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禁書庫司書の受難  作者: 睡魔ASMRer
32/71

vs炎の魔の魔女 1

 書いてたら長くなったので2話に分けます

 ズドン、ボフン!


 示し合わせたかのごとくほぼ同時に着地した。


 相手はケントにガイア兄ゾンビに魔女ことカレンである。


 ケントはガイア兄に手を回すようなハンドサインをすると甲冑や剣などの装備が影の中からでてきた。

 カチャカチャと敵前での装着などそう見れるものではない。


 そんなケントを横目にした2人は示し合わせたように開戦の狼煙をあげる。


 そう示し合わせたように……詠唱付きで……。


 「「ヘル・ファイ・チダ・ウェブ・ワド・シメトル・グニ・カエル・ヴァ・フリート・エニクス・ラマダ・ハザド・タイダル・イグニッション!!」」


 最上級魔法・イグニッションタイダルウェーブ


 火の派生先である炎の津波を引き起こす魔法。


 全く同じ魔法を全く同じタイミングで全く同じ詠唱を重ねて発動。


 多重発動や連続発動など無粋な真似はせずにお互い開戦と言わんばかりの1発撃ちだった。


 強いて合わせたとすればヘルエスの方だろう。


 移動魔法に最も向いている風、ではなく火で行っていた所を見て炎に長けた者だと見抜いていた。


 他の魔法の適正は分からないが無意識に発動するなら火なのだろうなと予測したからこそヘルエスも最初ならと合わせる事にした。


 今から始めるはどちらか一方が生き残るまでの殺し合いである。


 最初の1発、これを合わせることくらい許してあげて欲しい。


 津波はぶつかり押し合い混ざり合う。


 混ざり合うといってもそれは渦を伴いお互いがお互いの波を打ち消し合う。


 だがどこまでいっても水ではなく炎である。


 渦は次第に竜巻へと成長していき火災旋風が巻き起こった。


 「は!?馬鹿っ!」


 ケントは規格外同士の戦闘に巻き込まれた哀れな一般兵と化していた。


 それをカレンが魔法で防ぎカバーする。


 ヘルエスも自身の身を守る。

 そうでもしないと熱波で黒焦げだ。


 魔法衝突による挨拶が無事終わると魔法の撃ち合いは加速していった。


 上級魔法・プロミネンスフレア・三連発動


 上級魔法・ガイルスコルグ・三連発動


 中級魔法・火焔地雷・30重発動


 初級魔法・烈風波・六重発動


 それぞれ移動し回避しながらの炎と風の弾の撃ち合い。その間に地雷設置や風による進路妨害、たった4秒間の間にこの攻防が執り行われていた。


 最上級魔法・インフェルノ


 一足先に足を止めて仕掛けたカレン、ヘルエスはそれを待っていたかの如く烈風波を駆使して前へ突っ込んだ。足裏への的確な魔法発動とキック、これにより生まれる爆発的な推進力は最上級魔法の範囲攻撃の範囲から余裕を持って離脱できていた。


 上級魔法・プロミネンスフレア・3連


 中級魔法・アイスウォール・15重発動


 突っ込んでくるヘルエスに対して迎撃体制をとるカレン、それを見越した壁を6つ、カレンの動きを制限するための壁を9つ同時に生やす。


 氷の壁2枚でようやく防げる炎、自身で生やした氷の壁を縫うように前へ進み斬り伏せる。


 ヘルエスはそう考えていると突っ込んでくる敵と囲まれた壁に嫌な予感がしたのかカレンはファイヤープロプローションで一旦離脱、仕切り直しを図った。


 移動距離は数百メートルそこまで離れておらずヘルエスは烈風波で追いかける。


 追いかけた先は最初に開戦の狼煙を挙げた地点だった。


 元あった緑の絨毯は灰と化し白の絨毯に姿を変えている。


 「ヘルエス……死ね!」


 着替えを済ませたケントがロングソードを振りかぶり突進してきた。


 魔法で迎撃は簡単、だがそれはカレンが防ぐ体制をとっている。


 おまけに彼の魔道具は魔力を流すと自動発動する防御型、範囲攻撃で貫こうにもおそらく防ぎきられるだろう。


 でも些か脳筋だった。隙だらけのボディ、甲冑は身体の急所を守るばかりで腰回りはがら空きだった。


 ヘルエスはケントに向けて走り出す。


 その瞬間、驚愕の表情をみせる2人をお構いなしにケントの剣が振り下ろされる直前にバックステップを挟み空振りを誘う。


 「へ!?」


 間抜けな声が聞こえた時にはヘルエスはダストトレイルを鞘から抜き取り斬り伏せたのだ。


 「ぐぅなぜ??」


 困惑の様相で悶えるケントに対してヘルエスは容赦なく追撃と言わんばかりに傷口目掛けて回し蹴りを喰らわせた。


 「がぁああぁ……。」


 上級魔法・ガイルスコルグ


 容赦せずトドメを、だがそれは先ほど起きた現象を必死に理解しようと呆けていたカレンが咄嗟に防ぐ。


 「カレン……生きろ!帝国にはお前が必要だ!」


 ケントはそう残しガイア兄の影に潜る。


 防ごうとするガイア母を手で制し見送った。


 「ヘルエス様よろしかったので?」


 「雑魚は殺し損ねようが戦況に差し支えない。目の前の魔女の始末、こっちを逃す方がダメ。

 逃げるなら逃して良い。

 もしまた現れそうになったらその時は影を掴んで現れるのを阻止してくれると助かります。」


 ヘルエスは冷静にそう伝えると未だに状況が飲み込めてなさそうなカレンに剣先を向けた。


 それを見てようやく状況を察したカレンは冷や汗と不敵な笑みを浮かべて杖を構える。


 さぁ邪魔者は消えた。仕切り直しである。

 

 冒頭の詠唱について

 アグニ・ミカエル・シヴァ・イフリート・フェニックス・サラマンダー

 他のはTidalだったりwideだったりwaveだったりhazardだったり4メートルだったりを読み方変えて1文字抜いたりしてました。

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