vs ケットラーズ 2
お久しぶりです。
GW満喫したのでさっさと完結させて別の趣味探しに邁進したい所存でございます。
もう暫くお付き合いいただきたく存じます。
「女性の遺体狙うのはダメ?止まらない?」
距離を取り合って出方を伺う間にアルバが尋ねる。
「あー、うん、勝ちではあるけど御尊顔これ以上汚したくないっていう私のわがまま。
時間かければどのみち私たちが勝てるからいいよ。」
軽く挟んだ会話を遮らんと範囲魔法が放たれヘルエスの飛行魔法で退避し事なきを得る。
「もう逃げ道少ない。いける?」
「無いなら作れば良い。任せて。」
最上級魔法・ブリザードフロスト・八重発動
インフェルノと同格の範囲魔法にて相手の呪いを打ち消していく。
魔力消費は中々であるが逃げ道のためならヘルエスは渋らなかった。
近辺にある全ての呪いを打ち消して仕切り直しとなったところでヘルエスが再度しかける。
上級魔法・ハイドミストフィールド
今回は2人の間合い分だけの霧で次の手を隠す。
上級魔法・ガイルスコルグ・五重発動
初級魔法・烈風波・五連発動
先ほどの背後の取り方を意識してかやや後方に意識を割いていたケットラーズを嘲笑うかのような真正面からの魔法攻撃が放たれる。
最上級魔法・インフェルノ
真正面だったため咄嗟にバックステップしながら最上級魔法を発動、寸前で防ぎ切る。
そのまま体幹が後ろ側に向いたところを攻めるように足元目掛けて下段切りの横一閃、それをケットラーズは横目で確認し次第脚力に物を言わせてジャンプして回避。
最上級魔法・ブレードオブテンペスト
上級魔法・ファイヤープロプローション
畳み掛ける魔法を予期して発動させた飛行魔法はケットラーズの脳が追いつかず制御を失い転がり落ちるように落下していった。
「ガハっ……クソが……何故……何故お前と同格のこいつを使っても勝てない……。」
ケットラーズがカレンを道具扱いしたことにヘルエスは激怒する。
だがそれは表に出ることはなくまた魔法に出ることもなくグツグツと煮えたぎるに留まるのだった。
「ごちゃごちゃ五月蝿いですよケント、さっさと投降すれば良いものを見苦しいですね。」
冷め切った声は狼狽するケットラーズを怯ませる。
ドゴォン!
そして凍りついた空気の中に割り込むように何かが降ってきた。
「ジーク、この飛び方無茶苦茶では?何故大砲式で人間飛ばすとか命知らずでしょ。」
「そんなことで死ぬ命じゃないだろ?」
「そりゃまぁ。」
やってきたのはジークとノアだった。
「ノア……それにジークまで……お久しぶりです。」
王国三強ここに集結である。
カチャン……。
ケットラーズは思わず剣を落としてしまった。
初級魔法・烈風波
拾おうとするケットラーズ、だがそれを見逃すヘルエスではなかった。
弾かれた剣を名残惜しそうに眺めた後、膝から崩れ落ちるように跪いた。
「貴様を特級戦争犯罪者として捕らえ取り調べ、国際裁判を受けてもらう。」
ジークがケットラーズにそう宣告する中ヘルエスはダストトレイルを鞘にしまいながら近づいた。
「命を投げ出したあの子の気持ち少しは分かりましたか?」
ヘルエスはゴミを見る目で見下ろしそう尋ねた。
すぐに返答はない。
何かぶつぶつと譫言を呟いたのちに糸がぷつりと切れたかと思うと暴挙に出た。
「……クソが…クソがクソがクソがクソがあぁぁ。死ねぇぇぇ。」
魔女の遺体の頭の一点が眩い魔力光を放ち出した。
血迷った末、死なば諸共の自爆である。
「はいそれ禁止〜。」
杖を構え直すヘルエスより先に発動された魔法にて光が横切った。
「今のはノアですか?」
「あれ?そういえば僕の戦い方見たことないのか。僕魔法適正レアな光に関する魔法扱えるんだ。光は前例少ないから極めるまで大変だったよ。」
あっさり防がれたついでに雑談するノアを見て前方に伸びた手は降りることなく口は動くだけで声は出ず固まっていた。
そこをジークが手錠を填め蹴り倒した。
「我々は禁書庫の司書だ。
貴様が扱った禁書を返して貰おうか。
どうせ影の中に収納してるんだろ!出せ!」
ドガッと鈍い音が鳴り響いた。
既に魔女の遺体は耳を貫通するようにぽっかり穴が開いており魔力は抜け落ちている。
これでは彼女を使うことはできない。
積みである。
「ねぇアルバ、引っ張り出せるかしら。」
「抵抗さえしなければ時間はかかりますがおそらく。」
それを聞いて3人はアルバに任せることにして事後処理を開始した。
手加減理由ただの我儘、我儘な最強姫君(ただの子爵婦人)はお嫌いですか?




