード切替をする『シフトチェンジ』。

 遠距離モードでは呪力で形成した弾丸を(てのひら)から機関銃のように飛ばし、近距離モードでは呪力を両腕に宿らせて殴りかかる。


「タンクウルト来るよォ」


【全ては虚無の中に消える】

 ウルトの発動時ボイスが響き渡り、カースドの攻撃が始まった。


 カースドのウルトは『ドメイン』。

 近接モードに切り替え、半径一〇メートルに及ぶ自身を起点とした『ミステリーサークル』の展開。

 さらに追加効果として、『ドメイン』の範囲内にいるスリップダメージを受けた相手HPの吸収も行う。

 

 そのため、護送車が敵の間近まで接近したこのタイミングがベストだった。


 カースドはドメインを展開させたまま、リッカー達本隊の方に寄って行き、リッカーとその後ろにいるサポートとDPSに狙いを定めた。

 その後続からくる敵のDPS達はウォーカーを落とそうと走ってくる。


「ウォーカーくん下がるよ。来た道戻って合流しに行こう」

「はい!」

 今度はこちらが退く番となった。

 アカリの『エンジェルビート』が移動速度と回復バフを交互に高速で入れ替えながら自チームの本隊へと、下がりながら後退していく。


【逃げられると思うな】

 さらに敵のDPSのウルト発声が聞こえた。


 敵のDPS『コマンダー』のウルトは一定時間、自身に自動照準(オートエイム)の効果をもたらし、視界内に映る敵に通常攻撃が必中するというものだ。


 二つのウルトが展開されて、リッカー達は大きくダメージをくらっていた。


 このままでは押し切られ、前線が瓦解しながらチームキルを取られてしまう。


 味方のサポートは全員が死なないようにと懸命にヒールを回して行くが、カバーしきることができない。


 相手へ与えるダメージが急に増える事で、敵サポートもここぞとばかりにヒールする手を止めて、攻撃に参加していた。


 五人で攻撃してくる部隊に対して、二人で三人を守らなければいけない。



 均衡を保ちやすいこのゲームにおいて、ウルトは均衡を壊すことのできる切り札だ。



 そんなこと、ウォーカーは十分に理解している。

 だから、やるならこのタイミングだと確信していた。



【Don’t Stop Beat!】



 アカリのフロッガーがウルトを展開させる。

 

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