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禁書庫司書の受難  作者: 睡魔ASMRer
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雷帝との買い物旅 2

 ヘルエスのスリーサイズ公開、イメージはBカップ付近。

 次に向かったのは服屋のはずが仕立て屋であった。


 「あの服屋ではないのですか?ここって裾直したりしてもらう所ですよね?私はこういう店、利用したことないですけど……。」


 ヘルエスは疑問に思い質問した。


 「今回は既製品を買うわけじゃないからね。オーダーメイドするわよ!」


 「オーダーメイド??既製品じゃないということは注文してそれ通りに作って貰うってことですか?服の知識なんてありませんよ?」


 オーダーメイドはヘルエスにとって完全に未知の領域であった。


 「だから私が店を紹介してるんでしょうが!」


 否応にも納得させられる。


 入店すると巨漢の男が出迎えた。


 「あらアスティナ公爵令嬢いらっしゃいませ〜♡

 今日はいつもと違って可愛子ちゃんと一緒なのね♪

 ヘルバートよ♡よろしく♪」


 一癖も二癖もある店員にヘルエスは対応に困った。


 「ヘルエス、それはダメ。」


 咄嗟に杖に魔力込め出したところをアスティナに注意されて我に帰るヘルエス。


 「……つい癖で……。よろしくお願いします。」


 「はい♪よろしく♡」


 満面の笑みを浮かべる巨漢のヘルバート、ヘルエスの背筋に悪寒が走った。


 「ヘルバート。これ。」


 アスティナが1つの紙を手渡した。


 「アスティそれ何ですか?」


 「化粧の商品番号、先ほど紹介した店さここと連携してるから番号さえ控えていれば商品伝わるのよね。」


 「化粧と……連携??」


 あまりにも未知すぎる領域にヘルエスの思考が追いついて来なかった。


 「うちのオーダーメイドは化粧や顔、体格に合わせて作るのよ♡」


 ヘルバートが付け加えた。


 「ヘルエス、そのローブだけ外しておいてね。この後測量してもらうから。」


 メモを取り終えたヘルバートがローブを脱いだヘルエスへ迫ってきた。


 「はい♪測るわよ♡」


 しかし彼は測るための物を何一つ持っていなかった。


 「ヘルエス、先に言っておくわ。魔法絶対禁止。何されても素知らぬ顔で無視して。手も足も出しちゃダメ。」


 ヘルバートの手がヘルエスに触れる直前でアスティナからこの忠告内容である。


 何のこっちゃ、そんなこと考えてる余裕は無くなった。


 「え、ちょっ、え!?あ、ダメ、やめて下さい。そこはもっとダメ!」


 ヘルバートがヘルエスの身体の至る所を触り始めたからだ。


 開かれた指で腕を掴み肩を揉み、首を掴まれ両肩を両手で叩かれて脇下、背中、お腹、お尻に胸までとことん触ってきたのだ。


 忠告がなければ脇下を触ってきた時点で消し炭である。


 「はい♪終わり♡とりあえずスリーサイズはバスト83、ウエスト61、ヒップ90ね♡」


 スリーサイズを報告後それ以外のありとあらゆる採寸をメモに残していくヘルバート、ヘルエスはここで漸く測量を手や指の幅だけで行なっていることに気がついた。


 「ヘルエス偉い偉い。よく魔法使わなかったわね。店ごと燃やさないかハラハラしたわ。」


 どこかアスティナは楽しそうである。


 「言われてなければ今頃店ごと消し炭ですよ。」


 ヘルエスは少し不貞腐れながら訴えた。


 「触って分かったけど貴女体付きとても良かったわよ♡凄く良い筋肉……タイプ♡」


 ヘルエスは反応に困った。


 「急ぎで頼めるかしら。できれば1週間。」


 話の脱線を見かねてアスティナが注文を付け加えた。


 「あら♪急ぎは追加料金かかるわよ♡」


 「これは追加料金分。」


 分かってますよと言わんばかりに即座に手形を手渡した。


 トール公爵家の手形である。


 信用面は申し分なさすぎた。


 「流石トール公爵令嬢……打つ手の速さたるや迅雷の如し……。」


 ヘルバートの口調が崩れていた。


 「ヘルエスは服の値段分だけでいいからね。あ、早くヘルエスに値段提示してあげて貰えるかしら。」


 アスティナはヘルバートに催促した。


 「せっかちね♪はい。ヘルエス様、こちら、来週に来て貰う際にお願いします。」


 ヘルバートは畏まってヘルエスに請求書を手渡した。


 「毎度ありがとうございました♪」


 店を出るともう夕暮れである。


 「どうだった?」


 アスティナは今日一日の振り返りを尋ねた。


 「精神的に疲れました。怒涛という言葉が似合う1日でしたね。結婚相手決まって身なりの予約までトントン拍子すぎて……。」


 「ふふ、買い物ってやはり楽しいわね。」


 アスティナはヘルエスに笑みをかけた。


 「楽しい……ですか……確かに楽しかったです。」


 ヘルエスにとって初めての感情である。


 「機会あればまた買い物しましょう。今度は義務感関係ない買い物を♪」


 「えぇ機会あればそうしましょう。」



 司書同士の他愛のない会話が始まったのである。


 その後2人で日が暮れるまで鞄やらアクセサリー関連の店を回ることになった。


 義務半分、趣味半分である。






 対岸の大国、バース帝国、つい最近まで戦争していた隣国ベスティア帝国、その東の国家、アディオン共和国にて魔法使いに関する制限とも取れる法案が審議される。


 ベスティア帝国は王国の介入により却下されたもののバース帝国、アディオン共和国では採択された。


 それは旅の者、商売のため渡航しているものも対象にするという法案であり過去の事案も適用させるといった法の不遡及などお構いなしであった。


 両国の槍玉として挙げられた魔女が1人、ガーベルトを一夜にして滅ぼし海を占領、荒野を焼き払い国家に経済的損失を与えた者として謎の魔女として指名手配が発行される事態となっていたのだ。


 その額は国家予算の約1%という破格の額であり一生遊んで暮らせる額である。


 無論国外へ探しに行く者が後を絶たずその脅威が差し迫ろうとしていた。

 具体的な数字出すのって中々大変ですね。

 ましてやキャラの体型なんて大雑把なイメージから正確に数字を割り出すのに苦労しました。

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