表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
禁書庫司書の受難  作者: 睡魔ASMRer
61/71

追跡

 1日1都市、そして聞き取り、魔力光、その他調査を行い情報を集めていった。


 1週間、この間に目をつけていた15の都市のうち1つが潰されていた。


 そして7日目の調査も終わりその日のうちに8日目の調査地点、カンバ帝国の帝都を目指していた。


 「ヘルエス!帝都が!」


 叫ぶグロリアの声に意識を引っ張られると目の前には燃え盛るカンバ帝国の首都、帝都カンバイアの各地に火が燃え盛っていた。


 降り立つと阿鼻叫喚、パニックを起こしており向かう先々で人とぶつかった。


 フラフラと氷をばら撒きあたりを冷やしつつ消火しつつ中心部へ向かっていく。


 カンバイアの中心部、炎の灯りと魔力光が眩い中ヘルエスは足元にある微弱な魔力光を見逃さなかった。


 「これだ。グロリア魔力光見える?」


 「いえ、私は魔法適正が皆無ですので……。アルバ任せて良い?」


 人類とその近縁種にはそれぞれ3種類存在する。


 魔力を持たずに生まれる者、魔力は持つが魔法適正を持たずに生まれる者、魔法適正と魔力を合わせ生まれる者である。


 グロリアは中者だった。


 そしてアルバは……。


 「見えるけどこの感じここにはもういなさそう。向かう先は南西……いや南南西より?」


 ヘルエスはすぐさま記憶している地図を思い浮かべた。


 南西側には育った国、パーナルト王国がある。


 しかし南南西寄りとなると……。


 「王都……。グロリア、アルバ、急いで戻ります。」


 すぐさま2人はヘルエスの影に潜りしがみついた。


 それを見届けた後空を見上げた。


 空は夕焼け空、夜の暗闇が訪れれば犯行を起こすのにはもってこいだろう。


 上級魔法・エアムーブ


 上級魔法・デルタストーム


 2種の魔法を同時併用したヘルエスの速度はぐんぐん加速していき遂に音速を凌駕した。


 彼女らを目撃した者達は口を揃えてこう話す。夕焼け空に綺羅彗星が流れていたと。


 無論聞く側は冗談にしか聞こえない。


 だが魔力光が見える一部の者にはそれとしか言いようがない光の帯が空に輝いて見えるのであった。


 







 ソニックブームを放つヘルエス達はカンバイアから王都への最終道路で着地した。


 魔力光を放つ伸びた影が上空から見えたからである。


 「ケント!」


 着地早々ヘルエスはその名を叫んだ。


 影はすぐさま逃げようとUターンし始めるもののグロリアの影が掴んで離さない。


 「クソが!」


 そしてその影から4人の人影が追い出されるように飛び出してきた。


 「ケント。もう逃しませんよ。」


 ヘルエスは冷たく宣言した。


 「こいつか。王国最強の魔女。どうすんの?俺ら捕まるわけにはいかんのだろ?全ては帝国の栄誉のため。」


 「栄誉?他国の民を一方的に蹂躙してきたのは貴方達ですよね?私はどうでも良いですけどおまけに他国の人々に噂を流して焚き付けましたよね?」


 ヘルエスの声には冷たい怒りと憤りが込められていた。


 すると突然炎が死体2人とケントを包み込み空へと飛び出した。


 「は!?テメェ俺を切りやがったな!俺がいなけりゃその傀儡は腐って動けなかったんだぞ!」


 その声がケントに届くことはなかった。


 中級魔法・氷縛・三重発動


 氷の鎖が姿を現し手足と全身を拘束した。


 「くっこんな氷程度魔法で溶かして……。」


 ぶつくさと独り言を溢すカザムニティの肩にヘルエスはダストトレイルを突き刺した。


 「麻痺しながら魔法、使えるといいですね。」


 「……。」


 絶望の表情でヘルエスを睨みつけたままその場に倒れ込むカザムニティ。


 「グロリアは彼をジークの元へ運んでいただけますか?アルバと私でケントを追います。運んだらジークを連れて下さいそしたら魔力光をみながら私を追えるはずです。アルバいくよ。」


 指示を出す間にアルバはヘルエスの影にしがみついていたのでそのまま空へ飛び上がった。


 上級魔法・エアムーブ


 中級魔法・竜巻風


 魔力光を頼りに加速していく、魔力の温存のため全速力とはいかないものの速度差は少しだけあり着実に差は縮まりベスティア平原上空にて追いついた。


 そして火傷覚悟でケットラーズを掴みヘルエスは怒りを隠さずに叫んだ。


 「っ!カレンから降りろ!」


 カレンに馬乗り状態のケットラーズを引っ張り魔法ごと地面へ叩き落とす。


 だが影がケットラーズを呑み込み致命打には至らない。


 「ヘルエス、ここからじゃ影掴めない。」


 アルバの助言を的にヘルエスは地面スレスレまで急降下し影移動に切り替えたケットラーズへ肉薄させた。


 「あークソが!」


 アルバが影を掴みケットラーズ達を影から引っ張り出す。


 「言いましたよね?逃しませんよ?」


 ヘルエスはダストトレイルを抜き去り剣先をケットラーズに向けた。


 「お前はいつも俺の邪魔を……。お前さえいなけりゃ帝国が勝って王国なんぞ無くなっていたのに……。

 計画全て潰しやがって!」


 喚くケットラーズに対する怒りは収まる所を知らず魔法をぶっ放した。


 最上級魔法・ブレードオブテンペスト


 「喰らうかよ!」


 最上級魔法・インフェルノ


 炎と風がぶつかり合い魔力で相殺しあってお互いの魔法が消え去った。


 後出しした方はすぐ相殺されたためほんの一瞬だったがヘルエスは使い慣れた魔法と発動された魔法が少し違うことに気がついていた。


 「それが呪いね。まぁなんでもいいわ。覚悟なさい。」


 最後の戦いが始まる。


 最後とは銘打ったものの別に司書続けてれば戦いって避けられませんけどねw

 バトルシーンは今回ので最後ですけど話はちょっと続きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ