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そう言うもんだよね

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

一緒になって悪口言う必要はないんですよ。

別に悪口一緒に言いたい訳ではないのですから。


本質が突けてない。と思った過去の話。

――ただ同意してくれるだけで良いんですよ。

――彼奴悪いヤツだよね。って言っくれれば良いんですよ。

――どうせ忘れるんだから。

女の濁った醜悪性がラジオから流れてくる。自分が救われたいが為に、他者を犠牲にする。そうして悪口言ったことなど忘れて、同意した相手のことは歯にも掛けない。

静かに眉間に皺を寄せていたら、隣人の方から声が聞こえてきた。

「何も知らない相手を否定したくない」

「これ、解決策としては五十点なんだよね。もっと良い方法があるよ」

女の方を見ると、全てを知った様な半眼で、僅かに口角をあげた。

「知りたい?」


まぁ、私は生まれて方、男性だった事は無い訳だから、男性の気持ちは、よくわからない。一概に『こうだよね』って括ると何処からか反発買いそうだしね。

だから今のこのラジオから流れて来た意図が分からない。という気持ちもよく分かるよ。だって君の精神が一度でも女性だった事は無いのだから。

女性は共感を求める生き物って言うのはよく言われているし、解決策求めるよりは、ただ合意して欲しいという本能が働く事は知ってるよね? このラジオでも言ってたし。

でも鍵になるのはそこじゃないんだよね。ただ『苦しい』『辛い』という気持ちを否定せずに受け入れるだけで良い。『そんな事を言われたんだね』『そんな大変な事があったんだね』それだけで良い。

もっと平たく言おうか? 相手が言った辛かった事象を、鸚鵡のように繰り返すんだ。そこで共感出来るところがあれば『それは嫌だね』って言えば良い。そこに嘘は必要ない。

解決策熱弁されてもピンの来ないのはそこにある。欲しい回答はそこじゃないから。解決策が欲しいなら、最初からそう言うから。彼女達が欲しいのは、辛かった気持ちを理解するという事だけ。


「面倒くさい」

「そう? 数多の事象から解決策を練る方が、余っ程頭を使って大変だと思うけど」

「これも同意した方が良いのか?」

「いや別に。『そう言うもんだよね』としか思ってないよ」

そう言うと、彼女は僅かに口角を上げた。並の女よりも得体の知れない奴だった。

前にテレビで、

一緒に悪口言えば良いんですよ。

なんて流れてましたけど、そうじゃないんですよ。


悪口に同意して欲しい訳じゃないんです。

辛かった事象を洗いざらい話して、その辛さを理解して欲しいだけなんですよ。


だから『あいつ本当に嫌な奴で〜』って話が始まったら、何故そうなったのかの過程を聞くのが大切です。

『何があったのか』『何故そう思ったのか』。

そこで嫌な事に同意出来れば同意すれば良いし、同意出来なかったら『君は辛かったんだね』と受け入れて上げれば良いんです。

悪口を言う必要も、嘘をつく必要もないんですよ。


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